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【動画レポ】〜非開発者(Basis)がBTPを駆使してアプリ開発してみた。〜SAP Inside Track Tokyo 2024 Week5 Dev & Automation

今回はSAPのユーザーグループであるChillSAPさんの年次イベントSAP Inside Track Tokyo 2024のアーカイブ動画からレポートします。テーマはBTPです。

セッション登壇者
宮本 和紀さん
アビームコンサルティング株式会社
EDTLeep-Advanced Cloud Technology

ローコードで作成したいアプリ(広告自動配信アプリ)

つくってみたいアプリ
・ChatGPTをProcess Automationに組み込んでみたい

①「売りたい製品」「年齢層などターゲット」を指定
②その情報を基にChatGPTに広告を作ってもらう
③その内容を承認する
④XやMailに投稿

ローコード縛りのChatGPTの連携で躓いたので④は未実装になった

今回つくったもの


SAP Build Process Automationの機能について

主な機能
・ワークフロー管理
・タスク自動化
・組み込みAI

SAP Build Process Automationの機能


WebAPIとActionについて

WebAPIの利用用途
Webサービスと連携
・公開されているデータを取得する
・サービスにデータを登録する   ・・・ができる

WebAPIの利用用途

HTTP通信の仕組み
・ブラウザの裏で動いている
 リクエスト:TTTPメソッド Get
   ヘッダー:相手のホストの情報、認証情報
 ボディ:データのなかみ

HTTP通信の仕組み

WebAPIの仕組み
リクエスト:HTTPメソッドやURLの情報
ヘッダー:ボディに記載されているフォーマットの指定や認証
ボディ:サーバに送信するパラメータを記載

WebAPIの仕組み

Actionの作り方(ハンズオン)

Process AutomationのActionを使用
・Helpページには説明があるがAPI初心者には難しい⇒ハンズオン
・パラメータ定義には2つの方法(OpenAPI Specification/スクラッチ)

ハンズオンの内容

Open AI Specificationの手順

1)SAP Buildの画面のActionを作成

SAP Buildの画面

2)APIの作成
・SAP製品とは相性がよくAPIが簡単にできる
・OpenAIとのAPIは「upload API Specification」を選択
 SAPのBuisiness Data HubのAPI SpecificationにはOpenAI向けファイルは無い
・GitHubで探した yamlは使用できないのでJSONに変換しアップロード

APIの作成

3)プロジェクトにパラメータを設定
・Chat Completionsを追加
・必要なパラメーターが表示されるので設定する

必要なパラメーターを設定

スクラッチの手順

1)カスタムアクションを追加
・Postで作成する(GetではBodyが書けない)

カスタムアクションを追加

2)本文に「サンプルJSONのフィールド」を使用して項目を呼び出す

「サンプルJSONのフィールド」を使用して項目をセット

3)サンプルを参考にパラメータを登録していく
・ヘッダーの情報を入れて通信できるようにする

パラメータを登録

4)テスト
・項目を定義しいと見られない
 「API表示」で実際にやり取りされるデータが見える
 ⇒そこから自動的に項目を作ることもできる

API表示

課題と教訓

Process AutomationでAPIを利用する方法での注意
Destination + Actionを組み合わせてProcess Automationで使う必要がある

Process AutomationでAPIを利用する方法

ChatGPTの認証方式がDestinationで設定できなかった
ChatGPT APIの認証はAPI Key方式
 BTP Cockpit のDestinationのAuthenticationでサポートされていない
 ⇒Actionのヘッダパラメータに認証情報を直接設定(裏技)

ChatGPTの認証方式がDestinationで設定できなかった

単体では正常終了するがProcess Automation上ではエラー
 ⇒まだ原因はわからず

教訓

・標準でサポートされた認証方式を使うこと
・Actionの単体テストでは技術検証として不十分
・ローコードだけで実現できないことがあれば早めに開発者を巻き込む

教訓

まとめ

ローコードだけでChatGPTと接続するのは失敗しましたが・・・
・Actionを使うことで容易にWebAPIと連携することが可能
・Action機能を使いこなせればプロセス自動化やアイデアの実現ができる
・2024のQ2にSAP Build Process Automationに生成AI機能が追加
 ⇒プロンプト機能もありローコード開発者にとって嬉しいニュース

まとめ




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