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AI時代の夜明け。私たちは何をすべきか

AI時代が到来する、といった記事を目にする機会が増えている。
きっと、90年代のWindows95の発売当時と似たような雰囲気なのではないだろうか。

時代は韻を踏むを言われるが、AIもWindows95当時と同じく、5~10年程度またはそれ未満の時間をかけながら、普及していくだろう。

今、私たちがWord・Excel・Poiwerpointを基本に考えて仕事をするように、10年後にはAIを発想のベースに仕事をする時代が到来するのではないだろうか。

そのために、私たちは今、何をすべきなのだろうか。


私のインターネット黎明期

Windows95が登場した時代、私は中学生だった。世の中は騒いでいたと思うし、ニュースを見た気がするが、遠い世界の出来事だった。

しかし、インターネットは急速に広がり、 どんどん私たちの生活の中に入ってきた。 私が高校生の時は、 iモード全盛期で、いろいろな着メロをダウンロードしていた。「IT」という世界は「インターネット」というよりも「
ファミコン」の延長線上にあった未来からどんどん近づいてきた。

大学生になると、よくわからない「デジタル」的な授業を受け、Wordでレポートを提出した。Excelでグラフを作る人たちは「なんかITをこねくり回す人」ぐらいに感じていたように思う。

IT時代に社会人になってみて

そんな思春期・学生時代を送ってきた私も、2007年に会社に入社する。社内では、Word・Excelは使えて当たり前。Powerpointは手探りで使い、スマートアートや図形でスライドをデコレーションしながら「使えている感」を出していたような時代だった。

ただ、思い返してみると、あの頃の 50代以上の人たちはあまり使いこなせていなかったように思う。 40代は使える人もいたが、紙やOHPで考えたことをWord・Excel・Poiwerpointに落とし込んでいるだけのような気がした。

30代の人たちやパソコンが一人一台になった90年代後半から実務を担当していた人たちは、日々の実務を通してMicrosoftのoffice製品に適用していたように思う。

見習うべきはそういう人たちだと感じたという記憶が残っている。

歴史は韻を踏み、AIの新時代が到来

あれから15年。2007年に40代だったの多くは50代後半となり、社内はほぼ全員がIT時代、つまりインターネットを使いこなし、Word・Excel・Poiwerpointを発想の基本に考える人たちに置き換わった。

そこに2023年、ChatGPTが世の中に登場し、AI時代の到来である。
30年の時を経て、紙とOHPの時代の人間を追い立てた私が、今度は新しい技術に追い立てられる時が来たようだ。

2030年までには、AIが私たちの生活にどんどん入ってくるんだろう。そして、気づいた頃には、みんながインターネットを使うようにAIを使いこなしている。

そんな中で、若者からは「今の技術についてきていないおじさん」というレッテルを暗黙の裡に貼るれていくのかもしれない。かつて自分がそうしたように。。。

まずは、同じことを新しいやり方でやってみる

若手時代を思い出すと、上司たちがOffice製品を使いこなせていないことは気にならなかった。気になったのは、指示の出し方がOffice製品ではなく、紙やOHPベースだったことだ。つまり、Word・Excel・Poiwerpointという道具の使い方を分かっていなかったことだ。

作るべき成果物は、それほどいきなりは変わらない。ということは、何を作るかではなく、これまでと同じものをどうやってる作るか、という部分から変化が訪れる。

今すべきことの1点目は、これまでと同じ成果物を、新しい技術で作ってみることである。それが分かれば、何が面倒で、何が簡単にできるかが分かってくる。

2点目は、今までやりたかったが、面倒でできなかったことを見つけることだ。新しい技術で簡単にできることを見つけられれば、その先に答えが見つかるだろう。

インターネット黎明期、Office製品を使ってみて、一番モヤモヤしたのは、何を作っていいかわからない、ということだった。40代のおじさんたちは、幸い、何を作るべきかは分かっている。

自分が欲しいと思うものを、AIを使って自ら作ってみることから始めてみよう。


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