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【動画レポ】プロジェクトで学んだ!SAP Datasphere導入で乗り越えるべき壁&Tips〜【SAP Inside Track Tokyo 2024】Week4 | Data & Analytics #sitTokyo​​ #chillSAP ​​#SAPCommunity​​

今回は2024年3月に開催されたSAPのユーザコミュニティChillSAPさんが開催した年次イベント「SAP Inside Track Tokyo 2024」からのアーカイブ動画から「プロジェクトで学んだ!SAP Datasphere導入で乗り越えるべき壁&Tips」のセッションを勉強します。

セッション講師
吉田 陸人さん
富士通株式会社
Global Business Application

SAP DatasphereとS/4HANAの連携アーキテクチャ

連携アーキテクチャ
・S/4HANAの中にHANA DBと仮想DBモデルCDS Viewがある
・CDS ViewからDP Agentを通して外に出ていく
・Datasphereでは仮想テーブルを通じてリモートシステムに対してアクセス
・エンドユーザーから見るとDatasphereにデータが有るように見える

⇒S/4とDataSphereので二重持ちしなくて済む(コスト・リアルタイム性)

データがS/4とDatasphere間で大量にデータが流れる場合
 ⇒スナップショットを使用してデータをDatasphereに保存し性能担保
 ⇒リアルタイム性を重視の場合はリアルタイム連携で差分更新

SAP DatasphereとS/4HANAの連携アーキテクチャ

おさえておきたいポイント

ポイント①:S/4HANA上に見たいデータが用意されているか?
・S/4HANAのすべてのCDS Viewを抽出可能な訳ではない
・データ抽出可能奈条件として以下のアノテーションが定義
 @Analytics dataExtraction.enabled:true
・差分抽出可能奈条件として上記に加えて以下のアノテーションが定義
 @Analytics dataExtraction.delta.changeDataCapture:true

ポイント①:S/4HANA上に見たいデータが用意されているか?


ポイント②:Datasphere上でどこまでモデリングで実装できるか?
・ビューは2種類
 ファクトビュー:分析対象の数値項目(トランザクションデータ)
 ディメンジョンビュー:分析軸となる項目(マスタデータ)
・ファクトビューをディメンジョンビューをもとに分析モデルの作成が可能

ポイント②:Datasphere上でどこまでモデリングで実装できるか?


S/4HANAユーザ企業の現状(=乗り越えるべき壁)

S/4HANAユーザの現状

・アドオンテーブルが多く、見たいデータもアドオンテーブルにある
・アドオンテーブルに対応したCDS Viewがない
・使おうと思った標準CDS Viewにアノテーションが不足している

S/4HANAユーザの現状

どうやって乗り越える?

①アドオンCDS Viewを開発する
・アドオンテーブルに対応したアドオンCDS Viewを開発する
・アノテーションが足りないCDS ViewをもとにアドオンCDS Viewを開発
②アドオン要件をモデリングで実践する
・セルフサービスモデリング(従来のBWなどよりも容易)

どうやって乗り越える?

どちらの方法が良いか?

適材適所で選んでいく
ポイントは
・分析要件:必要な項目はなにか?それはどのテーブルにあるか?
・メンテナンス性:S/4HANAバージョンアップ時の影響有無
・プロジェクト事情:期間、リリーズ状況(要因、スキルセット)

どちらの方法が良いか?

最後に

・S/4HANAのデータ活用するDatasphere導入ではS/4HANAのち県が必須
・Datasphereで実装する/しないの見極めが重要
・モデリングアプローチは無限通りある(=工夫の選択肢がある)
・データ活用でもCore Cleanにこだわろう

Datasphereはクラウドなので最新情報のキャッチアップが重要

メッセージ

・データ活用は奥が深く工夫のしがいがある。知恵と経験に基づく技術が必要
・Datasphereはセルフサービスモデリングが充実しているのでデータ活用の素養を身に着けよう

メッセージ


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