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【秘書ログ】社長って◯◯?!カバン持ちが見た経営者の素顔

みなさんこんにちは!マネーフォワードで秘書をやっております田中です。
先日、社内で「社長のカバン持ち」企画を実施しました。社内の希望者から選ばれた9名のメンバーが、日替わりで社長の辻に丸一日「カバン持ち」として密着する企画です。
今回はその9名の中から、Money Forward X本部のメンバーとの賑やかな(ここポイント)座談会の様子をお届けします!

登場人物(写真左から)

・金箱…Money Forward X本部 UXデザイン部 部長。
・吉本…Money Forward X本部 セールス。
・佐々木…Money Forward X本部 UXデザイナー。
・高島…Money Forward X本部 セールス。
・田中…秘書歴4年半。秘書業務の傍ら【秘書ログ】執筆中。

どうしてカバンを持ってみようと思ったのか

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田中:みなさんカバン持ち企画お疲れさまでした。早速ですが、みなさんどうしてカバン持ちに応募しようと思ったの?
金箱:僕は常々、せっかくスタートアップに入社したからには思いっきりその刺激を受けたいと思っていて。そのために積極的に経営陣と絡んでいきたいと思っていました。でもそれって、ただ社長の辻さんと話してみるだけではだめで、辻さんが本気でアクセル踏んでいるところに立ち会わないと意味がない。「カバン持ち」だったらその瞬間に立ち会えると思ったのがひとつ。あと、特に若手に応募してほしくて、チームメンバー全員がいるチャットに絶対にこのチャンスに応募すべきだ!と投稿したんですが、そのときに「俺も応募したから」と言うために、というのもあります(笑)。たぶん、最初に応募したのは僕だと思います。でも正直、選ばれるとは思っていなかったんですよね。サプライズでした、本当…。
吉本:あれ、実は選ばれたくなかったんですか?
金箱:いやいやそういうことじゃなくて!
田中:それって、授業中に「当てないで!」って思いながら手挙げる、あれと一緒じゃないですか(笑)。
金箱:だって若手が選ばれるのかなと思ってたから!でも、結果的に選んでもらってすごく良かったです。うん、すごくよかった。うん。(何度も噛みしめる)

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田中:髙島さんは?
髙島:僕は単純に、自分が働く会社の社長がどんなことをしているかに興味があったんですよね。あと、当社が大切にしているMssion / Vision / Valueにどのくらい賛同するかって人それぞれだと思うんですけど、何も理解せずにわーわー言うのはかっこ悪いと思っていたので、MVVの中核を担う社長の側でそのカルチャーを深く理解したかった。カバン持ちに応募した人の中で、志望理由を一番熱く書いたのはたぶん、僕だと思います。
一同:おお~(拍手)。
吉本:金箱さんは低めに手を挙げてる感じですけど、髙島さんは思いっきり高く手を上げたわけですね。
田中:最速の金箱、最熱の髙島ってことね。

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田中:じゃあ次。佐々木さん。
佐々木:僕は、金箱さんに言われたからというのもあります、実は(笑)。確かに貴重な機会だと思って。
金箱:だって絶対に応募したほうがいいもん。ベンチャーの空気を肌で感じる最高の機会。
佐々木:そうそう、それで確かにそうだよなぁと思いました。
髙島:応募者が増えると競争率上がるからやめろ、と思いましたけどね僕は。
佐々木:あとは単純に、経営者の1日にはりついてみたいと思っていたので。どんなスピード感で行動してるんだろう、っていう。当社くらいの規模の会社になると、こういった機会でもないと1日ずっと社長と一緒にいるってできないですしね。
田中:確かに。私は毎日社長とずっと一緒だけどね(笑)。

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田中:吉本さんはなんで応募したんですか?
吉本:たしか、金箱さんがみんなに応募を呼びかけたチャットが盛り上がった気がするんですよね。「みんなで応募しようぜ」みたいなノリになって、半分は勢いで応募しました。あとは、前職に比べて経営者との間に距離があることを感じていたから。前職では「うちの社長が」と自分事として話すことができたんですが、今はそれができていないと感じることも多いので、社長のことを理解したかった。それから、今入社して2年くらいなんですが、ずっと同じ環境にいることに甘んじてしまう自分がいた。そんな気持ちを引き締めるためにも社長の視座を感じたいと思って応募しました。
ところが、当初選考に落ちてしまったんです。残念なようなほっとしたような気持ちでいたときに、髙島さんのカバン持ち体験談を聞いて「ええなぁ」とつぶやいていたのを本部長の田平さんが聞いていたみたいで。事務局に交渉してくださった結果、カバン持ちを体験することができました。

辻さんは謙虚だけど強くて早起きで

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田中:実際カバン持ちやってみてどうでした?
高島:めっちゃよかったです。会社やメンバー、全て含めて「マネーフォワード」を守っていこうという辻さんの強い気持ちを生で感じることができました。とても印象的だったのは、とある朝食会での出来事。様々な会社の経営者が集まるその会で、辻さんが褒められるシーンがあったんですが、辻さんはただ一言「毎日粛々とやってきただけです」と。武勇伝を語るでもなく偉ぶるでもなく、謙虚。その一言で逆に会社への思いの大きさを感じました。一方で、とある事業部とのミーティングでは「君はこのままではだめだ」とはっきりと伝える強い一面もあって、ああいった厳しさはすごく大事だなと感じました。
吉本:僕もそういう場面に遭遇しました。けっこう強いですよね。甘くなっちゃうのってやっぱりコミットメントの差なんじゃないかと思います。社長って、会社の誰よりも会社にコミットしてる。社長だから当然と言えば当然なんですが、言ったからにはやらないといけない。絶対にやるんだ!っていう意志が強いから、厳しいことも言えるってことなんだろうなと。言うってことは逆にコミットしてないといけない、それをひしひしと感じました。
金箱:メンバーの目線を上げるために厳しく言うっていうのもあるだろうし、そういったことも含めて、コミットしているってことなんだろうね。僕が今回改めて感じたのは、社長業って到底常人ではできない職業だということ。大きな夢や使命感があるからこそ、そのコミットにつながるんだろうね。

