見出し画像

ザ・麻雀【Σリーグ自戦記⑦】

みなさんこんにちは。てんぱねすくりゅ〜のkeitaさんです。
本noteでは6/21の第18節第二試合について、重要な局面を5局に絞ってピックアップし思考を開示します。
今回は特に南3局について、マニア垂涎の手牌読み講座を設けております。
よろしければぜひそちらもご覧ください。

前期雀魂リーグFCのレギュラーシーズン最終戦で辛酸を舐められチーム敗退の元凶となったjusticeさん、
前々期雀魂Fリーグ4期GOLDEN BODENSでチームメイトだったふくちゃん、
そしてその頃から関わりずっと鎬を削っている銀貨先生と、
なんとも因縁に満ちた卓となりました。

控室配信:https://t.co/svkf6TNACJ
牌譜:https://game.mahjongsoul.com/?paipu=230621-d95fedfd-2f9d-4560-bd51-d25dd8653e03_a424315061

東1局

3巡目にして早速一向聴。打牌候補は7pか1mでしょうか。
試合中も2m裏目っても三色のシャンテンは入ること、7pにくっつけてドラドラへの変化や好形変化があるという点は考慮していましたが、
全員が1mを切っていて2mの景色が良すぎたせいで、親のドラ1につき即リーチを見れないのは損という結論になりました。赤がなければ7pを残して1m切ります。

しかしねじさんは試合後「7p残して1m切る」と仰ってました。
確かに今見るとタンピンやドラ使いってこともあって3巡目ならゆったり1mでも良さそうです。

その後8p, 6pと裏目るも2mをツモってリーチへ。
和了牌は山になくきっちり降りられて流局となりました。

7pを残した47m待ちだと仕掛けなどが入ってた可能性が高く
どうなってたかわかりませんね。

東2局

配牌何切る。
1mが2枚飛んだこと、8pはどうせチーするのでホンイツを強くみて初打は打3mを選択。
これが親の銀貨先生にチーされてややブレーキに。

図の局面でターツ選択(369mはフリテン)ですが、
①タンヤオ風味の親の仕掛けにタンヤオ牌をできるだけ下ろしたくない
②供託積み棒あるので和了の価値が高く、東ポンは逃せない
③1000も2000もそんなに変わらない
④立直ドラ1の2600は話が変わるがそれだとドラ表8pと心中
⑤かと言って東ポンしたあと9pはほぼ重ならないから打点上昇もあまりない
⑥対面ふくちゃんがドラ9p切ってて3m対子落としでほぼ1シャンテン。
以上から打9pを選択。

打4pとして東ポンしても結局79p切りそうなので、
それであれば79pを切った5ブロックにしてみました。

下家銀貨先生に鳴かれたら痛い度合い(=愚形で鳴かれにくさ)を考え2pを先に勝負。そうするとふくちゃんがポンして打3p。ほぼ聴牌でしょう。
直後ツモ5s。こうなると仕掛けが愚形聴牌以下で降りるレンジを期待しつつ、下家銀貨先生にプレッシャーを与えるフリテンリーチを選択。

なお余談ですがここをダマって東ポンによる形の変化を残す選択もある気がします。なぜならふくちゃんは3m対子落とししてるためほぼ良形でしょう。そうすると降りることはあまりなさそうです。
そう考えるとフリテン3メンチャンとはいえ見た目でそこそこ切られており、不利なめくり合いが予想できます。

とはいえ黙聴は銀貨先生に利するし、リーチはややふくちゃんに利しそうです。
であれば子に利した方がまだマシでしょうか?

