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「言葉と一言。」 #1 僕がトムなら君はメグで

「言葉と一言。」は、音楽や映画、友達との会話など身の回りでいいなと思った言葉を紹介するマガジン。あくまで自分用なので不定期更新。

記念すべきひとつめの言葉は、NICO Touches the wallsの「恋をしよう」から。

「恋している自分」ってどこか自分じゃない感じがする。かっこつけるし、急に優しくなったりするし、キャラじゃないことまでやってのけたりする。「恋をしている自分としていない自分、どっちが本当の自分か?」もしそんなアンケートがあったとしたら、多分僕は「していない自分」と答えると思う。恋愛ってやつはそれほどまでに自分らしさをいい意味で狂わせるものだと思っている。普段は全くしないくせに恋をした途端柄にもなくサプライズをしたり、花束を用意したり、ディズニーで耳をつけたりするのはそのせいかもしれない。

でも間違いなく恋愛にはそういう「ベタなやつ」が必要だ。過去の経験から踏まえても間違いない。空から俯瞰してカップルを見れば、きっと大抵のカップルがどこかの映画にあるような「憧れの1シーン」を演じて「2人だけの世界」を楽しんでいる気がする。そんな矛盾は滑稽でもあるけれど、同時にとても微笑ましく尊い。「僕がトムなら君はメグで」という歌詞は、そんな恋愛の本質をとってもかわいく表現している言葉だと思う。トムとメグは、映画「めぐり逢えたら」のトム・ハンクスとメグ・ライアンっていう説もあるし、そんなビッグネームではなく英語の教科書に出てきたトムとメグかもしれない。答えはどっちでもいいのだけど、このトムとメグっていう言葉のチョイスが絶妙だなと思った。トムとメグみたいになろうぜって言われると、例えそれが誰かの恋愛の真似事だったとしても悪くない気がしてくる。

◉楽曲はこちら。

◉YouTubeライブ映像。

◉歌詞全文

作詞:Tatsuya Mitsumura

愛しい人 君はいまどうしてる?
僕は5杯目のコーヒー淹れるか 迷ってるところなんだ
やけにシンクロして嫌になるなぁ
見飽きてるはずの映画も なんだか気にしちゃうんだ

響き合い 混ざりはせず 強くて美しい そんな
都合のいい自分らしさなんて 見つかるわけはないんだから

別に誰かの真似をしていいじゃないか 恋をしよう
花束抱えて 君を待つ交差点
人は笑うかもしれない
こんなおかしな僕なりに 君が好き 信じておくれよ
誰も知らない 僕らのラヴストーリー

この街で煌めくイルミネーションも
「君を見ていたら霞んでしまう」なんて 僕にも言えるのかな

「このままで」「このままじゃ」繰り返しているけど
ヘタクソでたまにはいいんだとか 似合わないこと思ってみた

難しいこと気にしなくていいじゃないか 恋をしよう
いつも隣で笑う君さえいれば
理由なんてもういらない
僕がトムなら君はメグで 今すぐさあ 想い交わそう
誰もいない ビルの上 星が浮かぶ夜に

もう別に誰かの真似をしていいじゃないか 恋をしよう
手を繋ぐたびに キスをするたびに
虹がかかるかもしれない
こんなおかしな僕だけど君が好き 信じておくれよ
忘れないで 僕らには今しかないこと
誰も知らない 僕らのありふれたラヴストーリー


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