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一番痛い怪我・閲覧注意のデッドオアアライブ

今回はパチンコ等とは何にも関係ない。
子供の頃から無謀無鉄砲な俺の怪我経験談であり、ただの怪我自慢。
正直かなりエグい表現もあるので、苦手な人は今回はすぐ引き返すべき。


今までのコラムや余談を見ての通り、これまで人一倍怪我をしてきた。
自分でもわかってはいるけれど、やることなすこと滅茶苦茶なのだ。

ある日右足の親指を怪我して治ったはいいものの、なぜか爪が二枚生えてきてしまった。
切手集めに夢中になっていた頃だから確か小学4年の時。
こんな時は一体どうしたらいいのか?


そりゃペンチで剥がすでしょ普通。


これが俺の思考。
膝を曲げてペンチで爪を掴んで、勢いよく足を前へ。
爪だけ取れたら良かったんですけどね・・・なんとも残念な結果に。爪と肉って結構くっついてるものなんだと知りました。

尚その後、なぜか左足まで爪が二枚生えてきて、もう一度ペンチでGO!

この時点でもうギブアップしてる人はたくさんいると思うけれども、俺にとってこんなものは笑い話だ。
もし何かの組織に捕まって爪を剥がす拷問されても「イテテ!やめろバカ野郎ハハハ(笑)」で終わる。
だから肋骨折って爆笑して捕まるのだ(笑)


車に踏まれる轢かれるふっ飛ばされる左折に巻き込まれる。
ビルから落ちる。学校の窓からグラウンドの雪山に飛び降りたら下に鉄棒。

数え切れないほど怪我をしていて、事故でグッチャグチャになる前の時点でもすでに友人に「お前の今までの怪我を本にしたら12冊くらいになるだろな」と言われていた。

そんな俺がこれはまいったという怪我がある。
痛い。辛い。ヤバい。そのベスト3。


第三位 麻酔なし手術

事故で頭を割ったり、缶コーヒーくらいの隙間に両脚挟んだとかははっきり言って記憶がない。
人間が生死に関わる怪我や痛みを感じた時は、勝手に脳と神経を切り離すためだ。
だから痛くても全く辛くない。
本人に意識があって「痛い痛い!」と叫びながら死んでいったとしても、全く記憶がないので辛くはないのだ。

感覚的には夢の中での出来事のようなもの。

切り離された世界で勝手に自分が苦しんで死んで、本人自体はすやすや寝てる感じ。
もちろんそのまま起きることはないのだが。

しかし俺は起きた。死ななかった。

集中治療室から脱出し、膝の靭帯断裂、骨折、全身打撲をしながらテクテクと歩いていた。
この時点でも実はアドレナリンが出ているのか痛みは感じない。
多少歩きにくいと感じる程度。

これが一段落、一旦落ち着いた瞬間から突然全ての痛みが襲ってくる。

俺の場合は会社に電話して「とにかくゆっくり休んで」と言われ安心した瞬間から一歩たりとも動けなかった。
全身、指の先の一つまでの全てが突如寝違いの100倍になったような感覚。
咳一つするだけで寝違いの時のピキーッ!という痛みが全身を走っていく。

その上頭がパカッと割れていたので事故から退院までに3日もかかった。
タバコ吸いたかったので「もういいわ」と言って退院したのだ(笑)
先生や看護婦さん、他の入院患者に終始化け物扱いされた記憶あり。

その後結局膝が外れて長期入院するはめになったが、転院したところが灰皿があちこちにある病院だったのでなんとか頑張れた。
そこで行われた三度目の手術で事件は起こった。

左脚の手術なのに右脚に麻酔をかけたのだ(笑)

(ん?これって逆じゃね??)と思いながらも、そういうやり方もあるのかな?と思っていた。
・・が、流石にこのまま切られても嫌なので「これって右脚に麻酔かけてない?」と聞いてみた。

「ん?」とカルテを見る。
「あら逆だわこれ」と慌てて身体を左向きに。(下半身麻酔は身体の下の方になっている脚に麻酔がかかる)

手術前、麻酔がきちんとかかっているかどうか確かめるために尖ったペンのような棒で皮膚をツンツンと突くのだが・・・

「痛くないですか?」
「イテッ!いや全然痛いです」
「だよね」

そりゃそうだ。
麻酔かかってないもん。
なのに、だ。

「一気に行こう!メス!」
「え?!」

ビリビリビリ!皮膚と筋が裂ける音だ。
「うあああああああ!!」
手術室に響き渡る断末魔。
痛み止めと鎮静剤の連続投与でなんとか乗り切ろうとする医者。

無理無理無理!無理だって!痛いって!
俺が叫ぶってかなりのことだぞ?

