最近よく聞くIT用語の解説とか
こんにちは、松本です。
最近IT業界で聞きがちな言葉を、偏見交えて解説します。
バックエンドとフロントエンド
バックエンドは見えない部分、フロントエンドは見える部分を指します。バックエンドはデータベースやデータ処理などで、サーバー側の処理を指すことが多いです。
フロントエンドは画面表示に関わる部分で、WebサイトならHTML、CSS、Javascriptを指します。サーバー側の処理がバックエンドです。スマホのアプリはフロントエンドになります(大雑把に言えば)。
それぞれバックエンドエンジニアとかフロントエンドエンジニアなんて名前の職種がありますが、お互いに相手の領域も少しは知っておいた方がよいでしょう(普通のエンジニアはある程度知ってるでしょうけど)。
サーバー
なにかのサービスを提供する機械。バックエンド側です。
画面表示は要らないので余計な機能がついてなくて、中身はマザーボード、CPU、メモリ、ディスクくらい。
最近は機械学習とか暗号通貨の採掘用にビデオカードを積んでたりするけど画面表示ではなく計算に使われます。
エヌビディア
アルファベットだとNVIDIA。ビデオカード、GPUのメーカーです。謎の半導体メーカーとか言われがちですが世界のトップメーカーです。
GPUはゲームの画面表示などに使われるものですが、最近は並列で高速な浮動小数点演算が機械学習や暗号通貨の処理に使えるということで、計算資源として使われる事が増えてきました。
そこでエヌビディアは「データセンターのサーバーに当社のビデオカードを載せてディープラーニングを行うのは禁止、こちらの100万円する装置を使うこと」という規約変更を行いました。が、当然全世界の人工知能研究者から総スカンを食らっています。面白いですね。
クラウド
サーバーは物理的な箱がありますが、クラウドは多数のサーバーによって作られた計算資源の中に仮想的なサーバーがあったりする世界を指します。
物理的な姿を持たないフワフワしたものなのでクラウドと呼ぶようです。あの世みたいですね。
AI
今ではもっぱらディープラーニングで学習した結果でなにかをするものをAIと呼んでますな。
一方で、人間が書いたプログラムを元に判断を下したり応答を返したりするものもAI呼ばわりしたり、カオスです。昔の人工知能はそういうもので、エキスパートシステムなんて名前もありました。
スマートスピーカーのことをAIスピーカーと呼んだりもしますが、AIと呼べるほど人工知能的なものではないのでスマートスピーカーくらいでいいと思います。スマートスピーカーなんてのは、その程度のポンコツです。
そういえば昔『AIが止まらない(アイがとまらない)』という漫画がありました。とっても『ああっ女神さまっ』みたいな漫画でしたが、ああいう感じで良いものをパクって自分の味付けをするといつか儲かります(作者の赤松さんは、その後の『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』で大儲けしました)。
更に余談を書きますが、最近完結した『AIの遺電子』という漫画がとても良いのでみなさん読んで下さい。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01DUC3V14/
IoT
『物のインターネット』というなんだかフワフワした訳がありますが、実際にフワフワしています。
要は『色んなセンサーがネットにつながってデータを取れるような感じ』で、一昔前はユビキタスって呼んでたものと同じです。
IoTもユビキタスもバズワードです。
エンジニアの肌感覚としては『IoT(苦笑)』みたいな扱いの言葉だったりするので使う時は注意しましょう。
バズワード
非エンジニア寄りのIT業界流行り言葉のことです。
本質は別にあるものに変な名前を付けてもてはやすのをエンジニアはバカにします。
バズワード自体がバズワードだったりするんですが。
バズワードかそうでないかの境界は曖昧ですが、エンジニアにはなんとなく分かります。
ブロックチェーンとかフィンテックとかIoTとか、その辺はバズワードとなり果て、投資家から金を引き出す呪文としても使われます。グローバル展開なんかも呪文の一つです。
クラウドファンディング
『なにかをしたいから賛同できる人は寄付してください、その代わりなにかお礼をします』と呼びかけてお金を集める方法やそのサイトの事。
まっとうなクラウドファンディングもありますが、最近はアメリカのウォルマートで普通に$20くらいで売られてるジャケットを1万円くらいの値段を付けて日本で売るという、通販みたいなクラウドファンディングも見かけます(利益の乗せ方がエグイですね)。
クラウドという名前の通りフワフワしてきました。
完成された商品に関するクラウドファンディングは商品名で検索してみると楽しいですよ。
エンジニア
IT業界ではソフトウェアエンジニアの事を指しますが、世界全体ではハードウェアとか色んなエンジニアがいるので、コレ自体変な言葉ですよね。
ついでに言うとエンジニアは自分のことを『僕はエンジニアです』とはなかなか名乗らなかったりします。奥ゆかしさです。謙虚なんです。上には上がいすぎるので謙虚にならざるを得ません。
暗号通貨とか仮想通貨
ビットコインなどの仮想通貨を指す場合は暗号通貨という呼び方が適しています。
仮想通貨だと楽天ポイントなんかもそれっぽいですし。
通貨は物の取引に使われて始めて通貨なわけですが、現状はただの投機対象なので半丁バクチみたいなものですし、むしろ仕手筋の価格操作による『素人狩場』と成り果てました。あぶねー。
遊びで参加するくらいならいいと思いますが人生賭けちゃいけません(超ハイリスク・ハイリターンです)。
ブロックチェーン
ビットコインなど暗号通貨を支える技術です。
暗号化された情報(ブロック)が鎖状に連なっており、前後の情報によって情報の正当性を保証する仕組みです。計算資源をいっぱい使います。
ブロックチェーンが世界中のコンピュータで分散管理されることで改ざん不能になっています(正確には全計算資源の半分以上を掌握すれば改ざん可能)。
通貨だけでなく契約に使えるとかなんとか色々出てますが、計算資源を使いすぎるので本当に通貨以外に普及するのかは分かりません。
ARとかVRとか
VRはコンピュータが映した世界をVRゴーグルで見るもの、ARはスマホなどのカメラの映像にCGを重ねる技術です。ちなみに、半透明のゴーグルにCGを上手く重ねるMRなんてのもあります。
Microsoft HoloLens
https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens
今のVRは解像度が低かったり視野が狭かったりして、まだまだ発展途上です。
ARもMRもまだ発展途上です。
盛り上がってる感じに見えるのは将来に対する期待と投資でしょう。世界中を巻き込んでVRやARに金を流して成長させようという思惑が透けて見えます。
それでも今勉強しておけば5年後くらいに良いことがあるかもしれません。
iOS11に搭載されたAR KitはAppleが将来ARデバイス(またはMR)を出す布石かもしれませんし。
今回はこんなとこで。
色々ご意見はあるでしょうが、個人の偏見なので!
ではまた。
わぁい、サポート、あかりサポートだい好きー。