【独言】三年計画の雑感と2023シーズンに向けて

序文

#俺たちが見た三年計画 の流れに乗って自分も何か書こうと思い立つも、手元に断片的なメモだけが残り文章にできないままに年を越してしまった。そして気が付けばキャンプも終わりシーズン開幕直前。もう文章になってない箇条書きでもどんな形でもいいから、せめて開幕前にアウトプットを成し遂げたいという気持ちで書き上げました。

三年計画の雑感

キーコンセプトは『浦和の責任』
チームコンセプトは『個の能力を最大限に発揮する』『前向き、積極的、情熱的なプレーをすること』『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること』
ゴールは『常に安定して優勝争いをするチームとなり、リーグ制覇を成し遂げる』

ちなみに私自身の好みは堅守速攻、4-3で勝つより1-0で勝つ方が好き
華麗なパスサッカーより球際で激しくぶつかり合うのが好き
そして強いグーで殴り続けるよりも臨機応変に色々できるチームの方が好き
ただし今のJリーグではポゼッションも出来なければ安定して勝てないことは理解し、ポゼッションを否定するわけではない
という嗜好なのでチームコンセプトには概ね肯定的

2020年 大槻監督

成績
J1リーグ:10位(勝点46) 13勝7分14敗 得点43 失点56 得失点-13
ルヴァンカップ:グループステージ敗退
天皇杯:出場権なし

新加入選手
レオナルド、伊藤涼太郎、武田、トーマス・デン

変革元年の目標は『キーコンセプト、チームコンセプトを浸透させながら、ACLの出場、シーズン終了後、得失点差プラス2桁以上』
強化体制は一新されるも大槻監督続投
準備期間が短く(もしかすると当時の浦和の評判が芳しくなくて引き受けてくれる人がいなかった?)新監督を招聘できなかったのではと推測
スカッドの入れ替えは契約の関係でほぼできず

浦和が目指したいものは見えたが、当時のスカッドでは難しいか
そして足りない部分もたくさん見えた
4バックへの移行、4-4-2の守備のベースは構築できたと思う
単年の評価は60点で、目標を達成できなかったが、まあギリギリ許容範囲といったところ
大槻監督は、監督としての経験不足からか力不足感もあったが、難しいスカッドの中でフットボール本部からのリクエストによく対応していたと思う

2021年 リカルド監督1年目

成績
J1リーグ:6位(勝点63) 18勝9分11敗 得点45 失点38 得失点7
ルヴァンカップ:ベスト4
天皇杯:優勝

新加入選手
西、金子、田中達也、小泉、明本、塩田、敦樹、大久保、藤原、彩艶、福島
4月:ユンカー
夏:江坂、酒井、ショルツ、平野、木下

大槻監督の後任としてリカルド・ロドリゲス監督を招聘
一部報道によると本命は曺貴裁さんだったようで…
大槻→曺と比べるとリカルド監督では路線が違うように感じる
フットボール本部からはそんなことは承知の上でコンセプトを伝えてリクエストしているのだろうが
ただ当時のコロナ禍の状況ではベストではないけどベターな選択ではあったとも思う
2020年にはできなかったスカッドの大幅入れ替えを敢行
2020年の主力が結構抜けたものの夏の補強まで見ると悪くないスカッド
2021シーズンは20チームで38試合

序盤は得点不足にくるしむが、4月に加入したユンカーの活躍で復調
夏の補強は期待大!からの大当たり連発
補強にフットボール本部の意向と監督の意向の2路線が見え隠れするのが気になるところ
東京五輪の中断明けから良い時期を迎えACL圏を争うが、終盤に失速して6位フィニッシュ
天皇杯は決勝でアディショナルタイムに槙野のゴールで勝ち越し3年ぶり8回目の優勝(最高でーす!)
リーグは6位だったが天皇杯を勝ち取ってACL出場権を得たので、単年の評価は70点

2022年 リカルド監督2年目

成績
スーパーカップ:優勝
J1リーグ:9位(勝点45) 10勝15分9敗 得点48 失点39 得失点9
ルヴァンカップ:ベスト4
天皇杯:3回戦敗退
ACL:決勝進出(決勝は2023年)

新加入選手
犬飼、大畑、知念、松尾、牲川、松崎、モーベルグ、シャルク、馬渡、岩尾、安居、宮本、木原、工藤
夏:リンセン

リカルド・ロドリゲス監督は続投
2021年に続き再びのスカッド大幅入れ替え
レジェンド阿部が引退、興梠(レンタル)・槙野・宇賀神らが移籍して、浦和に長く在籍するベテランがほぼいなくなってしまう

