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作品コンセプト - コンセプト?

コンセプトとは

作家としての方向性、作品の元となる基本的な考え方、と解釈していいでしょう。

公募展の〇〇〇会のコンセプトは「自然界と人間のかかわり」だとします。
この会で「地球と温暖化」について、というテーマで出品作品の募集があったら、テーマに沿った作品で応募するわけですね。

この場合は、テーマ=コンセプトの中のひとつのコンセプトだと解釈して良いでしょう。

個展でコンセプトを打ち出す場合は、3年後にどこそこで、「地球と温暖化」についてと題して50点の作品を展示しよう、と計画します。

作家として一貫したコンセプトで、「地球と温暖化」についての作品を作り続けて、世間に自分の思想を作品で訴える。
これも素晴らしいことです。

生涯ぶれることのない強い信念と方向性を持った作家のみができる世界観の表現です。

このような作家は数えればきりがありません。
というより、本来はこの姿が理想なのです。

生き残りを図るために、大企業が鉄鋼と野菜を作っている、という事例もありますが・・・。

作家も生き残りを図るために、毎年流行を追いかけて新作を発表する、こういう作家もいます。それが悪いという訳ではありません。

「地球と温暖化」について一所懸命描いていた作家が、今年は「音楽と色」について描こう、来年は「移りゆくファッション」について描こう。

などと、
一貫性のないテーマを発表すると、観ている人は
「この人の作品はどれ?特長はどこ?なにを訴えたくて描いているの?どこへ行きたいの?」                            と目を回してしまいます。

あなたはどう考えますか?

では、また次回をお楽しみに。
林 敬三

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