僕とFILOとカップルと

僕はBottlesというバーで週末だけ働いている。

1月下旬にその隣駅にふたつめになるお店がオープンした。

trattoria filo というお店だ。

詳しく書く機会があればその時に。今回はHPのリンクだけ。

https://filo.knockdice.com/

今回は先日そこを覗いた時の話。

* * *

knockdiceという小さな会社は現在ふたつのお店を経営している。

Bottlesとfilo。

隣駅どうしということもあるが、僕らは当然互いのお店を紹介し合う。

filoはお食事がメインなので、Bottlesのお客さんにちゃんと勧めるためには、当然僕もお客さんとしてfiloで食事をする必要がある。

料理長を務めるYa'chanのつくるものはどれも美味しい。

困ったことに僕は諸事情で今のところ常時金欠である。月々の生活がかなりギリギリだ。

(諸事情については別のnoteに記載する予定だ)

その日も顔を出したものの、ひとりで2品くらいにしようかなと思っていた。

* * *

そこへとある男女が現れた。

少しだけその2人について。

2人はBottlesのお客さんだ。

とても嬉しいことに2人は僕らのお店で出会い、最近になってお付き合いをすることになったそうだ。

お世辞にも若いカップルとは呼べないが、とても真っ直ぐでどこか初々しさすらあるカップルで、見ていてとても和む。

そんな2人が1人でもそもそと食事をする僕に「一緒にどう?」と声を掛けてくれた。

僕は財布の心配もあるし、見た目の割に結構大飯食らいなので最初は少し遠慮していた。

「いいからおいで」と言われ、結局はご一緒することになった。

男性の方は度々僕に食べ物をくれたり、外に食事に連れ出してくれたりと、日々生きることに精一杯な僕を心配してくれる。

またお世話になっちゃうな、と少しの心苦しさと感謝と。

女性の方は、女性にしてはかなり飲み食いをする方で、その日もあれもこれもとメニューを眺めてはご自身の食欲と格闘していた。

次々に並べられていくお皿たち。

* * *

最終的にパスタだけでも3皿、他にもお肉やお魚やデザートなど、

とても3人で食べる量ではない食事をした。

食事が終わるとテーブルを挟んで向かいに座る2人はにこにこしながらこう言った。

「君を連れてくると品数がいっぱい食べれて嬉しいね。」

どうしてそんなことが言えてしまうんだ、と僕は少し頭を殴られたような気になる。

「2人だけではおれがあまり食べないから種類が少なくなるんだ。よく食べる人がもう1人いると凄く助かる。」

と男性は言う。

* * *

3人で歩く帰り道。

僕は少しふらふらしたけど、酔いだけではない気がした。

自分も真っ直ぐは生きているつもりだけど、最近はどうだろうか。

真っ直ぐの方向が間違っていないか、知らないうちに歩く背中は曲がっていないか。

2人の真っ直ぐさと優しさがあまりにも綺麗で、僕はふらつく。

このところ体も気持ちも不調で、自分がぐらついている気がする。

ふらついたことで気づけたような気がした帰り道。

もう一度背すじを伸ばしてちゃんと自分を立て直そう。

相変わらず周囲の優しさに背中を押される日々だ。


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Ken

僕と人々とBottlesと

Bottlesという小さなお店と自分のこと。 あるいはそこに訪れる人達とのこと。
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