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佐々木:僕が思ったのは、体力がすごい、バイタリティがすごい。いつ休んでるんだろう。
髙島:経営者のバイタリティってすごいと思う。
佐々木:僕がカバン持ちした日って朝から終日会議で、夜とある番組出演があったんです。終わったのが23:00。そこからさらに飲みに行っていて。
吉本:朝も早いですしね。テニスしたりとか。
髙島:もしや、辻さんって何人かいるんじゃ…。
一同:あり得る…。
金箱:そのバイタリティの源ってなんだと感じました?
佐々木:やっぱり仕事が好きなんでしょうね。好きじゃないとできない。あと感じたことは、時間を大事にしてるなぁと。隙間時間にチャットに返事をしたり、それをしながら誰かの質問に答えたりとか。
吉本:対話も大事にしてますよね。意思決定するときも絶対に、「相手がどうしたいのか」「その根拠は何か」「どんな背景を持っているのか」を確認していて、時間がない中でもここまでやるんだなぁと。あと僕は経産省の委員会に同行したんですが、辻さんって行政の方とかスタートアップの社長とか、誰よりもたくさんの人と話すんです。自分から話しかけて、何ならその方のタクシー呼んであげて。社長って本当に大変だなぁと思いました。

カバンを持つ前と後

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田中:今回のカバン持ちで、なにか心境の変化とか、ありました?
金箱:なんというか、体温が伝わってきたというか。
吉本:ちょっと距離が近づいたなっていうのは僕も思いました。社長も人間なんだって思えたというか。そういう感覚が強くなったから、コミュニケーションしやすくなったと思います。
髙島:姿の見えない誰かのために頑張るモチベーションを保つのってすごく難しい。でも、今回辻さんがどういう人なのかっていう一面を知ることができて、あ、最終的に辻さんが一旗あげることの役に立てるのであれば頑張れるなと。そうじゃないと、自分の中でやりきったと感じたときに仕事が面白くなくなっちゃうと思うんですよね。
吉本:思いの共有ってやつですね。
田中:佐々木さんは?
佐々木:体力と時間の意識を鍛えないとだめだなと思って、朝早めに来たりするようになりました。
吉本:社長と僕らの違いって、いかに自分を追い込んできたかなんじゃないかと。自分のできる領域で甘んじることなく、できない領域に飛び込んで自分を変え続ける。7年前、会社を立ち上げたときの辻さんは今とは違ったはずで、7年間の積み上げによって今の領域に達しているんですよね。一方で僕は自分のできる領域にしか立ってないなぁと。一つひとつ変えていかないと、という意識の変化がありました。
金箱:1日密着したから仕事が溜まっちゃって。次の日めっちゃ忙しかったです(笑)。っていうのは冗談で、やっぱり背負っているものが大きいからこその集中力やプレッシャーっていうのは感じましたね。
髙島:さっきも言いましたが、社長は会社を守るという意識がとても強い。だからこそ誰に対してもフェアでいられるんだと感じました。自分の中で活かしたいなと思っています。
吉本:それは僕も感じた。人種とか入社歴は一切関係ないって言ってたのが印象的だな。
佐々木:リスペクトですね。
金箱:なんかあれだよね、勝手にまとめると、この制度をもっと継続してほしい。
佐々木:そうですね。
吉本:絶対継続すべきですよね。
金箱:カバン持ち企画継続するか、辻さんに『情熱大陸』に出てもらうかですね。そんな日も遠くなかったりして。

いかがでしたか?Money Forward X本部は本当ににぎやかなチームで、私の文章力ではお伝えしきれないくらい、ワイワイ楽しい対談となりました。
この企画、「カバン持ち」とは名ばかりで、外出のときにメンバーが辻のカバンを持とうとすると「いいよ!恥ずかしいから自分で持つよ!」となってしまい、実際にカバンを持ったメンバーはいなかったとか(笑)。

秘書から見る「社長」

秘書というお仕事をするようになってから、常々「社長の仕事って、断崖絶壁のすれすれのところににじり寄るみたいな仕事だよなぁ」と思ってきました。会社が大きくなればなるほどその崖はどんどん高くなるし、後ろにはたくさんのメンバーや守らなければならないものが増えていく。その中で自分が先頭に立って崖の先端を目指し、その先を見通して、新たな橋を架けていかなればならない。そんな仕事。サービス、お客さま、メンバー、株主のみなさま…守るものを挙げたらきりがありません。
想像を超えるプレッシャーと日々対峙しているからこそ、時には厳しいことを言ったり、周囲にとってはびっくりするようなアイディアが出てきたり、ピリッとする瞬間があったり。

日頃異なる立場で働く社長とメンバーですが、目指すところは同じはず。時には「社長」の側で、カバンを持ってみたりするのもいいかもしれません。

この「カバン持ち」企画、普段接することの少ないメンバーと関わることのできる、私にとっても楽しい企画だったのですが、この度好評につき第2弾が実施されることになりました!次回はどんなメンバーのどんな発見があるか、今からとっても楽しみです!

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おまけ。

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