見出し画像

あっと株式会社の自己紹介。世界初の”毛細血管テクノロジー”の提供から研究分野まで

こんにちは、あっと株式会社のみやらです。

所信表明的な記事に続きまして、
今回はあっとが何をやっている会社なのか自己紹介をさせて下さい。

起業のきっかけ、提供できること、
今後の展望など本稿にまとめていこうと思います。
やや長いですが、目次から気になるところだけでもお読みいただき、少しでもあっとを知っていただけたらと思います!

はじめまして、あっと株式会社と申します。


あっと株式会社(以降、あっと)は

『世界中の人の健康を見守る』

を理念に掲げる会社です。

あっと株式会社を立ち上げ2009年から事業を展開しています。

縁あって出会ったメンバー14名と各方面のプロフェッショナルの協力のもと『世界中の人の健康を見守る』の実現に向けて日々進化し続けております。

2022年1月現在、あっと社が起こしている事業は次の3つ

1) 毛細血管スコープ血管美人の開発・販売
2)毛細血管状態の数値化システムの開発・販売
3)各臨床試験、研究の協力

さて。なぜこれらの事業を展開するに至ったのか。
CEO・武野さんに話を聞きつつ、あっとの今と今後の展望を伝えていきたいと思います。

画像1

はじまりは父のガン

あっとが開発販売している毛細血管スコープ「血管美人」は、手の指先を差し入れるだけで、採血することなく簡単に毛細血管の血流や形状を観察できる機器です。

毛細血管観察装置の開発者は、武野さんの父である故・武野照男(株式会社健康科学研究会会長)です。

武野照男氏は発明家だったそうです。

電車の脱線防止システムや歩道橋昇降システム等、画期的なアイデアを考えることが好きな人だったそうです。(占い機をつくったこともあるそうです!どこかの街中で見かけていたかもしれません。)

そんな中2001年に大腸がんを発症した照男氏。

仕事をしながら、生活習慣病に良いとされる温熱療法やサプリメント等、さまざまな療法を試すようになったのだそうです。

ところが、それらの療法の効果を図る計測機器がないことに気づきます。

「病気に対しては検査を行う事で多くの事がわかるが、検査でわからない事も多かったり、侵襲性があったりと負担も大きい。「人間ドッグは毎日行くには時間的にも金銭的にも余裕はない。」

「健康情報があふれており、血液が”ドロドロ”とか”サラサラ”とか言うけれど、
その効果を把握することができないままに誰もが薬やサプリメントを飲んだり、
治療を受けている。それでいいのだろうか…。
生活習慣病の治療効果を自分で把握できないものか」

そう考えていた照男氏が出会ったのが、

「毛細血管像と臨床」(小川三郎氏 著)という本でした。
(ちなみに毛細血管オタクだった私もこちらの著書にたどりつきました!)


毛細血管というのは、
心臓から全身に送り込まれた血液がU ターンするところです。

「ひょっとしたら、その毛細血管の血流がスムーズであれば”血液サラサラ”ということになるのではないだろうか?」

そう考えを巡らせているうちに、ある大手器械メーカーの方と出会い、故小川先生が毛細血管の血流を測る機器を作りたいと考えておられたことを知ります。

「その機器を自分で作ろう」

そう決意した照男氏は、自ら機器開発に取り組み、2年後の2003年に販売開始にこぎつけたそうです。まさに発明家ですね!

2004年頃には毛細血管血流観察映像がテレビを中心とした
健康情報番組に取り上げられてブームとなり、機器生産が追いつかない事態も経験したそうです。

毛細血管と臨床1

そして照男氏は2009年に永眠されました。

武野さんのお母様もがん、祖父は認知症、祖母は糖尿病で
いずれも生活習慣病と密接に関連する病気起因で他界されたそうです。

”注意していたら、ならなかった可能性のある病気になって亡くなる人を減らしたい。”

それが照男氏の遺志を受け継いだ武野さんの願いです。

間近で大切な人をそういった病気で見送ってきた武野さん。そうした経緯で血管美人を世に広めるために、製造販売のみならず、研究開発型ベンチャーとして「あっと株式会社」の創業に至ったのだそうです。


開発にとどまらず研究分野へ


父親である照男氏の遺志を受け継いだ武野さん。
ここからは武野さんの軌跡を辿りつつ、あっとの中身を伝えていきたいと思います。

2009年照男氏の亡き後、あっと株式会社を創業することになります。
ちなみに社名の”あっと”の由来、お話してもいいですか?