そのまま俺は気を失った。
そして手術の痛みですぐに目覚めた。

痛い→気絶→痛い→目を覚ます→痛み止め投与→やっぱ痛い→気絶→・・
2時間弱ずっとこれが続いた。
歯を食いしばって耐えようとしたが、骨に刺したピンを打ち直したり、膝の中を弄られてる感触がダイレクトに伝わってきてどうしても駄目。

手術が終わって縫っている時、心底安堵した。
縫う時の針の痛みなんか今までのと比べればどうってことない。

麻酔が切れたら痛いってよく言うけど、もう最初から痛い(笑)
それよりも腹立たしいのが、麻酔をかけられた右脚がめっちゃしびれているのだ。
下半身麻酔は基本的に、100時間くらいの正座をしたようなしびれを、強制的且つ人工的に起こすような感覚。
皮膚を切っても感覚が伝わらないくらいのしびれを起こす。

そして麻酔が切れる時、正座を解いた時のあのしびれと同じことが起こる。

左脚はめっちゃ痛いし、右脚は手術と関係ないのに猛烈にしびれてる。
この全く意味のない辛さはなんなのだ(笑)
病室で怒りのタバコ一服。

「バレるってヤバいって」と焦る入院患者仲間。
「開けてやれ!窓開けてやれって」と慌てて窓を開ける。
何があったかの事情はすでにみな伝え聞いている。

タバコを一服ふかした後、しびれた脚をぶっ叩きながら立ち上がり、両足を引きずるようにしながら部屋を出ていった。
喫煙所に行くためだ。ストレスはMAX。

昼12時前、また一服していると入院仲間の爺さんにばったり会った。
「あれ?お前朝カラカラカラって運ばれて手術してなかったか?」
「ああもう終わったよ」
「で、もう歩いてるのか・・・不死身かよ化け物かお前」

バリバリ戦中派の爺さんに化け物扱いされるなんて光栄だ。


第二位 顔面炎上

プロフィールのところにも書いたけれど、やはりこれは別格だ。
火は・・・恐ろしい。

ライターに火をつけ、その上に手をかざして何秒耐えられるだろうか?
キッチンのガス台の上に顔を当てて、火をつけたら何秒耐えられるだろうか?
恐らく1秒も耐えられないし耐えたくもないと思う。

俺の場合は俺自身が燃えた。火から逃げられないのだ。

手を縛られ固定されてライターであぶられるようなもの。
ガス台の上に顔を固定され、火をつけられたようなものだ。
それはまさに地獄。

ほんの30秒かそこらか、先生が教室に戻ってくる様子も燃えながら見ていたから1分位か?
アルコールによる炎上はとにかく火が消えなかった。
叩いて消してくれた友人らが火傷したほどだ。

火から逃れられない痛みと恐怖。
その辛さは麻酔なし手術よりずっと上だ。

その後の痛みの持続も相当辛かった。
数年かかったとは言えよく治ったものだ。


第一位 スネ強打

ここにきてこれ?!と思うだろう(笑)
これは冗談ではない。
今までしてきた怪我の中で間違いなく一番痛く、一番辛いものだ。

こう書くと麻酔なし手術も炎上も実は大したことなかったんじゃないの?と思うかもしれない。
いやいやいや。違うんだなこれが。

まずほとんどの人がスネ、つまり弁慶の泣き所をぶつけたことがあると思う。
コーン!とね。痛いよねあれ(笑)

すねギロチンなんて物があったりするけど、

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見てるだけでヒヤヒヤソワソワする人もいるのでは?
痛いからねこれ実際やってみると(笑)

あとバット折りやその真似で、木の枝とか蹴ったこととかないだろうか?
鍛えていれば大丈夫なんだろうけど・・・これも痛い。

ちょっと当たっただけで痛いんだから、思いっきり当たるとすごく痛い。

じゃあその上を超えるとどうなのか?
更に強くぶつけた時、例えば皮膚が飛び散り骨が見えるくらい強く当たった時、どうなるのか?