かなり不利なめくり合いでしたが、最後の9mをツモって供託を持ち帰りました。

47m3山。危ない。

東4局1本場

ドラドラの手をもらいました。
しかしリーチに行くには愚形残りな以上、この手は仕掛けを本線にみます。
ほぼタンヤオ、保険で567の三色でしょうか。
233pがある以上三色にはなりにくいと考え、西を落としてシャンテンを戻しました。
仕掛けを使った3シャンテンの方が早いと思っています。

順調に進んでイーシャンテン。
取るとして6mか2pの選択ですが、ツモ4pがめちゃめちゃ嬉しく25pも悪くないとみて打6mとしました。
しかし愚形残り打点のある手なので好形を作る方が価値が高い以上、ツモ567mや5mチーで好形ができる種類がシンプルに多い打2pの方が優るのではないかと思います。
ここはてんぱね控室で後で検討した通りです。確かひらめちゃんやねじさんは打2pとおっしゃってた気がします。
結果に影響しませんでしたが牌理の弱さが出てしまいました。

ツモ8mも上家から鳴きやすく7mが山にいそうとみて嬉しいですよね。

この局は親リーチに押し返す気満々もツモられ。

東4局2本場

初手何切る。普通は9sな気がしますが、
・勢いに乗る親が初手9mでやや良さそう。東を重ねられたくない。
・一応ブロック不足でツモ7sとかは普通に嬉しい
・状況的に満貫の価値が高く、ツモ9sでピンフがつく可能性がある。
・心の中のまさGさんがW東切れと言ってた
以上から第一打は東を選択。

まあ役牌3種残りなら良いだろうという。

その後白中を重ねて仕掛けを入れテンパイ。
両面47s待ち3900vs中5sシャンポン待ち3900~5200~8000の比較。
巡目が5巡目とまだ早く中が出ることは普通にあり得ること、役牌とのシャンポンは和了率そこまで落ちず打点上昇が大きいこと、7sが一枚切れていることを理由に後者を選択。

結果は3900を和了り逃した上、対面のリーチに高め2mを一発で掴んで12000の放銃となりました。
選択に後悔はあまりないですが上下が大きく厳しい一局でした。

ねじ講評「局収支では両面だがこの点数状況だと満貫の価値が大きいのでしょうがない」

南3局

上家justiceさんが字牌の3副露でものすごく怖い仕掛け。
まあソーズホンイツだろうと思っています。
形式聴牌で差をつけることもかなり重要なので、ソーズを切らない聴牌は取りたい。
そんな時にこの手牌。

まだノーテンもあると見て自分はラス目ドラ1シャンテン、イッツーへの変化もある。
一旦2sは切りました。

進んで東をポンされツモ5s。流石にこの手でホンイツの聴牌濃厚には押せません。
オーラスの条件も苦しくなってしまうのでローリングケイテンを考えます。

ポン出し9s

選んだのは打3m。
形式聴牌を見るためにギリギリ形維持して聴牌料を目論んでいます。

道中発を引かされるも、粘ってイーシャンテンまで復帰。
ただ、発を持ってたら字一色はそこそこ見そうだと思い、上家は発はあまり持ってなさそうだと考えていました。

なので以下の条件では発を叩き切ろうと思ってました。
・これ以上手出しが入らない(単騎がありうる)
・自分が形式聴牌以上である。
・ソーズを切らない

ここで発切りも少し考えましたが、後引きなどもあるしまあ切らない方が無難な気がします。
事故も嫌ですしね。

実践はそうそう聴牌できず流局ノーテン。
悲しいね。

オーラスはW南バックの聴牌まで到達するも山に深く和了れず。
ラスで終了しました。

まとめ

選択が裏目に出まくって結果ラスったという印象です。
ここに書いてませんが南1局でも親リーチ一発目のツモで仕掛けの単騎に放銃するなどついてないところはあったと思いますが、レギュラー終盤でこの結果はきついですね。

しかしですよ。
てんぱね控室で落ち込む私とごんちゃんに対し、ゆきとんが叱咤激励をしてくれました。

ゆきとん、成長したねえ。

おそらく個人最終戦として、第20節第1試合に出ます。
チームに恩返しすべく、貪欲にトップを狙っていき、なんとかクライマックスシリーズに繋ぎますので、応援よろしくお願いします!!


