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自動車学校通学便り「仲右衛門」

ようやく、第1段階の終わりが見えてきた。つまり仮免許取得が近づいてきた、ということだ。やはり年齢の衰えには抗えないところもあって、(MTで取得中なので)クラッチ操作に随分と時間をとられてなかなか前に進めない時期が長かった。なので運転操作そのものをクリアできそうな段階に差し掛かっていることは、素直に嬉しい。

学科教習を受けていると、周りの教習生のほとんどはAT限定だ。それでも時々MTに挑戦している若者がいて、彼らは就職に必要ということらしい。お客さんを乗せるような仕事に就くんだろうか。マイノリティであるところのMTの同士がいることはちょっと嬉しい気持ちもわくけど、実際のところは同時期に入った人はおそらくすでにみな卒業しているし、後に入った人にも次々に抜かれている。仕事しながらだから、ということだけでもなく、運動神経に問題があるんだろう。元々の素質としても、年齢的な問題もふくめて。残念な話だ。

両親と話をしていたら、今年三十三回忌を迎える祖父が自動車免許を取得したのも40歳を過ぎてからだったらしい。祖父は72歳で亡くなっているから免許をとったのは60年くらい前ということになる。1959年の自動車事情ってどんな感じだったんだろう。これから高度経済成長に入っていく、まさに入口で新しい車もどんどん発売されてたんだろうな。漁業と農業が盛んな鹿児島の町でも、その勢いみたいなものは感じられたんじゃないかな。わかんないけど。

じいちゃんはスムーズに取れたのかな。ちなみにじいちゃんの名前は「濱門 仲右衛門」で、名前に2回「門」が出てくるという珍しさ。

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