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サイボーグ009を目指している件

「属人的な仕事」と言えば、大抵はネガティブな話である。それはつまり「その人にしかできない仕事」ということなので、昨今の「働き方改革」みたいな観点で言えば、分散ができないリスクの高い業務ということになる。それは本当にそう。仕事が属人的になればなるほど、その人が病気になった瞬間に業務が滞る、顧客に迷惑がかかる、ということになる。複数人で分散していれば、残業も減らせるし、リスク回避もできる。全くその通りだと思う。

ただ、それだけでは面白くないなーとも思う。複数人で分担できる仕事って、およそ他社でもできる仕事かもしれない。もちろんそういう業務もたくさんあるし、そういう業務は分担したほうがいい。でも「この人にしかできない仕事」「絶対この人にやってほしい仕事」も世の中にはあって、どちらかというとそっちを目指したいなーと思う。そういう人たちが集まっている会社とか、すごくいいなーと思う。つまり属人的の向こう側、超属人的な仕事をやっている会社に憧れる感じ。

ひとりでやれるスキルがあるけど、それでも一緒にやろうってことで集まって、会社にする。みんなのスキルが違うからこそ、助け合ったり、知恵を出しあったりできる。「ここはあの人には敵わないな」みたいな超個性的なポイントをみんながそれぞれ持っていて、場面場面でその能力を発揮して難題を乗り越えていく…と、なんか似ているチームを知っている気がして思い出した。石ノ森章太郎の漫画「サイボーグ009」だ。みんな超個性的で、その人にしかない能力を持っていて、一方で弱点もそれぞれあって、そこは適宜助け合ってて超強い。

そっか、今わたしは「サイボーグ009」を目指しているんだ。確かにあんな感じになれたらいい。超かっこいいし、超強いし。

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