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《お念仏だより#128》除夜の鐘はなぜ108撞くのか?

今年も、いよいよ
残り数日になりました。

どんな一年
だったでしょうか。

さて、大みそかといえば
除夜の鐘を聞きながら
年越しそばを食べる
という人も
多いのではないでしょうか。

除夜の鐘は、
全国のお寺でかれる
年越しの鐘ですが、

その数は108回と
決まっています。

108というのは、
人間の持っている
煩悩ぼんのうの数で、

鐘の音が
煩悩をひとつひとつ
消していってくれるのです。

一年を振り返ると
楽しいことばかりではなく
苦しみや悩みも
たくさんあったことでしょう。

その悩みや苦しみは
いったいどこから
来るのでしょうか。

自分以外の人や物に
原因を求めても
解決できないことが
ほとんどです。

では、本当の原因は
どこにあるのかと
思いを巡らせ、

実は、自分の心の中に
あるということを
見つけたのが、
釈迦しゃか様で、

これを煩悩ぼんのう
名づけました。

人は誰しも
心の中に煩悩を持ち、
その数は108あると
いわれています。

煩悩のひとつひとつを
鐘の音とともに消し、
新しい年を
清々しい気持ちで迎えるのが
除夜の鐘です。

良い年をお迎えください。


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