@(アットマーク)に由来しているのだそうです。

”適切な人に適切な情報を伝える役割を担いたい”

そんな想いをこめたそうです。

@って日常的に何気なく使っていて深い意味を考えたことがなかった私ですが、由来は諸説あれど、

・アドレス@ドメイン
・目的@場所

などのように○と△を適切な場所に区切る、といったような役割がありますね。

武野さんのお母様は乳ガンで亡くされたとのことでした。
お母様は子供3人が自立した後、御歳49歳の時、家の前が高校であった事から、
パン屋を開業されたそうです。

そして売れ残ったパンは毎日のように夕食替わりとして食べていたそうです。

武野さんは、
「脂質や糖質の多くなりがちなパンを毎日のようにとると生活習慣病のリスクが高くなる。」

そういった適切な情報をお母様(ここでいう適切な人、ですね)にその時伝えられていたら、、と思われていたのかもしれませんね。


たくさんの健康情報が溢れかえり混乱する中で、自身にとっての適切な情報はどこにあるでしょうか?

答えは自分の身体が発しています。


毛細血管像にはたくさんのその人自身の情報が詰まっています。
まさにその人の情報がリアルにわかる。

その役割を担いたい…そんな武野さんの静かながら熱い想いが伝わる
社名の由来のお話でした。

それにしても@とそのストーリーを繋げる武野さん。
センスいいなあと思ったと同時に最先端!と感じたのは私だけでしょうか?
毛細血管スコープも最先端の未病指標の機器と認識されつつあります。(自画自賛)

社名が看板商品とリンクして個人的にとても好きです。

話を戻しますね。
あっとは研究開発型ベンチャーとして開発・製造だけでなく、毛細血管の働きについても研究を進めていくこととなります。

大阪大学や理化学研究所、時にはメデイアも巻き込んで
毛細血管の状態と身体状態の関連性など多くのデータを取得し研究をすすめてゆきます。

そんな中で、また、人々の話を聞いていく中で、武野さんは実際に、

”冷えを感じる方や、不定愁訴で悩む方の毛細血管を見ると、その状態を反映させた毛細血管像となっている”

ことに気づかれたそうです。
血流のみならず、その血が流れる毛細血管の数や長さや形状、、そこの違いや変化がどうして起こるのか、

そういったことにもどんどん疑問が湧いてきます。
(武野さんは小学生くらいからなぜ?どうして?をよく考える子だったそうです。高校の理科の授業では田口先生が最初に質問コーナーを設けていて、毎度理科や科学に関する質問をしていたそうです。親子揃っての探究心が今に繋がっているのですね!)

同時にご両親のように生活習慣病に悩まされ、

「何とか状態をよくしたいけれどどうしたらいいのかがわからない。」

「何が自身を不健康にし、何が自身をを健康にしてくれるのかがわからない」

という人が多いということがわかりました。
そして広い視野で見ると、それは社会課題であることに気づきました。

そんな風に事業を進めていく中で毛細血管の機能の重要性をより強く感じるようになった武野さん。

そして
「血管美人で自分の毛細血管状態を見ることで、自分の健康状態についての強い気づきを得ることができる。
その気づきが自らの生活習慣の改善への行動につながり、
健康を守ることにつながっていく

と思い至ったそうです。

画像3

生活習慣病の恐ろしいところは、
血液がドロドロ(医学用語ではありませんが便宜的にこう表しますね。)になったり、毛細血管の状態が悪くなったところですぐに症状が現れない点。

例えばコレステロール値が高いですね、血圧が高いですね、
と健康診断などで言われても、体感としての自覚がないことがほとんど。

少しずつ、でも確実に体の機能を低下させていき、気づいた頃には死に関わるような大きな病気になっていることが多い病気ですよね。

世界中の人の健康を見守る


そうなる前に、毛細血管の状態を見ることができ、一人一人が気づいてケアをでき、意識をむける機会が増えたら。

体の中での末端とも言える毛細血管は、早い段階で体の変化が現れる場所でもあります。

生活習慣の微細な変化や悪化=体調の変化は面白いほど毛細血管に反映されます。大きな動脈が破裂(大動脈剥離)したり梗塞したり(心筋梗塞、脳梗塞など)する頃には動脈よりうんと細い毛細血管はボロボロでしょう。

ヒトの体の血管のうち9割以上が毛細血管なのですから、その毛細血管の状態をよくしておくことは非常に重要です。

その状態をすぐ可視化できることは、すぐの対策に繋がります。
そうすれば人生の中で”健康”でいられる時間を増やせるのではないでしょうか?

