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美術私手帖

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美術・芸術について
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#芸術

なぜ絵を描くのか

若い画家に出会った。これは新しいオフィスで展覧会などをやることを想定していることが生むメリットだ。展覧会でいい作家がいると「一度見にきてくださいよ」とか言えて、実際遊びに来てくれる。今回もまさにその流れだ。 芸術作品、美術作品というものは、鑑賞にあたってはどのような解釈があってもいい、と思う。むしろ、というか、だから芸術は面白い。作家がまったく意図していなかった解釈もある。でもそれをコントロールすることはできない。不特定多数の他者の思考に介入するなど、できないとかいうことで

"カプーア"という文字を見たら、すぐ行動を。

もう去年(2018年)のことだし、もはや気軽に観ることはできないので、「おすすめです」という話ができないのが申し訳ない。遅れてごめん。ただ、振り返って紹介したくなるほど人生にインパクトが与えられた展覧会ではあった。 アニッシュ・カプーアの作品を展示する展覧会「アニッシュ・カプーアin別府」<2018年10月6日(土)〜11月25日(日)>だ。文字通り、カプーアの作品を別府で展示しているんだけど、場所は美術館ではなく別府公園だった。 アニッシュ・カプーアのことを知ったのは19

台湾旅行①アートの旅

ずーっっと台湾に行きたい行きたいと思っていて、北海道旅行と同様、強引に2018年11月上旬にスケジュールを組んだ。台北のみ、特に目的地を決めるわけでもなく行ってみた。結果的に訪れたのは、飲食店と美術系の場所がほとんど。美味しかったし、楽しかった。 最初に訪れたギャラリー「朋丁 pon ding」は1階が書籍とカフェ、2階と3階が作品展示するギャラリー機能を持つ。そんなに大きくはないんだけど、雰囲気がいいし、書籍のチョイスからセンスの良さが感じられる。 小さなワタリウム美術