みんな知っているとは思うけど、名刺はすごく便利。いくらデジタル化が進んでも、ポケットから1枚の紙片を取り出せば話が色々と進むというこの手軽さを代替するのはまだ先の話なんじゃないかと思っている。91mm×55mmサイズの紙、であるところの名刺フォーマットの力すごい。

名刺の基本フォーマットに変化はないんだけど、実はレイアウトデザインは大きな転機が訪れている気がしている。そのきっかけは、名刺管理アプリの存在。名刺管理アプリは、紙の名刺をスキャンしたり撮影したりして、そこに記載している文字をデータ化する。つまり読み取らなければいけないっていう、いままでなかった作業が生まれている。

そうなるとそれはできるだけスムーズに簡便に行いたくなる訳だし、最初からそれが分かっているのであれば、そこを踏まえたデザインを施したくなる。ならないかな。なるでしょう。例えばそこで考えられる新しい名刺の条件は例えば

・両面にはならない方がいい（読み取りが2倍かかって面倒）
・文字はスキャンで読み取りやすい方がいい（有色地に白抜き文字とか、写真の上の文字とか、小さすぎるとか、縦と横が混在するとかは避けたくなる）
・目立つ絵が欲しい（スマホの中で一覧表示された時に一目瞭然にしたい）

みたいなことが考えられるかな、とかは思う。
ということはつまり、

・白地に黒文字・片面（裏面は個人と関係のない二次的情報とか）
・ロゴもしくはイラストなどアイキャッチを大きく掲載
・って感じにすると読み取りやすくなるんじゃない？と

と思ってる。
そんなことを考えてつくった名刺がこちら。

文字は全体的に少し小さいかなと思うけど、一応上記条件をクリアしようとしたデザイン。ちなみにこのデザインもイラストも、当社（カラクリワークス）チーフアートディレクター、山口が担当。お仕事お待ちしていますー。