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「びぷれすイノベーションスタジオ」@熊本のコンセプトをカラーリングで考えた話

2019年10月にオープン予定の「びぷれすイノベーションスタジオ」のコンセプト構築にあたっては、「新聞社である熊日にしかできないこと」そして「新聞の未来」をずっと考えていた。新聞社はこれからどうなるんだろう、新聞社はこれからどうしていけばいいんだろう。熊日の未来は?…私なんかが何か答えを出せる訳ではもちろんなくて、抽象的に、ぼんやりと希望を思い描いたりしていた。希望っていうのは、「こうなったらいいなー」みたいなことだったりして。

熊本市中心部に「コワーキングスペース」 10月開設(熊本日日新聞)

熊本の人が何を考えているのか、どんな問題に直面しているのか、何をしたいと思っているのか。顕在化しているものも、潜在的なものも、それらが繋がるといいなと思った。そしてそれは地域の情報が集約している熊日ならきっとできるし、してほしいなと思った。情報を集めて伝えるだけではなくて、他の使い方ができるんじゃないかと思った。そこにはなんとなく地域新聞の未来が見えるような気もした。県内のどこかに、繋がるべき人たちがいて、それをつなげる役目。もしそれができたら楽しい、ってだけでなくて、今まで手がつけられてなかった課題が解決したり、いい化学反応が生まれるんじゃないかと思った。

その思いを視覚化したいと思って、その方法を考えた。何かと何かが出会って、新しいものが生まれる。それが大きい目で見ると熊本のためになっている。そういうことが表現したい。視覚的な表現に落とし込んで、この思想を形にしたい。そう思ってモチーフにしたのが、熊本県の旗。白とともに使われている「小豆色」を分解すると、赤とグレーになる。いや正確に言えば色々あるかもしれないけど、考え方としてある二色を混ぜて熊本県の色になるのはいいのではないかと思った。徹底的に熊本にこだわりつつ、出会いとか繋がりとかそこで起こる化学反応とかを生み出すことの優先順位を最大限高くする。その視覚化としては最適じゃないかと思った。

それはきっと中だけの話ではなくなって、熊本県内外のいろんなところとの繋がりを意識することになるし、その化学反応が「小豆色」になっていけばいい。いろんなタイプの赤と、いろんなパターンのグレーが、無限の種類の小豆色になること。その仲介役みたいなことは熊日の事業であるところの「びぷれすイノベーションスタジオ」にとって、大きな役割の一つなんだろうと思っている。

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