私には分からない世界だけれど…

男性アイドルグループが活動休止という名目で解散を決めたようだ。
彼らはデビューから20年もの間、偽りの姿を世間にさらしてきたのだから、いい加減に嫌気もさすだろう。
また、駆け出しの頃は周囲の普通の子供がやっていたようなことは出来なかったのだろうから、今になって思うところが出てきたとも言える。

バラ売り番組はともかく、セット売りの番組は軒並み終了させるほかないだろうし、広告契約をしている企業もイメージキャラクターは降板していくことになる。

そこで「さぁ大変。」とか「あぁどうしよう…」となるみたいだが、テレビの世界、芸能の世界というのは学習能力がないのか?

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私はテレビは滅多に見ないし、芸能人も良く知らない。
知らないからこそ、こうして自由に書けると思っているので、その事について「何も知らないくせに」とか「勉強したらいい」などと言わないで頂きたい。
そもそも、自由に発言する場所なので、そのことについて、とやかく言われる筋合いもないと思っている。
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話がそれたので、元に戻そう。
この手の話が出た時に「代わりになる存在」が出てこない、もしくは選び出すのに苦戦するというのは、普通の感覚だとあり得ない。

何故なら、芸能人と呼ばれるだけの人間なら相当の数がいる
しかしながら、適当に売れたらその人間ばかりをひたすら使い続ける。
もちろん、全ての芸能人が確実に稼げるように売り出すというのは不可能だと思う。それにしても、もう少しバランスは考えないのだろうか?
過去でもそうだが、業界として不祥事のようなものは起こりやすい。
故に、宣伝したい物品とキャラクターである芸能人の関係が癒着状態になってしまうと、払拭するのに手間取る。
だから、特定の人物を使い続けるのはリスクヘッジの観点からも好ましいとは思えない。

芸能人はとにかく普通の人間とは違う。
プライベートがなくて、全てを切り売りして金儲けをする商売なので、普通の感覚の人間なら耐えられない仕事をしている。
ただ、その方向を目指すのは自由だから別に良いのだが、そういう奇特な人間がたくさんいる中で、次の駒を育てていない、準備していない、というのは学習能力がないのでは?と感じる。

もちろん、誰でも良いとか、適当にそれっぽいのを映しとけ…とは思わない。芸能事務所というのは個々のカラーがあるわけで、悪く言えば同じ事務所からは似たようなのしか出てこないのだけど、良く言えば代替品のストックは持っている。
芸能人は「自身を商品」として仕事をしているのだから、売れる商品を入荷したり、使えるように育てておくのが事務所の仕事ではないのだろうか。

でも、そんなこと昨日今日始まったことではなく、長い歴史で当然分かっていることだし、不慮の事故なども想定しているのが普通だと思っている。
そこまでリスクコントロールの手が回らないとか、そもそも思いつきもしないような妙な世界なのだろうか?

今回話題になったグループの所属事務所は、ここ最近でも内部分裂をしたり、不祥事で脱退者を発生させている。
このグループに限っては、活動休止後に「元メンバー」という形で名前が出てくる可能性は秘めている。
理想としては無いことを願いたいが、残念ながらホワイトな部分だけではなさそうなので、可能性は捨てきれない。
ただ、今のところは最後まで抑え込む(事務所の看板の下にいる限りは守る)だろう。
グループの看板を出している間は悪い話は表にはならないから、今なら身綺麗と思ってもらえている状態で後任人事は選定できる。

活動休止まで2年弱あるわけだから、逆にそれだけの時間を使って穴埋めができないのであれば、余程の無能な人がこれらの世界には多いのかとしか言えない。
逆に言えば、使える期間がハッキリしたので、その間は使い倒すという計画は生まれてくるわけだが。

最近は媒体の変化などもあり、SNSや動画サイトのようなものから話題になる人間もいる。
芸能界へのハードルは下がっているし、門は広くなっているのだと思うが、同時に質の低下は否めない。
芸能人なのに普通の社会の人間を気取ったりする連中もいるので、それは「商品価値がないのに陳列棚に置かれている」のと変わらないと思っている。

昨今はテレビの技術的、機能的向上が進んでいるが、その先進的な道具に映し出せるほどの価値がある芸能人は減っているように感じる。
「テレビ離れ」とか「視聴率が高くない」という言葉でも話題になるが、それは何度も言っているように、業界としての学習能力の欠如が大きい。
テレビしか娯楽が無かった時代のやり方を、何故か未だに使おうとしている。
顧客ニーズが変わっているのに、商売の手法はかつて成功した方法しか使っていない。
テレビの世界というのは、そうも応用が利かないのだろうか?

芸能界や芸能人にはそれほど興味を持たないが、その分野の構造については引き続き興味を持っておこうと思う。

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