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【イベント動画紹介】新月の夜はデータ供養会 〜第二夜〜 BADオープンデータ供養寺から

本日は昨夜遅く床につく直前に出逢い、ついつい最後まで見てしまった「BADオープンデータ供養寺」さんのオンラインイベント「新月の夜はデータ供養会 〜第二夜〜」について紹介してみたいと思います。


オープンデータとは

まず「オープンデータ」についてちょっと説明してみます。マーケティングでデータ分析するとか人には馴染みはあるかもしれませんが、それ以外の人にはITエンジニアであってもなかなかお目にかからない言葉です。

ウィキペディアで調べてみると「オープンデータ(Open Data)とは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように利用・再掲載できるような形で入手できるべきであるというアイデアである。」なんて載っています。

・・・・・・わからん

いろんなサイトを見て整理すると要するに「自由な利用を前提に公開されたデータ」で、政府や自治体、他の研究機関等が一般の企業や個人などが自由に使える前提で例えば「人口データ」とか「気象データ」などを公開しているものです。

最近は官民データ活用推進基本法(平成28年法律第103号)で、国や自治体に対しオープンデータに取り組むことが義務付けられた影響で様々な役所がデータの公開に取り組んでいるわけです。


BADオープンデータ供養寺

「BADオープンデータ供養寺」はCivicTechの団体であるCode for japan の年次イベント「Code for japan Summit」の名物コーナーからのスピンアウト的な形で建立されたイベントです。IT勉強会サイトconnpass上では9月に掲載された「本当にあったIT百物語(朝まで生供養寺)#001」というイベントからスタートしていて、今はホームページやYoutubeチャンネルまで出来ています。


様々なITイベントで怪談LTを行う「IT怪談師」でもある自分は当然ながらこのイベントを見つけ参加しようと考えましたが、恐ろしいことに


開催が深夜


いや、かつては深夜から朝にかけてにやっていた稲川淳二師匠の「稲川淳二の怪談ナイト」ですら、師匠の高齢化にともない夕方から夜の開催に移っているというのに深夜23:55からの開催なのです。たしかに深夜のほうが盛り上がりそうではありますが、しかも比較的正統派の団体なのに・・・・この無茶っぷりです。

確か次の日なにか用事があって参加を断念しました。

このときの動画があります。



この動画の冒頭でBADオープンデータについての定義が説明されています。

BADオープンデータ

・分析をしたり、サービスを作ったりしようとするときに、利用可能な形式になっていないオープンデータ
・使えるようにするには膨大な手間がかかる
・中にはデータの解釈に支障をきたすような凶悪なものもあり、気づかずに使ってしまうと悲惨

ちなみにこのイベントはBADデータに限らずITに関する怖い話をしたようです。これ以降も4回のオンラインイベントを開催しています。

毎回深夜開催です


イベントに参加して

「参加」といってもリアルタイムでYoutubeLiveを見ただけなのですがどんなイベントだったのかをまとめてみます。

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形式的には住職と喪主のコスプレでの対談形式のセミナーみたいな感じで進み、過去のイベントの話から、いままで戦ってきた恐ろしいBADデータの例が紹介されていました。

・独自フォーマットで公開されている
・開いたら壊れている・文字化けしてる
・構造が壊れてしまっている
・緯度経度の表記問題
・業者任せで確認していない

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・・・このあたりはオープンデータ以外でも苦労するとこですね

・地図系の怖い話・・・・破産者マップ、消滅都市マップ
 官報の情報を見える化したため問題化
・6000ページを超えるPDF

・・・ちょっと地図データの話は得意ではないけどわかります


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・交通事故の場所の座標が緯度経度違っていて「海の上」
・個人情報など見せてはいけない情報を載せてしまう
・ハイフンの扱い
・良くない引用、コピー

・PDFから元のデータを取り出す「餅から米
  〜青焼きの地図情報からGISデータつくった経験

昨今のコロナでも
・紙しか無い表からデータを取る
・加盟店の情報、PDFが6600ページ
・感染者数を読み取りしてデータ化
・記者会見を聞き書きしてテキスト化
・半数の自治体がオープンデータ非対応

そうですよね、元データがFAXだったりしてますからね

今も企業のDXやBPRを阻んでいる

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・・・・まさにそのとおりです。ここでいつもの知識と繋がりました


見てみた感想としては、実際にオープンデータは使うことは無いのですが、手書き書類やPDFからのデータ採取、もらったデータの文字化けなどなど、課題を聞いてみると一般企業の業務にも共通したものがあって、けっこう聞き入ってしまいました。動画でも言っていましたが、こういった苦難を笑いに変換して、明日への活力にするところは見習いたいですね。

RPA Community供養支部メンバーとしてリスペクトする人たちです。(我々も女性のお坊さん募集しています)


次回第三夜は12月4日(土)です

当然23:30からの開催です!!

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今回と前回の動画です。







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