LOOSE AIやってみた
今回はひさしぶりに画像生成AIサービスを取り上げてみます。今回取り上げるのは「LOOSE AI」というサービスです。
LOOSE AIとは?
LOOSE AIはAI Picasso株式会社が運営するWeb上の画像生成AIサービスで「Loose Drawing」風の画像を描くことが出来ます。誤解を恐れず言うと「いらすとやAI」の「Loose Drawing」版です。
AI Picassoさん自体のメイン商品はスマホアプリの「AI Picasso」ですが、こちらのサービスも若干ひっそりな感じもありますが運営しているようです。
LOOSE AIは基本的に有償のサービスで画像生成のほかに他の画像からの変換、AIで作成した画像素材の利用、イラストの制作も請け負っているよう(別途料金)です。
金額は月1500円くらいなので、企業や製品のPR用に統一したイメージのイラストが欲しい場合には良さげなサービスです。
さっそく画像を作ってみた
無料枠は画像20枚まで作成できるようなので、早速作ってみました。
画像生成の画面は左側のペインにプロンプトやパラメーターが入力できるようになっています。
プロンプトの下には参考画像をアップロードができるようになっているようです。あとは縦横比や生成枚数、背景透過の指定ができるようになっています。
詳細設定を開くとネガティブプロンプトの入力とプロンプトストレングス(参考画像にどれだけ忠実かの指定)やガイダンススケール(プロンプトへお忠実度・・・Templatureに近いかも)も指定できます。
早速、プロンプトに「可愛い女の子、サイバーパンク、飛行帽、ゴーグル」と入れて生成させてみました。
4枚全てが同じ画風で作成されてきました。
どんな画風なのかはじめから分かっているとなかなか安心できますね。
参考画像を使ってみた
次はせっかくなので参考画像を使ってみます。
なんかすごいですけど・・・なんとなく特徴はつかんでますね
次に人物画像を作ってみました。
ほぼなにも指定しないで生成したら、謎のイラストになってしまいました。
次にプロンプトストレングスを目一杯参考画像に寄せてみました。
今度は絵が全く変更されてません。
調整すると、やっぱり厳しそうですね。はっきりした背景でやらないと厳しいかもしれません。
再び画像生成〜過去のトライアルと比較
残り生成数が少なくなってきたのでいくつか試してみます。
テーマ1:ジェット戦闘機のイラスト
最新鋭のステルス戦闘機のイラスト。黒っぽい色、3機の編隊飛行、斜め上からのアングル
こういう題材はLOOSEタッチにはあってなさそうですが、しっかりと描いています。
テーマ2:ドラッグレースカーのイラスト
ドラッグレースカーのイラスト。白地にユニオンジャック柄、後ろに大きなマフラー、大きな給気口、57番のゼッケン、スタート前の状態
・・・・かなりくずれました
テーマ3:摩天楼にそびえる巨大ロボット
摩天楼の向こう側にそびえるつののある黒い巨大ロボット。目から殺人光線を出して、街は燃えている
意外に描けています
テーマ4:自動車工場の組み立てロボット
広い自動車工場のなかで自動溶接をおこなう産業ロボットのイラスト。手前にヘルメットを持った若い女性作業員が立っている
この画風では女性の姿まではどうにもならなかったらしいですね
テーマ5:大草原を迫りくる戦車軍団
広大な草原を向こう側から進軍してくる最新鋭の戦車軍団。季節は秋、場所は西ヨーロッパ
戦車は軍団にはなっていません。これも画風による制限というかサイズ的な限界でしょうか
テーマ6:暗い部屋の暖炉の前にいる老人
薄暗い部屋の奥に暖炉がある。その傍らに椅子に深く腰掛けた老人が座ってコーヒーをマグカップを持っている。老人は白髪で豊かな髭を蓄えている。
テーマ7:広い砂漠にいるラクダを引いた遊牧民
見渡す限りの砂漠の中にいる遊牧民。彼は白い服を身にまとい、ラクダをつれている。
いい感じにまとめていますね
テーマ8:おしゃれなカフェに座るスーツの若い女性
パリの街中にあるカフェの外においてあるテーブルに座るスーツを着た若いヨーロッパ系の女性。彼女は手に小さなコーヒーカップを持ってこちらを向いて微笑んでいる。
テーマ9:桜散る校庭に立つ女子高生
卒業シーズンの高校の校庭に桜が散って舞っている。桜の木の傍らに立って、スマホを持ってこちらに微笑みかける制服姿の女子高校生。
これもバッチリですね
テーマ10:桜散る校庭に立つ女子高生のイラスト
卒業シーズンの高校の校庭に桜が散って舞っている。桜の木の傍らに立って、スマホを持ってこちらに微笑みかける制服姿の女子高校生のイラスト。
イラストと指定しても意味ないですが・・・・
まとめ
LOOSE AIの性能というか、「Loose Drawing」風の画像の向き不向きが大きく結果に現れているようですが、それぞれそれなりにちゃんと出来ていました。
どんなタッチでイラストが作られるかがわかっているので安心感はバッチリですね。「Loose Drawing」風が合う世界観なら一連の資料づくりにも使えそうな感じです。
参照画像の方は、使う画像側も工夫してみるといいのかもしれません。
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