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大阪育ち道産子の知らんけど・・161「昔話18 やさぐれケータ 東京番外編」

ご要望にお応えして(!?)。
イロイロあった東京生活、厳選して書くかな~。
1.生警察24時
2.価格と味と人
3.歌舞伎町住まい
仕事を除いたら、こんなトコかな~。

ま、あんまり好意的やないから、
東京を愛するヒトは読み飛ばしてや~。

1.おとなしくしろ!コラ!

その日も、京王線仙川駅から満員電車に揺られ、
間もなく新宿に着くころやった。
オレσ(゚∀゚ )の右後ろで、野太くデカい声がした。
振り返ったら満員電車の中にあって
ことさら「おしくらまんじゅう」な一団が。
よう見たら中心の1人の手首を、両サイドの2人が掴んで上に上げ、
更に数人が後ろから羽交い絞めしてるように見えたなー。

「現行犯じゃ、コラ」
「痛ぇな、放せよ」
「黙れ、もう逃がさんぞ」
「ちっ……」

痴漢現行犯逮捕の瞬間っぽい。
扉が開くや否や、犯人らしき男が私服警官に囲まれながら降りた。
続いて、顔を蒼白にした若い女性が、女性警官らしきヒトに
肩を抱かれながら降りてった。

いや、ホンマにこんなんあるんやな。
こんな満員電車の中で張ってたんやな。
やるな~、警察。

エピソードをも1つ。

キキーッッ‼ ガッシャーン‼ 

事故やと思たやろ?
いや、事故なんやけどな。
その後よ。
パトカーのサイレンがあちこちから近付いてきて、
あっちゅう間に、事故ったクルマを取り囲む。
事故ったクルマは、北新宿百人町の交差点に、
東から猛スピードで突っ込んできて、
南に曲がって車道と歩道の間の柵に突っ込んだ。
その衝撃で前後逆の状態で止まったトコロを囲まれた感じ。

いかにも逃走車両らしく、その辺のバイクとかにぶつけつつ、
囲まれてもなお逃げようとしてる。

「手を上げろ!」

ウソやん。

パトカーから降りた警官たちが拳銃を構えながら
逃走車ににじり寄るのを見て、急に現実感が襲ってきた。
野次馬根性に後ろ髪引かれながらも、
流れ弾でも喰らったらかなわんし、急ぐ用事もあったしで、
逮捕の瞬間は見届けずにその場を去った。

いや~、どっちも生警察24時やったわ~。

2.あー、満席です

何回、言われたコトか……。
腹立つんが悪びれもせんどころか、むしろ迷惑そうな反応よ。
いや、飲食店な。
せめて残念そうにしてくれよ。

よほどやない限り、ピークにノータイムで入れたコトない印象。
どんなに旨くても、並べば並ぶほど価値下がると思うねん。
ヒトが多過ぎるんやろな。
狭いわ・並ぶわ・高いわで、ランチから飲み会まで、
まー、ストレスやった。
もちろん美味しいお店もあるんやけど、
この値段か、と思うと質も量もサービスも、
なかなか満足できんかったわ。

やっと見つけた、職場近くの格安旨の牛すじカレー屋さん
当時290円で普通盛り食べれたし、大盛も390円。
カレーうどんに大盛ライスでも450円(とかやったと思う)。
で、味も美味しい。店は汚かったけど。
でも、とんねるずの番組内「汚ミシュラン」で紹介されてから、
連日長蛇の列で行かれへんようになった。
あれっきりになってしもたけど、久しぶりに行きたいなー。
まだ並んでるんやろか。

郊外の王将やスシローとかで、駐車場に入られへん車が多過ぎて
渋滞してんのが異様やったわ。
ディズニーランドやあるまいし。

家から15㎞の職場にクルマで行ってみたトキ、
1時間半かかったんも焦った。
混み過ぎやろ。

判り易いのは家かな。
どっちも、郊外のオートロック付きの賃貸マンションで、
・大阪:92年築・2LDK・80平米・駅徒歩5分・98,000円
・東京:91年築・3LDK・60平米・駅徒歩15分・141,000円
って、おい!
ザクっと駅まで3倍、賃料は1.5倍、面積75%。

なんかな、ぜ~~~んぶ、こんな感じ。
ソコにヒトが多いワケやから、時間がアホみたいにかかんねん。

いや~、住みにくかったわ~。

3.乳首ですか?

「いや、違う」

つい、答えてしもたがな。
ドコをどう見たらオレが乳首に見えんねん。
そら、人並みに乳首は持ち合わせてるけれども、や。

「じゃ、ナニか? オマエにはオレが乳首に見えんのか。
もしくはオレの乳首が透けてんのか」
「そんなコトより」
「ナ、ナニよ」
「乳首ですか」
「違う言うてるやろ!」
「じゃあ尻ですね。ご案内します」
「せんでええ! 尻でもない! またな」
「お疲れ様です!」

コレ、単身赴任2日目の歌舞伎町の客引きとのやり取りな。
ホンマにスゴかったわ、あの話術。
無視するって決めてんのに無視できんかったからな。
あまりの巧みさに、そのウチ惹き込まれてまうんちゃうか、
と、めっちゃ怖かった。

案の定、別の日・別の通り・別の兄ちゃんに、
「自衛隊ですか」
「違う。迷彩着てへんやろ」
「今日は幕僚長が出勤なんです。あ、航空の」
「ウソつけや。居ったらビビるわ」
「ホントですよ。来ないとマズいです」
「自衛隊やないから関係ないやろ」
「じゃあ、スペツナズですね。ご案内します」
「マニアック過ぎるやろ! どんなんやねん!」
「コチラです」
「いや、行かへん! またな」
「お疲れ様です!」
と、スペツナズに傾きかけたからな。

オレは早々に、客引きのいない帰り道を模索し、
遠回りして帰るようになった。
ボラれるのは目に見えてた。

また、上京初日には、駅の出口で拾ったであろう傘コレクションを
100~500円で販売するスーツの若者を見かけ、
水を買おう、と、住むマンションの下にあったローソンに入ると、
代金をタバコで払おうとする女が警察を呼ばれていた。

いや~、歌舞伎町住まいは2日で後悔したわ~。


☆彡 さー、ナニしよ‼️

はい、いかがでしたか、東京番外編。
いい思い出もありますが、その印象は薄いですね。

まさに「都落ち」ですね。
あの経験があるから、今があるのは間違いないですが、
仕事も上手くいかず、生活も馴染めなかったです。

みなさんは、場所に限らず、水が合わないコト、ありましたか。
むしろ現状がイマイチ、なんて方も在るでしょうか。
思い出してみると心地よい水が確認できます。
知らんけど。

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