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ちた♡マジック様が好き過ぎて2本目の記事を書いてしまった件<歌詞リズムの割合編>

前回はこちら

今回は歌詞のリズムの割合を中心に深読みして行きたいと思います(音楽の知識があまりないので間違ってたらごめん)


ほら せーのーではーじめましょ

実験の目的

ちた♡マジック様を音素単位(1/8拍)で分解することで、律動の特徴や各拍(詰めや長音、休み)の役割を考察(深読み)します。

ちた♡マジック様の基本データ

作曲:2023年10月時点不明
作詞:樋口晴名さん(4代目内海お吉)
分類:全体曲
一般初公開:2023年7月21日20時30分頃
(太田川ホットサマーガーデン どんでん広場)
http://www.chita-musume.com/blog/2023/07/hotsummergarden-2/
BPM:184
小節数:序音0.5+197=197.5小節
時間:4分18秒前後

1/2拍ごとの分解結果

ということで?、ちた♡マジック様の歌詞を1/8拍を1マスとして書き起こしてみました。(一部歌詞違うかもしれないけどご愛嬌)

<マスの色の説明>
赤:1/2拍に言葉1文字(文字拍)
黄緑:1/2拍に言葉2文字(詰め拍)
黄:長音(長音拍)
青:休み(休拍)
↑この4つはこのあと沢山出てくるので
色とリズム的な意味の組み合わせを今のうちに覚えちゃってください

黒:余り(曲は終了している、人によっては余韻)

※長音と空白が曖昧な箇所は幾つかの動画の平均を取ったつもりです。
※詰め拍は特に主観的判断
※1/2拍×16=1行で2小節

訂正)8分→2分

図1
図2
図3
図4
表1
図5

図6

分解結果から分かること

・AメロとCメロには詰め拍(黄緑)がない
・Aメロ奇数小節の長音のタイミングがほぼどれも同じ
・Aメロとサビは休みの割合がほぼ等しい
・奇数小節でパートが終わるのはBメロと間奏(1番の最後)
・休みが入らない最長箇所はCメロ最後の「みーーらーーくーるーくーるーおーーこしーちゃえーーーーーー」の28文字
・奇数偶数で連続する2小節ですべてが休みなのは前後奏11~12小節目、導入2のラスト
・長音の割合が特に多いのはAメロとCメロ、少ないのは前後奏とBメロ
・詰め拍は連続する歌詞の最初か最後に付いていることが多い

各パートの1/2拍の割合の特徴

図1~図6から各パートの特徴を5段階のレベル(0、少、並、多、100)
(超少、少、並、多、超多)で整理します。

訂正)8分→2分

表2

5項目全てのレベルが一致しているのは
序音&間奏、1番A&2番A&C、1番B&2番B、1番サビ&2番サビ&ラスサビ
の4組。以降、A,B,サビはリズム面では意味合いが同じとします。
すると、序音&間奏、A&C
がメロディが同じではないパートで同じ割合になりました。

各マスの意味合い考察(本題)

ここからは歌詞(音色)の意味合いと拍の関係を連立方程式を解いていく感じで
考えていきます。
(赤×割合+黄緑×割合+黄×割合+青×割合=各パートの意味、
色部分(1/8拍)の種類の意味が所謂xにあたります。
5x=10,3x+8y=38 では不明な文字が1つしかない5x=10から解くのと同じように、特定の色が独占しているパート(表2でいう100や0があるパート)から優先して考えます。)

意味合い確認

ここで今一度ちた♡マジック様がどんな曲(と私は認識している)かをおさらいします。
この曲は、知多娘。の主な要素(地域、キャラ、成長)などがすべて入っており、知多娘。の黎明期ワードであるミラクルと成長するうえで欠かせない変化をマジックという単語でまとめている曲 です。(前回の記事より)
これも踏まえて考えていきます。

序音&間奏

まずは青で独占しているこの2つのこの2パートから。
ずっと休みな上に序音は0.5小節、間奏は1小節と圧倒的な短さ。
序音はその名の通り曲の最初、間奏は1番サビと1番Aの間とどちらも非常に重要な位置にいることが分かります。
音色やメロディだと序音では高音→低音といきなりΔ=変化のある入りです。
ということで序音の意味は「これから何か変化が起こる」ことを表していると考えられます。
一方で、間奏では低音→高音と変化しています。また、直前までサビでbgmが豪華な状態から音の種類が1つという変化も発生しています。(メロディの考察はまた今度やります。)ここから間奏は豪華(サビでかかった魔法)から現実や通常に戻るという意味と考えられます。

この2つのパートの共通点から青=休みの意味は何かしらの変化と考えられます。

前奏&後奏

次は青を抜きにしたときに極端に黄緑が多い前奏と後奏を考えます。
この2つは表2では休みの部分に違いが出ていましたが、後奏の方が2小節長いためです。
青も十分多いですが黄緑の詰め拍が他と比べて突出して多いです。(ハイ)
ここでLIVEの光景を思い出しましょう。
前奏と後奏は特に客側の盛り上がりがすごいシーンです(簡単な掛け声)。
演者と客に一体感(=コネクト)が生まれることで何が変化するって?
テンションですね。

ということで黄緑(=詰め)の意味はテンションが上昇と考えられます。

Bメロ

お次は赤(=1/8拍に1文字)が極端に多いBメロです。
お気づきの方もいると思いますが、Bメロは更に前後半で2分割できます。
(止められないの直前が境界)
すると、1番は前半は赤と青だけになります。(2番は+黄緑1つ)
個数を数えてみると赤32:青28=8:7とほぼ等しいことが分かります。
青は先ほども書いた通り何かしらの変化を意味します。歌詞の意味を考えると変化に対して少し不安していることが分かります。