そうなることはそうそうない。
相当強く当たってもせいぜい擦り傷ができる程度だ。
余程ありえない勢いでぶつけないと骨なんて見えない。

で、そのありえない勢いでぶつけるとこうなる。


答え 世の中が白黒になる


痛い!痛い!!痛い!!!
思わず目をつぶる。
そして目を開けるとそこは白黒の世界だった。

前の彼女と一緒にボートで池に落ちた公園、中島公園の噴水での出来事。
噴水の縁(ヘリ)の部分に乗って友達と追いかけっこをしていた時のことだ。
走りながら水で足を滑らせた俺は、噴水に膝を曲げるような形ですごい勢いで落ちてしまったのだ。

それだけならドボンでワハハと笑って終わりなんだけども、噴水には鉄パイプが張り巡らされていて、左脛からその鉄パイプに全体重をかけるような形でぶつけてしまった。しかも高速で。

のたうち回りながら噴水から出る。
最初は笑っていた友人達も、俺の異変に気が付き心配そうな顔になる。
なにせ怪我王の俺が脂汗を垂らしながら歯を食いしばっているのだ。

意識を失いそうになるがすぐに次の痛みの波が襲ってくる。

とぎれとぎれになる意識で白黒の風景が真っ黒になったり白黒に戻ったり。
なかなかカラーに戻らない。
脳が痛みによる苦しみから俺を逃がそうとしてる。

生きるか死ぬか?デッドオアアライブ。
脳が判断しかねて風景を白黒にしたのだ。

事故や麻酔なし手術などの痛み、炎に包まれた時の苦しみ、その他諸々の怪我に耐えられたのは「スネ打った時よりまだマシだ!」と思えたから。
肋骨の骨折、自転車で前転して顔面落ちも笑って済ませるのもこのおかげ。

やっと風景や友人の顔が色づき始め、世の中がカラーに戻ったところで自分の白い靴下が赤く染まっているのに気がついた。
恐る恐る靴下をめくると、2cmほどの肉片が靴下にこびりついていた。

その瞬間友人が叫ぶ。
「骨見えてるぞ!」

肉がえぐれ、血に染まった骨が確かに見えていた。
なにかの間違いかもしれないと指でちょんちょんと触ってみると、何の間違いもなくやっぱりただの骨だ。そして痛い。

この日は塾があったのでなんとか足を引きずりながら帰宅。
休みにしてもらおうと母に言ったら「オロナイン詰めてさっさと行っといで!」とスネに開いた穴にオロナインを詰められ、絆創膏を貼られて外に叩き出されてしまった(笑)

歩いて帰ってきたので普通のちょっとした怪我だと思ったらしい。
あとでオロナインを塗る時に触っていたのは俺の骨だったとわかり、母は卒倒していた。

ちなみにそのオロナインは数年後に脛の傷からにゅ~っと出てきた。
オロナインはすっかりピンク色になって(笑)
なんとも気色悪い話。

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あれから35年くらい経っているわけだけども、毛穴ごと肉が削ぎ落ちてしまったためすね毛が生えない(笑)
本当にこれなら骨折の方が全然マシ。


というわけで俺史上痛い怪我第一位は「肉がえぐれるほどの脛強打」でした(笑)

この痛みを超えると人は痛みを感じない。
記憶に残らないのでその場は辛くない。

でもそんな怪我、皆さんは一生する必要はない。
俺が代わりにするからここで読んで笑うくらいで十分だ。


追記
急募!親指の根元の骨のハメ方!
物が掴めなくてガチで困ってます。
脱臼したのはすぐわかったんですが戻し方がわからなくて、知恵の輪みたいに親指を持って引っ張ったり押してみたり。

さっきパキーンという音がしたけどハマったのかどうなのか・・・
そして右目がぼんやりしてたのもどうやら右目の上のあたりを骨折してたらしい。まいったなぁ。

自転車の片手運転でススキノまで行ってきたけど、帰りは疲れ果てて外のどこかのベンチでゴロ寝。
10月の北海道でこれやっちゃ駄目。
違うパターンで死ぬところだった(笑)



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