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今年受験した人が思う、ミネルバ大学の受験の特徴

今回はUCバークレーの話を書こうと思っていたけど、
中高生を中心に、ミネルバ大学の受験方法について最近よく聞かれるので、
先にその事について書いていこうと思います。
かなり自分の主観が入ってるけど、受験してそこまでまだ日が経っていないので、ある程度は参考にはなると思います。


受験の特徴

受験のハードルの低さ

・受験料が無料
日本の大学でも、他のアメリカの大学でも普通は受験料がかかるが、ミネルバ大学は無料で受験することができる。

・大学のWebサイトから出願
アメリカの大学は基本CommonAppというサイトを使って出願するが、ミネルバ大学は大学のWebサイトから出願を行う。

・短時間で出願可能
基本情報と学力テスト、課外活動の3つのエリアを埋めて出願するが、頑張れば半日で出願ができる気がする。他の大学で要求されるエッセイを時間をかけて書く必要がない。ただ、成績証明書などの準備を前もって行う必要がある。

・3回ある受験するタイミング(今年度の場合、11/1, 1/7, 3/15)
アメリカの大学は11月と1月の2回受験できるタイミングがある大学が多いが、ミネルバ大学は3回受験のタイミングがある。日本の大学を受験し終わって一息ついてからでも、受験することが可能。ただ、一年に一度しか受験できない。

・Toeflなどの英語能力資格は不要
受験料がめちゃくちゃ高くて、パソコンと長時間向き合って受験する必要のあるToeflなどの語学試験を受けなくて済む。プロセス2で英語力を審査されるが、Toeflで100点取るとかよりは簡単な気がする。ちなみに、ToeflやIELTSではなく、低価格で手軽に受けられるDuelingoというテストでも、出願できるアメリカの大学は増えてる。

・SATやACTなどの共通テストは受験不要
受験料がかかって、予約もめんどくさい共通テストを受けなくて済む。その分、プロセス2で学力や思考力が審査される。ちなみに、他のアメリカの大学でもSATやACTを不要とする大学が増えてる。


公平生

・国籍や人種によって合格基準の変化はない
当たり前のように感じるかもしれないけど、アメリカの大学の中ではかなり珍しい部類に入ると思う。アメリカの大学はアメリカ人のための大学という意識があって、人気のトップ大学になるとどうしても留学生の方が合格しづらい。留学生の割合はある程度決まってて、少ない席を奪い合うようなイメージ。アメリカ人であっても、人種によって合格のしづらさが変わってくると言われている。だけど、ミネルバは、国籍や人種に関係なく平等に審査し、優秀な人を合格させようとしている。(アメリカの大学の多様性と不平等性についても今後noteで書いていきたい。)

・家庭の所得状況によって合格率は変わらない
アメリカの大学は留学生が大学の奨学金に応募すると、合格率が下がる場合がほとんど。ただ、ミネルバ大学はハーバードやプリンストン、NYUアブダビ校など、ごく少数の大学と同じように、奨学金に申請しても合格率が変わらないので、留学生であっても躊躇せずに申請できる。

・合格者の定員数はない
ミネルバ大学が求める一定の基準を超えれば合格できる。隣のやつを蹴飛ばして、限りある枠を争う受験ではない。

・大学生であっても受験しやすい
約20%のミネルバ大学の在校生が、他の大学に通った経験があるらしい。自分の大学が合わない、もしくはミネルバ大学の方が面白そうと思う人は受験してみてもいいと思う。


3つの審査プロセス

・Part1 Who you are?
ここでは基本情報を登録していく。名前や連絡先、学校の成績など。

・Part2 How you think?
思考力が試される。SATやToeflなどのテストを提出しない分、ここで良いスコアを出せるかが大事になってくると思う。Creativity, Mathematics, Understandings, Reasoning, Writing, Expressionの6つのセクションに分かれている。
IQテストのようなイメージで、対策はあまりいらない。セクションによって、本番の問題を解く前に、練習問題を解くことができる。
ある程度の英語力は必要。ただ、個人的な感覚としては、Toefl100点の英語力はいらない気がする。

・Part 3 What you have achieved?
課外活動について書く。数字を含めた定量的なデータを書くことを推奨されている。(団体のリーダーだったなら、団体には何人いた?起業したなら、どれくらいの収益を出した?など。)
Evidenceという欄があり、課外活動を証明するものを記入する必要がある。(新聞の記事、Webサイト上の活動の記録など。)
「課外活動は何をした方がいいか?」という質問を時々聞かれるが、自分が好きなことに打ち込めれば、なんでもいいと思う。周りがやってるから、誰かに言われたからという理由で課外活動をやり続けていくと、自分が疲れると思う。


まとめ

ミネルバ大学は、他のアメリカの大学と比べて受験しやすいように工夫されている。受験生がどのようなバックグラウンドであっても、平等に受験でき、審査されるように設計されている。だから、世界中から優秀で野心が溢れる人たちが受験するし、尖ってて面白い人達が集まったコミュニティーが形成されている。

もし、ミネルバ大学の名前を聞いたことある人は、合格率2%とかそんなただの数字にとらわれないでほしい。大学のWebサイトやミネルバ大学3年生のリョーガさんのYoutubeを見れば、ミネルバがどれだけ魅力的な大学で、考えられたカリキュラムになっているかが分かるはずだ。

僕も、ミネルバ大学に入学したら、大学の魅力についてしっかり発信していこうと思ってる。Twitterでも情報発信していくので、フォローしていただけると嬉しいです。


次回予告

次のnoteでは、
僕がなぜ海外大学を目指したか、
しかし、なぜUCバークレーに進学しなかったのか

について話していこうと思います。

これからもnoteを読んでいただけると嬉しいです。
どうかよろしくお願いします。

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