◎おまけ(麻雀マニア向け)〜手牌読み講座〜

南3局の写真2枚目を再掲します。

ポン出しは順に西、白、9s

上家の手牌読みをしてみましょう。

状況を整理すると、justiceさんの手は東ポン打9sの前は
【89s東東XXXX】が確定しています。
このXには何が入るのか?待ちは何なのか?を
しらみつぶしに考えていきましょう。

【最も重要な要素】打8s/東ポン打9s
->1234sノベタンや2444sなどの変則待ちはない(どれも8s切らずにペン7sの聴牌取ってる)、67sはどちらも持っていない可能性が高い(例:346689s東東->7s受けもあるので打9sが正解)
=>ここから持ってる牌は1~5sと発の6種類だけ。
例外は335689s東東など56sを単独で持ってる47s残りくらいでしょうか。

待ちで場合分けしていきましょう。
少し長くなりますが、麻雀マニアの方々はお付き合いください。

①リャンメン
・14sリャンメンなら1sチーしてるので除外。
・25sリャンメン(3489s東東頭頭)
ここから打8sとしているわけですが、この「頭」に入るのが何?という話なんですよ。
1sなら対面の打1sポンしてる。
25sならそもそもペン7s聴牌取ってる(打89sとせずに打頭としてるはず)
34sも同様(打4/3sとしてアンコにする)
そうなると必然的に残った字牌の発になります。

・36sリャンメン(4589s東東頭頭)
これも上記と同様の考察を入れると、実は発しか残りません。

でも、最初から発持ってたら途中で字牌を残して字一色見そうじゃないですか?
つまり、打8sの時点でツモ発でないとこれらの待ちは成立しません

・47sリャンメン(5689s東東頭頭)
頭は後引きの発の他、3sも該当しますね。
これは普通にあり得ます。下書きでは抜けてましたすみません。

②シャンポン
・1s鳴いてない、2sポンもしてない: 1s2sを含むシャンポンは除外
・34sシャンポン: 十分にあり得ます。現時点で最も可能性が高そうです。
・発や5s含みのシャンポン
発を含むならば字一色を見て他の字牌をそこそこ残しそうだし、5sは3巡目に私が通してポンされていない。それでもそれらが対子になるのは打8sの時にツモ発やツモ5sできた時のみ。
相方34sのどちらかと考えると、あり得る範囲。
例:33589s東東 ツモr5s打8s =>トイトイとカン4s見た進行で8sから切るのは十分あり得る。

③ペンチャン、カンチャン
あるとすればペン3s, カン2s, カン3s, カン4s
この場合同様に頭候補を考えると、やっぱり打8sの時に発を引いてないとおかしいという結論に至ります。ペン3s待ちの時のみ打8sの時に5sがヘッドになったという牌理がありうるので、この中では一番可能性高いでしょうか。
いずれにせよ打8sの時に何かしら頭候補ができたのでしょう。

④ノベタン含む単騎
89s東東?XXXから?を切って聴牌に取らない理由がないでしょう。除外。

⑤聴牌to聴牌
該当の形がありません。

以上の考察をまとめた結論は以下の通りです。
・打8sとしたときに発を重ねた可能性が濃厚
・その場合待ちは単騎や複合形でない限り2~6なんでも当たりうる
・打8sの時にツモ発でない場合、34sシャンポン待ちか3s頭の47sが濃厚。
・総合すると現時点ではペンチャンがある分3sの放銃率が最も高い。
放銃率が高い順から3s>4s>2s>>発>5s>>>他、というスケールに感じます。

当然ながら上記の考察を実践の60秒でできる自信はありませんが、読みを極めれば試合中にここまでできて危険牌を切って聴牌料を取り、ラス回避などにつながるかもしれません。

まだまだ実力不足です。

(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?