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美術私手帖

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#福岡

おおがまめお漫画展『404』@虚屯

虚屯イベントスペース(福岡市中央区平尾3-17-13)で開く展覧会企画第三弾、おおがまめお漫画展『404』が明日12月1日よりスタートします。 カラクリワークスの公式Facebookなどにも書きましたが、おおがさんとの出会いは同じ美容室に行っていることだったりして、でもその時の縁から展覧会まで漕ぎ着けたのは感慨深いものがあります。 本展覧会を企画した濱門のおおが作品との出会いは、福岡市の美容室「今山」でした。 そこに置かれた小さな漫画冊子に閉じ込められていた物語に惹き込ま

『なんていうか、SFっぽい展』の空間でイメチェンにチャレンジした話

展覧会を観た。舞鶴(福岡市中央区)の美容室「今山(イマサン)」で行われている展覧会『なんていうか、SFっぽい展』だ。まめこ・F・まめおさんの個展。以前このお店でまめこ・F・まめおさんが描いた「今山」が登場する漫画を拝見したことがあるけど、今回の展覧会ではその新作や原画などが展示されている。 展示インスタレーションは、奇を衒う感じも既視感もなくて、だけど惹きつけられて心地いい。壁に展示されている作品も、ひとりよがりな印象がなくてすーっと感覚に入ってくる感じ。決して大きな空間で

ラジオで福岡市美術館リニューアルオープンについて話しました

カラクリワークスの山ちゃんこと山本真己と出演するラジオ番組『大名!ナカユビコゾウ』は今回が5回目の放送。改めて紹介しておくと、この番組は福岡市天神にあるコミュニティ「コミてん」 で、毎週水曜日21時から放送しているもの。毎週いろんな人たちがゲストやメインパーソナリティーとして出演していて、カラクリワークスはほぼ月一くらいのペースで出演させていただいている。この番組に出演させてもらうことになったのは、高校時代からの友人が番組の作家をやっていて「月一くらい出る?」的なお誘いをうけ

やっぱりもう少しだけ福岡市美術館オープニング展覧会の続き

福岡市美術館のオープニング展覧会に行ったことは前回書いて、その続きは27日21時からのラジオ(大名ナカユビコゾウ)で、と思っていたんだけど、やっぱり書き足りなくて補足的に少し。 今は「デイトペインティング」で有名な河原温が、20歳くらいで描き続けていた『浴室シリーズ』が観れるのはすごくいい。今、このタイミングで実物観れる機会ってそんなにないのかもしれない。わからんけど。観ていい作品。あと視界に入って「おー」ってなったのは、モーリス・ルイスの絵画。作品自体はもう少し色が強いも

リニューアルした福岡市美術館に行ってきた!続きは27日のラジオで。

オフィス引越しによる腰痛が悪化してはいたものの、いち早く!という思いでヨタヨタと行ってきました3月21日にリニューアルオープンした福岡市美術館。大濠公園はどこかの国から来た人たちがたくさん、それはもうたくさんいて、ランニングしている人も避けながら走ってる感じ。桜を見に来たんだんだと思うけど、まだそこまでは咲いてないっすよね。 福岡市美術館リニューアルオープンに関して、私的結論。美術館は何が変わったかあんまりピンと来てない。オープニング展の展示作品はすごくいい!「リニューアル

建築家「田根剛」と映画「ギルティ」

土曜日なので例のごとくtikiでカレーを食べて、イムズ・アルティアムで開催されている「田根剛・未来の記憶展」[http://artium.jp/exhibition/2019/18-08-tane/]と、キャナルシティ博多で上映されている映画「ギルティ」[https://guilty-movie.jp/]を観た。 「田根剛〜」は建築家である田根氏の思考やプランのプロセスを垣間見るような展覧会。建築の展覧会って好きで、それは最終的にみえる建築物(もしくはプラン)自体の面白さと