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笑った展覧会|「国芳から芳年へ」@福岡市博物館

福岡市博物館の展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」(2019年11月16日〜12月22日)に行った。久留米市美術館で開催されていた熊谷守一と同じく、これまで印刷物で観る機会はとても多かったけど、作品に直接対峙した経験が少なかったジャンル。ってことで楽しみにしてた。

印刷物で観るのももちろんいいけど、やっぱり生で観るのはいい。ここまで迫力ある印象は持ってなかった。生で観る価値ってすごくある。当たり前かもしれないけど、展覧会に来るたびに改めて感じることの1つだ。

大きなカエルとか、クモとか、ワニとか、その圧倒的な表現力にはもちろんすぐ魅了されてしまうんだけど、同時にすごく好きなのは可愛らしさがあるモチーフたち。2〇年以上前の人たちも今と同じように楽しいことを考えて、それを絵にしようとしていたこと。「こういうの楽しい」っていう発想が時間を超えて共有できてること。きっと当時も描き上がったらみんなに見せて「これ面白くない?」とか「これめっちゃ可愛いやん」とか言い合ってたのかな、とか想像して楽しくなる。

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次の「駒くらべ将棋のたはむれ」とか、ふざけてるよなー。なんでこんな絵を描いたのか、なんかあるんだろうけどそこはよく分からない。でもめっちゃ笑わそうとしたんじゃないかな、と推測。「はだか玉将」ってなんだよ。

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この作品とか、芳房が「国芳さん、この構図めちゃカッコよくないすか?」とか言ってそう。やらてる人の表現とか、いい感じに描いてるんだよなー。

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これもいい。雷さま、めっちゃ汚れてるし。太鼓とかちゃんと干してるのも可愛い。風呂に入るんだ、雷さまって。

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色々と楽しいポイントあったけど、笑える作品が多くて、素晴らしい展覧会だった。展覧会のグラフィックもよかったなー。

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