不安→平常な状態がいいと捉えると、赤の意味は平常と考えられます。

止められない以降は黄色や黄緑も複数回出てきて変化に立ち向かおうとしていることが分かります。

Aメロ&Cメロ&サビ&導入

ラストは黄(=長音)です。AとCは全ての割合レベルが一致していますが、ここでは並でも黄色の割合が多いということでサビと導入も入れています。
あれ?
歌詞のあるパートでは前後奏とBメロ以外の各パートの全体20%以上が長音なのです。更に言えば前後奏はほとんどが「ハイ」の掛け声のためbgmと近似できます。
つまり、Bメロ(の前半)とそれ以外のパートの違いが長音の意味になります。
振付(振付編もいつか書きます)やメロディでもBメロに入った途端にシンプルになり、歌詞が本音を表し、歌い方も他と比べて1文字1文字はっきりと丁寧になります。一方で、AメロやCメロ、サビ、導入では歌詞を一文でひと塊として歌唱しています。長音があることで、歌いながら次の音へ口を動かしやすいため歌いやすいと考えられます。
歌いやすいということはどういうことか?
歌いやすい→調子がいい
また、Bメロ前半の意味合いとして不安と先ほど挙げましたが、不安の対義語は安心、つまりは調子がいいとなります。

よって長音の意味は調子がいいと考えられます。

Bメロと間奏の小節の考察

Bメロラストと間奏だけは小節数が奇数になっています。序音&間奏でも書きましたが、間奏は豪華(サビでかかった魔法)から現実や通常に戻るという意味と考えられます。
ではいつ魔法がかかったのか?
そう、サビ直前のチェンジがある小節です。こちらも奇数小節で終わっています。チェンジで魔法にかかるのなんか最もじゃないですか?

察しのいい方ならここであることに気付いたかもしれませんが一旦おいておきましょう。

各パートの意味考察

4つの拍の意味を一通り考察したため、これや歌詞を踏まえて各パートの意味を順番に考えていきます。

赤:平常
黄緑:テンション上昇
黄:調子がいい
青:変化

序音(赤0,黄緑0,黄0,青100)

これは先ほども書きましたが音程変化で純粋に「これから何かが起こる」ことを暗示しています。

導入(赤並,黄緑並,黄並,青並)

全項目が並ということで第3者から見て客観的状態になります。これから起こる物語の予告をしている様…

前奏(赤少,黄緑多,黄少,青多)

変化が混じりつつテンション上昇が連続する中で、11,12小節で一気に変化の波が押し寄せます。それを過ぎたらまたテンションが上昇していきます。まるでこの曲を簡略化した様…そして最後で平常で調子いい状態でAメロに繋がります。

1番A(赤並,黄緑0,黄多,青少)

平常で調子がよい、知多娘。としての日常のことを歌っています。後半でコネクトする=繋がる=一体感が欲しいという思いがあることが分かります。

1番B(赤多,黄緑少,黄少,青並)

前半では赤と青の数がほぼ等しく、平常でいたい、変化が怖いという気持ちと変化して強くなりたい気持ちが葛藤しています。後半では変わることを決断し、テンションや調子も戻ってきます。そして変化=チェンジと唱えることで魔法が掛かります。

1番サビ(赤並,黄緑並,黄並,青少)

変化を恐れなくなったことで変化がをあまり気にしなくなりました。
変化が平常に変わりテンションも高く調子もいい。最高潮状態です。地域とキャラクター愛が炸裂しています。

間奏(赤0,黄緑0,黄0,青100)

変化に慣れて成長し、また0からスタートです。強くてニューゲーム

2番A(赤並,黄緑0,黄多,青少)

1番との違いは改めて地元について学んでいる、嬉しい感情だけではなく負の感情も共有したいという思いがあります。

2番B(赤多,黄緑少,黄少,青並)

知多娘。というコンテンツが変わっていることに言及しています。周りの目を気にする(怖がる)ことを辞めて突き進むことを宣言しています(夢へ向かって走れ、Accelerator)そしてまたチェンジで魔法が掛かります。

2番サビ(赤並,黄緑並,黄並,青少)

1番と同じだけれどさらに強い魔法にかかっています。相変わらずキャラ愛も炸裂しています。

C(赤並,黄緑0,黄多,青少)

今回は先ほどまでの魔法がまだ解けていません!!変化を乗り越えていくことがどんどん日常になっていきます。(目まぐるしい毎日)変化を乗り越えた先にあるのはミラクルを起こす力。

導入2(赤並,黄緑並,黄並,青多)

ここで初心に戻ります。しかし最初とは違い変化を乗り越える力を持っています。最後の2小節の変化でラストスパートへ一気に向かいます。

ラスサビ(赤並,黄緑並,黄並,青少)

変化をもはや楽しんでいる、最強か?そして「私にまた会いたくなる魔法」です。変化を楽しんだ先にあるなりたい自分(アイドルや声優など)=夢に向かっていたんですね~。

後奏(赤少,黄緑多,黄少,青並)

変化があってもテンション高くいられる、この曲を前奏で簡略化していたのはこういう意味だったんです という答え合わせ的な。新たな変化の波が来ても大丈夫。変化を乗り越えることを始めましょ、でも変化を楽しめばあっという間でじゃーねってまた明日。

感想

かなりごり押しした感はあったけど何かしら意味があることだけは分かった。この記事を書いている途中で重大過ぎる発見も見つけたので後日それも記事にしたい。また、振付やメロディの面でも考察をしていきたい。

参考文献

日本語歌詞における長音の扱い

http://mozart.music.coocan.jp/255.pdf

#知多娘。 #知多半島 #ちた♡マジック 様

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