KING OF PRISMに世界は輝いてることを教えてもらった話

⚠️この記事は“KING OF PRISM ALLSTARS ープリズムショー☆ベストテンー”のネタバレを含みます。⚠️

こんにちは、けるぷです。

普段はアイドルマスターに熱心です。

突然ですが皆さんは

“世界は輝いてる”

と思ったことはありますか?

私はある日を境にあります。

そうーーーそれは…

“KING OF PRISM”に出会った日…


1.そもそもKING OF PRISM(キンプリ)とは?

女児向けアニメ、
プリティーリズム・レインボーライブ
に出てくる作品唯一の男性プリズムスタァユニット、『Over The Rainbow』(以降オバレ)にスポットを当てたお話。
劇場版2作はオバレにスポットが当たってますが、アニメシリーズはオバレの後輩たちにスポットが当たります。
プリズムスタァ』と呼ばれるアイドルのような存在の個性豊かすぎる少年たちが『プリズムショー』と呼ばれるライブを通して泣いたり笑ったりする、そんなお話です。
詳しくはこちらの動画をご覧下さい。計180秒でわかります。(7分半くらいありますが細かいことは気にしないでください。)


2.私がKING OF PRISMを見た理由

2020年1月、21歳になる手前。
私はものすごく病んでいました。
基本的に私は、言動・思考ともにひとつの物事に縛られる事は殆どないので、悩みがあっても他のことを考えたり、人に愚痴ったあと話をして意識を1度そらすことが出来るタイプの人間です。

が、この時ばかりは信用していた人とトラブルが起こり人間不信に陥り、その事ばかりに意識がいってしまいました。
当然なのです。私は割と人とすぐ仲良くなれるのですが、信用出来る人間は殆どおらず、唯一居たその人にしか弱みを見せられませんでした。

弱みを見せる場所を失った私は、学校もバイトも休んで引きこもり、人間に会わない日々を送りました。引きこもり、と言ってもお腹は空かない。固形物を口に入れると戻してしまうために1日1回のアルコールや栄養ドリンクなどで生きている状態。事情を知らない心配してくれた人達の連絡に無理して元気にテンプレの文章をひたすらに返しました。希死念慮と戦っていました。

そんな日々の中、真昼にもかかわらず暗い部屋の暗い布団の中の中で浴びたブルーライトの中に『KING OF PRISM』という文字という文字を見つけました。
以前からその文字列に興味があり、視聴した友達に話を聞いていた私はその友達から発された言葉を唐突に思い出しました。

尻から蜂蜜を出す

ワケが分かりません。その言葉の真意を確かめに私は友人に会うため学校に行きました。(すごい!)(えらい!)

私「KING OF PRISMってさぁ…」
友人「キンプリはいいぞ
私(怖…)

キンプリはいいぞおじさんにロックオンされた私は、その場でオバレのプリズムショーを見せられ、『純愛!ときめきサイクリング』というプリズムジャンプを見せられました。

トンチキすぎる映像に合わせて字幕のセリフを読む友人。ワケが分からず渋い顔をして声を上げて笑う複雑な感情の私に、友人はすかさず2周目を見せ、字幕を読ませます。

友人「今お前が漕いでるチャリの後ろにはヒロ様が乗っているんだぞ」
友人「もっと感情を込めて読めないのか?」

泣きました。こんなスパルタだとは聞いてない。
そして私は思いました。

(ここまで知ってしまったら…もう正直、見たい…ッッ)

何の因果か、丁度キンプリは「プリズムショー☆ベストテン」というアニメシリーズのプリズムショーの総集編を劇場で公開していたのです。まるで私に“見ろ!”と言っているかのようでした。

流石に精神的に1人鑑賞は辛かったため、その日のうちにTwitterのフォロワーの『プリズムエリィト(=キンプリのオタク)』を誘い、連番で見ることになりました。
(キンプリはいいぞおじさんの友人は金銭的な問題で来れませんでしたが、“美男高校地球防衛部LOVE!”の円盤と共に1作目の円盤を貸してくれました。)

3.キンプリは怖かった

指示されたペンライトを手にして劇場に着くなり、同行者のフォロワーが「キンプリを見ていただきありがとうございます」といったような意味の言葉を投げかけてきました。宗教だこれ。
フォロワーには一緒に鑑賞する予定であったフォロワーがおり、その方たちも合流する毎に私に同じ言葉を投げつけてきます。私は言葉など投げつけられないので、代わりにアイドルマスターSideMを投げつけました。(キンプリに出てる声優さんもかなり出演しているからか、割と興味を持っていただけた)

そしていざ鑑賞。始まりはなんとスタァからスタァへのインタビューコーナーでした。シンプルにすごい。羨ましい。そのあとはすぐ協賛コール。これはアイマスで慣れっこなので、普通に出来ました。問題は次です。

「プリズムヒーロー!セプテントリオン!」

何を言ってるか分からないと思いますが、私は「アイドルもの」のアニメを見に来たにも関わらず開始数分で目にしていたのはヒーローもののアニメでした。これには空いた口が塞がってくれませんでした。
若干無理やり感のある繋ぎから、トラチ(CV渡部優衣)ドラチ(CV緒方恵美)と名乗るキャラクターが司会を務める音楽番組が始まりました。完全にザ・ベストテンじゃん。

先ずは10位が発表され、涼野ユウ(CV内田雄馬)というキンプリの中では割とショタのキャラクターが十字架を背負った衣装で厨2臭くもとてもカッコイイ曲のPV(プリズムショー)が流れました。カ、カッコよすぎる…
ですが、それは突然訪れました。そう、プリズムジャンプです。
キャラクターが星座になりました。
再び空いた口が塞がってくれませんでした。何を見せられているんだ…
ただもう2回も空いた口が塞がってないんだ、もう大丈夫だ…と思いそこからはひたすら楽しみました。その考えは甘かったのです。