富士フイルムスーパーカップで前年王者の川崎に快勝して膨らむ期待
からの開幕直前にコロナ感染者が複数発生していきなり緊急事態
さらに連続退場で勝点を落とし勢いに乗れずドロー沼に突入
ユンカーの稼働率が上がらずCF不在の状況が続き、チャンスは作れても得点が伸びない
前線の組み合わせに一つの答えが出てACLノックアウトステージ前に調子を取り戻す
ACLは韓国以外のクラブは若干力の劣る相手でそれらには勝てるが韓国クラブには勝てず
全北現代とのPK戦までもつれる激闘を制して東の王者に
ACL後に調子を落としてしまう
モチベーション的な部分で厳しかったかもしれないが
特に終盤は順位的な目標もなくなりさらに失速、9位でフィニッシュ
ラストピースとして期待されたリンセンが早々に負傷してほとんど試合に絡めなかったのは痛恨
ジョアン・ミレッGKコーチの加入でベテランの西川が素人目にも良くなったのは印象的
前年よりリーグの順位を落としてしまったので単年評価も50点と下げざるを得ない
ACLが準決勝止まりではなくもし優勝していたらまた評価は違ったかもしれないが
個人的にリカルド監督で一番難しいと思ったのはリスクをとって攻められなかったところ
ボールを保持してボールを失わずにゲームをコントロールするというやり方も理解はできる
でもチームコンセプト(と個人の嗜好)に照らし合わせるともっとリスクをとってほしかった

総括

この三年計画が成功かと問われたら失敗だったと答えるしかない
だからと言って三年計画が無意味だったとは思わない(思いたくない)
今回のように表には出ないかもしれないが、今後も内部ではしっかり計画を立てて強化を進めてもらいたい
継続して進められるかが最大の懸念点で、三菱から天下ってくる社長が全てを覆したりしないことを願うばかり
個人的に常に安定して優勝争いをするチームとなるには3年は短かったと思っていて、最低でも5年、そうでなくても10年ぐらいはかかりそうと考えている
そうはいってもサポーターや周囲の声もあるから、外に向けて言える限度が3年だったのだろうなとも

2023シーズンに向けて

新加入選手
吉田、髙橋、ホイブラーテン、興梠、荻原、堀内

リカルド・ロドリゲス監督とは契約を更新せず、マチェイ・スコルジャ監督を招聘
ACL圏の3位を目標に、できればカップ戦のタイトルもどれたらなと
あとは何よりACL2022!優勝してクラブワールドカップにも出場するよ!
ACLに優勝すれば次のプレーオフ出場権も得られるしね

期待する選手

ゴールキーパー
リーグは西川、ルヴァンは彩艶の分担でシーズンは始まるだろうが、どこかで彩艶が西川に並んでレギュラーをつかみ取ってもらいたい
そして彩艶には早いうちに海外に旅立ってもらいたい(出場機会を求めて国内移籍はなぁ…)

センターバック
ベストイレブン級の活躍をしたショルツは今さら言うこともなし
新加入のホイブラーテンがどこまでやれるのか期待しかない
もちろん犬飼と知念にも負けずに活躍してもらいたい
特にACL決勝では外国籍選手の制限で犬飼か知念にも出番があるだろうし
岩波は…どうなるのかなあ…

サイドバック
右は酒井なんだけどシーズンフルは厳しいからそれなりに機会のあるだろう馬渡の活躍にも期待
宮本は夏には戻ってくるのかな
左は大畑、荻原、明本と誰がレギュラーになるか全く読めない
大畑には浦和で活躍してパリ五輪に行ってもらいたい気持ちもあるが、ユース上がりの荻原に期待したい気持ちもある
なのでこの2人に怪我やコンディションの問題がなければ、明本にはSHなど別のポジションで頑張ってもらいたかったもする

ボランチ
前年後半にレギュラーだった岩尾と敦樹が有力か
柴戸、平野、安居と誰が出ても期待できそう
新人の堀内はさすがに出場機会を得るのは難しそうか
個人的には敦樹は海外に羽ばたいてほしいし、安居にも期待している

サイドハーフ
右はモーベルグ、松崎の序列かな
特にモーベルグにはシーズン通して活躍して2桁得点を期待したい
左は関根か大久保かシャルクか、このポジションが一番読めないかも
誰が出てもそれなりにはやれそうだけれども、得点やアシストなど結果を出してほしくもある

フォワード/トップ下
トップはリンセン、興梠、髙橋になるか
前年はラストピースと期待されながら怪我で棒に振ってしまったリンセンには特に期待
もちろん興梠にも活躍してほしいが、気が付けば興梠頼みになるような状況は避けたくもある
新加入の髙橋はまずはJ1でどこまでやれるか、出場機会を得て1桁後半位を期待してもいいのかな
ギアクマキスの獲得には失敗したけど、更なる補強は考えているだろうしツートップもあるかもなと
トップ下は小泉と大久保か
サイドのと同じになってしまうが、小泉には得点やアシストなど数字を残すことにこだわってほしい


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