言葉は人を支える力があるから、私は言葉による表現が好き。

私はある時大きな壁にぶつかり、どん底に落ちた。周囲から見れば大したことないのかも知れないが、当時の私の心はどん底だった。

その当時、毎日生きるのも必死だった。明日のことは考えられず、今どうにかやりきることしかできなかった。精神的にも体力的にも余裕が全く無かったのもあるし、逃れたいけどどうすればいいのか全くわからず途方に暮れていたのもある。

そんな状態になって初めて、私は自分が何を望んでいるのか分からないことに気がついた。それまで自分のことを考えたこともなく、自分について知る努力もしていなかったのだ。さらに、自分が何を感じ、考え、想っているのかも全く分からなかった。私はその事に初めて気がついて呆然とした。

ある日たまたまネットで、日記がいいと見かけた。自分を理解するには、言葉にすることが重要だということを知った。その日から日記をつけ始めた。もう3年続いている。

日記を書き始めて私は初めて自分と向き合った。少しずつ自分が何者なのか、何を考えているのかを把握していく。それが私の好奇心を満たしたようで、すぐに習慣になった。

周囲の助けもあり、どん底からは這い上がった。だが、未だに進んでは迷い悩む、を繰り返している。苦しい瞬間もたくさんある。

だが、そんな時に私を支えてくれるのは、私が過去日記に蓄積した言葉たちなのだ。日記として書くことで、言葉が血となり肉となっている。言葉の威力はすごい。私は言葉に取り憑かれた。

言葉で表現することの楽しさ、難しさを日々実感している。だが、だからこそ、こうやってここなら言葉を書き続けるんだと思う。