突然語学講座が始まりました。

大和アレクサンダー(CV武内駿輔)
というキャラクターがプリズムショーで叫ぶ物騒な英語を、私を除く劇場のエリィトたちはドラチの後に続いて叫んでいます。何が『Go to hell!』だ、間違いなくここが地獄だよ。

しかもこの語学講座は60分という短い上映時間の中で2回も行われます。2回目に関しては香賀美タイガ(CV畠中祐)というキャラクターの出身地、青森の方言講座です。この頃には慣れてしまった私は大きな声で青森弁を叫びました。(岩手出身の私は間違いなく劇場で1番上手く話せました。)

4.輝く世界のはじまり

そして、輝きは突然訪れました。それは如月ルヰ(CV蒼井翔太)というキャラクターのプリズムショー、『I know Shangri-La』のプリズムショーが流れた瞬間でした。

彼は一条シン(CV寺島惇太)というキャラクターのことを色々あり愛しているのですが、彼がその一条シンくんを想って歌った曲です。爽やかで軽快なメロディ、幸せなデートシーンのプリズムショー、相手のことが好きで苦しい気持ちが溢れる歌詞。辛い、辛すぎる。
ルヰくんは、曲中で「宿命!夜明けのLOVEAGAIN」というプリズムジャンプを跳びました。それは、彼がシンくんへの気持ちに気づいたデートのシーンを映しました。その時の歌詞がこちらです。

“お互いの視界の中 愛のシャングリラだね
幸せにしてあげたい
きっと決まってた Long time ago
この時よ永遠に”

*I know Shangri-La/如月ルヰ(蒼井翔太) 歌詞より引用

マジで無理すぎる。この一言に尽きます。
2人以外は誰も存在しない理想郷。ルヰくんの目に映るのは、大好きな相手と過ごす“特別な”理想郷。対して、相手のシンくんの目に映るのは、ルヰくんという友人と過ごす“普通の日常”なのです。ルヰくんとお友達でいることがシンくんの理想だからです。無理すぎる…辛い…

余韻に浸っていると、西園寺レオくん(CV永塚拓馬)という可愛い男の子のプリズムショー、『Twinkle☆Twinkle』が完全に泣かせに来ました。彼は他人と違うことを恐れないでありのままの自分を見せて!私、あなたの事が大好き!と言ってくるのです。無理だ。そして何よりこの曲はトンチキなプリズムジャンプがない。本当にオススメのプリズムショーです。初見で泣きそうになるので…

そして映画も終盤、如月ルヰくんの想い人、一条シンくんが中継で新曲(ということを教えてくれました)、『ダイスキリフレイン』を披露してくれました。詳しくは省きますが、これがまた自己肯定感を一気に上げてくれるのです。一方で「みんながダイスキ!」というシンくんの気持ちがルヰくんはどんな気持ちで受け取ったのか考えて苦しくなり、ダブルパンチでした。

5.速攻性のあるクスリ、KING OF PRISM

上記以外にも鑑賞終了まで色々ありました。

見るからにCV森久保祥太郎顔の十王院カケル(CV八代拓)のプリズムショー『Orange Flamingo』では、「天然ガスが出たー!」と叫んだり、プリズムの女神の前で愛を誓われたり、仁科カヅキ(CV増田俊樹)のプリズムショーでは大和アレクサンダーが壊した会場を直したり、速水ヒロ(CV前野智昭)のプリズムショーで地球が黄色かったことを知れたり…書いててわからなくなってきました。(見ても分かりません)
上映時間60分の体感は3秒でした。嵐のように過ぎ去っていった…

ただ、劇場を出た私は生まれ変わったかのような変化が起こっていました。世界は輝いてるし、死にたいと思っていたあの気持ちも、22世紀でハグをするために生きなければ、という気持ちに変わっています。アフターとして、ミリオンライブとコラボを行っていたココスでは、あんなに食べられなかった私が普通にご飯食べました。
文だけ見るとクスリやってる人みたいだ。

そして私は、キンプリに狂いました。借りた1作目を何度もループしました。ベストテンを見るために何度も劇場に足を運びました。Twitterでキンプリにハマったことをツイートすると、九州住みのフォロワーから東北住みの私宛にライブの円盤と映画のパンフを郵送されました。アニメ専門の定額サブスクに入会してスススとレインボーライブを視聴するなど、自他ともに認めるプリズムエリィトが誕生しました。僕、産まれた!

そして私は今も元気にキンプリに狂っています。推しのスタァは涼野ユウくん西園寺レオくん池袋エィスくん(CV小林竜之)。好きな曲はWinter Eyesです。ライブの披露はまだですか?

KING OF PRISM、本当にオススメです。私はアイドルマスターSideMにも人生を救われているのですが、アイドルマスターSideMが、何も言わずに寄り添って一緒に成長してくれる“人生の在り方”について考えるもの(と思っています)ですが、KING OF PRISMはとにかく自身を全肯定しながら愛をくれるのでとにかく元気が出ます。初見は何も考えずに見れて笑えるのもおすすめポイント。私は元気がない時は、今の自分に必要なものを見極めてアイドルマスターSideMというクスリとKING OF PRISMというクスリを使い分けています。
そんなKING OF PRISM、ぜひ全人類に見て頂きたく思います。

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などで配信やレンタルも行っておりますので、何卒よろしくお願い致します。



最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは今回はこの辺でさようなら。


○おまけ○
私がKING OF PRISMに狂っている様子をリアルタイムで見ているように感じられるモーメントも併せてご覧下さい。


常に金欠なので頂いたサポートで寿司を食べたりウイルスバスターの更新をしたいです。よろしくお願いいたします。