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FM Portに学生たちが通っていたころ(「学!!Late Night!」ゲスト出演):一戸信哉の「のへメモ」 20211219

2020年6月に惜しまれつつ閉局した、新潟の民放県域ラジオ局FM Port。リスナーに人気の番組も多く、人気パーソナリティも多くいらっしゃいました。その証拠に何人もの方々が、ワイドFMにあった新しいしゃべり手を求めているBSNラジオ(AM局)やライバルのFM新潟に移籍されています。

Portの皆さんにはよく声をかけていただいて、学生をアルバイトとして紹介したこともあったのですが、何よりも大変お世話になったの「学!!Late Night!」という番組でした。

当時のブログ記事を見た感じでは、学生たちが出演していたのは、2013-2014年頃のようですね。

たしか日曜日の夜に放送される収録番組で、野沢直子さん(現在Naokoという名前で関東圏で活動されています)がパーソナリティをつとめていました。ここに当時の学生たち(多くはインターネット番組「Keiwa Lunch」に出演していたメンバー)に行ってもらっていました。収録も日曜日の昼間で、しかも2本録りというので、結構学生たちは大変だったと思うのですが、みんながんばって収録に参加してくれました。

私は最初のときに行ったきりで、あとは学生に任せきりでしたが、一度だけ特番のときに私も出演させてもらったことを思い出したところです。

こうやって機会をいただいた(いただいている)ラジオですが、実は出演した学生たちが、あまりラジオをきいていないということに、このころすでに気がついていました。おそらくラジオ受信するものを持っていないのでしょう。そしてラジオもradikoの存在感が高まり、ネットと同じ場所での配信に向かっています。時代の変化に即した番組作りをしていかなければ、ネット上に映像・音声のコンテンツが溢れている今日、なかなか選んでもらえないようになるのではないかとも感じます。

しっかり台本の定まった音声コンテンツではなく、即興性に主眼をおいて、ダラダラと進みつつ、リスナーと対話するラジオ番組もまた、根強い人気があるようにも見えます。この形と、ポッドキャストのように「配信」されるコンテンツとの間には、どこかで矛盾があるのではないか。リアルタイム化とパッケージ化の二律背反問題を、ときに感じます。

今年ラジオ番組でアルバイトしている学生たちもまた、実は全く知らなかったラジオの世界に、かなりハマっていることがわかりました。現場は楽しいが、周りの友達はラジオをきいていない。そのことに学生たちは気がついているでしょう。別に若者がきく必要はないという割り切りを含めて、どのような選択をすべきか。幸運にもラジオ番組に関わる機会を持った学生たちには、ぜひいろいろと考えを巡らせてもらいたいと思います。


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