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携帯販売の過去と現在①


皆さんお久しぶりです。
限界携帯ショップ店員のアライさんの中の人です。

久々の投稿です。
猛暑日にコロナ…皆さまどうお過ごしでしょうか?

熱中症・コロナ対策をしっかりしていきましょう。

時代はどんどん移り変わり、昨今大きな話題といえば、安倍さんの辞任。
菅さんが総理立候補するというニュースもあります。
菅さんは通信事業にあれこれ意見する方でもあるので(元・総務大臣でもあったからか)
次の内閣が、政治が、どのように通信事業者と関わっていくか非常に興味があります。


さて、この夏。
過激なクレームを受け続けてきた僕は改めて、
携帯販売とは何かを考えるようになりました。
(久々にお客様から暴行を受けました。)

いま、携帯電話の契約数は1億8096万台(2019.9月時点)になり、
日本国人口が約1億2000万人なので国民1人1台以上は携帯電話を持っている時代です。

その携帯電話契約数を事業者別で見ると
NTTドコモ 37.6%
KDDIグループ 27.7%
SoftBankグループ 22.1%
MVNO 12.5%

(2019.9月時点)

全て総務省さまが2019年12月20日に出した資料です。

こういった契約数や事業者別での割合を見ると
キャリアを始め、携帯販売代理店の頑張りが見ることができます。

しかしこうやって販売し続けたスタッフや
キャリアの養分と蔑まれる消費者は
様々な甘い蜜苦い汁も啜ってきたと思います。

今日は過去と現在の携帯電話販売を振り返っていきたいと思います。


1.消費者に優しくない価格設定

昔も、今も、「携帯ショップは詐欺まがい!」「携帯ショップ行ったら高額なモノを売られた」「ありえない価格設定!」
多数こんな意見を見ます。
実際国民生活センターにも携帯電話で様々な案件が挙がっています。

過去、僕はSDが3万円代、フィルム、ケースそれぞれ5000円台…当たり前のようにベタ付けされた見積もりも何度も作ってきました。
皆さんもお客さんとして当たり前のように見てきた光景だとも思います。

なぜこんなに高いのか?今でも疑問を思っている方も大勢いることでしょう。
現役スタッフでさえも思っています。

この価格設定は携帯販売代理店の人間は昔からこう言っています。

「缶ジュース買うにしても自販機で買うのと、スーパーで買うのとでは価格設定が違うだろ?

同じ商品でも安さが正義ならば、じゃあなぜ自販機の料金は変わらないのか?

どうして客は自販機で缶ジュースを買うのか?

わざわざスーパーで買いに行く手間がなく買いやすさがあるから、価格が高い自販機でジュースを買うわけだ。

携帯ショップも一緒。

スマホと一緒にスマホを使うのに便利なモノを全部ショップで揃えれば手間暇もなく、ショップで全部終わるんだよ。

だから割高でも買うやつはいる。

ショップで買わなければ、缶ジュース一本でもスーパーに行く奴ってことだ。」

これは今考えれば、暴論です。
例えとしてもジュース一本とスマホ1台に関わる付属品を天秤にかけること自体ナンセンスなわけで(笑)

でもこんな暴論をマニュアルのように、当たり前のように信じ、崇拝し、営業活動をしているわけです。

あのありえない価格設定が代理店運営に関わる利益になるから、自分の働き口を守るためにも暴論だろうがなんだろうが売りまくるのです。

ショップで売るモノの売り方に罪悪感を抱くからこそ、お客さんを騙してる感覚に陥り、辞めていくスタッフはたくさんいるんですけどね。

現在、適正販売の原則を意識して営業活動をしています。
高齢者には「この見積もりで機種変更します。」と家族許可がないと契約できません。

高額な付属品を売るということは一切変わりないですが、昔と違い我々は営業手法を改めて、
・細かい見積もりでの説明義務
・高額な付属品も価値提案
この2点が昔と違い、お客さんに対して100%の納得してからではないと無理に売ることできません。

売る側の徹底した消費者保護を意識しているのです。
それでも、お客さんの下に見て利益最優先の代理店もあるんですけどね…(クソ野郎メモを忘れるな!
Remember KUSOYAROU’ s Memo)


2.法改正による弊害


2019.10/1携帯業界が大ダメージを受けた日。
電通法改正の衝撃は今でも忘れることができません。

還元金20000円の限度額が設けられ、MNP数が激減しました。
そのかわり解除料は0円〜1000円になりましたが…。

昔は、一括0円、MNP2台以上の契約で8万還元。
当たり前のようにできました。
各キャリアが多額の還元金で各事業者からMNPの取り合い。

iPhoneXRとか凄まじかったと思います。
MNP iPhoneXR 64GB 6台で24万還元が、僕がしたMAX還元ですね(笑)

「モノを売って、お金を渡す。」これが当たり前だった時代。
トチ狂ってますね(笑)

先述した缶ジュースの話ではないですが、
自販機で6本買ったら、1000円還元みたいな話です(笑)
昔ってこんなことができたのかと思うと笑ってしまいます。

それが現在。
キャリアはMNPよりも機種変更を重んじるようになりました。

MNPは取れない。

何故か?

解除料0円でも1000円でも、36〜48回の端末残債が圧倒的邪魔です。

変わりばえもしない三大キャリアの同じような価格設定や似たようなサービスに、高額な端末代。

「格安に持ち込みMNPしてください。」と言っているようなものです。
それが狙いでしょうけどね。

そういった格安に行かさないため、
携帯ショップはクレカ、電気、ネットなどといったサービスを付けている状況は昔も今も変わってないです。

(いっぱいサービス付いてたら全部解約することになるでしょう?しんどくない?機種変更しよ💕?)

格安対抗で基本料金を安くしているプランも出ていますが、
毎月の料金に組み込んで欲しいサービスを代理店は押しつけられている状況です。
これじゃ料金は安いと思ってもらえないです。
格安のMNPすることは悪ではないですが、格安は大手キャリアがあって成り立ってますよね。

キャリアにしかない特別なことが多額還元でした。

経済面で見ると、三大キャリアが牛耳るのがダメなのでしょう。
僕は学がないので、難しいあれこれは分かりませんが、

端末が高額化している現在、
昔に慣れたスタッフもお客さんも「売りにくい、買いにくい」って状況になっているわけです。



色々語りたいこともまだまだありますが、
今日は疲れたのでこれで終わり。
それではさようなら。


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