"未病の指標として、気軽に誰でも毛細血管チェックができる世の中に。"
それがCEOである武野さん、ひいては私たちあっとの想いです。


そのための新たな挑戦


武野さんが表現するに今は、『日本国民総未病時代』だということです。

※未病、とは…「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」としています。そして「病気」とは交叉部位である「自覚症状もあるが検査でも異常がある状態」としています。(出典:日本未病学会)

私も健康事業に携わってきた一人として、また自身の体験からも同じように感じます。

常に冷えを感じる。頭痛薬が手放せない。
目眩や痺れは日常茶飯事。
起きた時から体がだるい。
増え続ける不妊。
月経不順や月経異常など。

病気と診断されずとも不調を抱えている方がとても、とても多い。

病気と診断はつかないけれど元気いっぱい!
と言える人はどれほどいるでしょうか?

「血管美人」は、すでに2千台以上の販売実績があります。

ただ、今までの装置は血流を観察するという機能の機器でした。
その後、毛細血管を観察できるだけでなく、大阪大学との共同研究により、数値化までできるCAS(Capillary Analysis System)というシステムを開発しました。

数値化することで、属人性に依存せずに、誰が測っても、毛細血管の状態が定量的に把握できるようになります。

画像4

CASは、毛細血管の本数・長さ(正常な毛細血管は真っ直ぐヘアピン状です)幅・濁りなどの情報をもとに、被検者の微細な変化から生活習慣の乱れや生活習慣病との関連、また毛細血管改善ソリューションとの関連を研究する事ができるシステムです。
また、NHKガッテンや理化学研究所との共同研究による数千データから、CASRatingという毛細血管画像をクラウドに送る事で解析、評価、比較が可能な一貫した毛細血管画像クラウド解析システムをリリースしております。

このシステムは簡易な操作性により、病院や大学などの研究機関に加えて、薬局やフィットネス、一般企業など、幅広い分野で利用されることとなりました。

そして今、さらに取り組んでいるのは、毛細血管のカタチ・長さ・太さと実際の血液状態と年齢との相関や、生活習慣・疾病との関係性を科学レベルで分かるようにしていくことです。

何の触れもなくいきなり病気になることはありません。

体温計や血圧計のように、暮らしに身近な健康状態の指標としての毛細血管観察を。

わたしたちあっとが目指すのは
「世界中の人々の健康を見守る
ことです。

自身の身体が発するサインを日々の暮らしの中で見逃すことも多いでしょう。そこを健康美人が見守ります。

一人ひとりが自分のからだに自覚的になって、日々の過ごし方に少しでも良い変化が生まれたら。

人生はより豊かなものになると、あっとは信じています。

まだまだここから!

志の同じ仲間をもっと増やして、
巻き込んで、
そんな人がたくさんの世の中にしていきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ご縁に感謝して、あなたにもあなたのまわりにも
心身共に健康な輪が広がることを祈っています。

画像5

宮良亜弥(みやら あや)
管理栄養士・漢方養生指導士

◆プロフィール

一般企業で10年間健康カウンセラーとして予防医療事業や健康経営などに従事した後独立。

自身の重度の便秘、子宮筋腫、月経過多症に低血圧など、病気や名前もつかない不調を改善すべく社会人になってから管理栄養士の資格を取得。

”健康で美しくありたいと栄養や美容成分をとっていても、それを届ける毛細血管が整っていなければ効果は半減する”ということに気づいてから毛細血管の可能性にのめり込む。

現在はフリーランスとして毛細血管観察を取り入れた生活習慣サポートや食事指導、セミナーなどを行う。3児の母でもある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?