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J-R&Bオタクが選ぶ「令和に聴きたい平成のアルバム100選」Part.2

まずは前半戦をどうぞ!

◆平成のJ-R&Bアルバム100選 51〜75作品◆

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Skoop On Somebody『Save Our Souls』(2002)
SOSはシングル曲でもその魅力を存分に満喫できるため、ベスト盤を紹介するか迷ったのですが、オリジナル作品であるこちらをあえてチョイス。プロデュースは、あの松尾潔。CHEMISTRYとのコラボがあったり、古内東子をリリシストに招いたりと、松尾氏の意向も多分に発揮されていますが、やはり肝を担うのは安定したボーカルと高い編曲能力。ミネアポリスのDNAを感じさせる「A Sheetcar Called Desire」なんて、エロカッコよさが過ぎてゾクゾクします。
https://itunes.apple.com/jp/album/save-our-souls/576273608

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THREE1989『KISS』(2019)
テン年代中期以降、雨後の筍のように登場したブラックミュージック系譜のバンド。彼らもその中の1組と言えそうですが、ディスコ・チューン然りアーバン・ポップ然り、自らのルーツをライトに楽しむバランス感覚がとにかくピカイチ。ここのところ客演にも引っ張りだこなShoheyのスレンダーな歌声が、極め付きとばかりに絶妙たる脱力感を立ち上らせます。ラブソングを中心に収録した本作は、エロさも覗かせる親密R&B「morning light」など90年代の趣向満点。
https://itunes.apple.com/jp/album/kiss/1450459462

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Sowelu『SWEET BRIDGE』(2005)
凛とした透明感を放つビジュアル、エロチシズムをひしひしと感じる声質。Soweluの佇まいは、デビュー当初からまさしくR&B然としたものでした。アルバムとしては、二枚目にあたる本作が肉感的メロウ・ミュージックの円熟地点。T.Kura/michicoのプロダクトに酔いしれるバラッド「Do You Remember That?」をはじめ、大人の叙情劇が例によって甘く妖しく繰り広げられます。
https://itunes.apple.com/jp/album/sweet-bridge/914909223

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SOULHEAD『BRAIDED』(2004)
今年の3月に久々に姉妹揃ってのライブを実施したSOULHEADは、2000年前半に颯爽と登場したストリート系アーティスト勢の中でもとびきりの猛者。ソングライティングも抜かりない姉・YOSHIKA、そしてラップも器用にこなすTSUGUMIによる自然なフュージョンは、同じく姉妹で活動したかつてのDOUBLE以上にパワフルな底力を見せたのでした。ソニー時代のアルバムはいずれも傑作ですが、「いつでも君のことを」をはじめアルバム曲の精度が特に高い2ndアルバムを今回は選出。
https://itunes.apple.com/jp/album/braided/815455222

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TIGER『BLACK HAIR & BLACK EYES』(2002)
安室奈美恵らへの楽曲提供、さらには数々の著名アーティストのバックコーラスなどでも自慢の喉を振るうオールラウンダー。2000年に現名義でデビュー後、この1stアルバムでその円熟たる才能を惜しげも無く謳歌しています。涙なしで聴けないT.Kura製バラード「A Love Story」がやはり耳を惹きますが、当時流行していた変則ビートの「Please」に顕著なフェイク捌きもあまりに華麗で唸るほかなし。

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DOUBLE『Crystal』(1999)
SACHIKOとTAKAKOからなる姉妹デュオ、DOUBLE。先行シングルである「Shake」がスマッシュ・ヒットとなり、プロローグ・アルバムと位置付けられた本作もオリコン2位を記録。姉・SACHIKOの遺作として知られており、Janet Jacksonを手がけたJett Edwards関与のナイス・スロウ「Little Things You Do」、松尾潔プロデュースの「BED」などの佳曲で、姉妹ならではの流麗なコーラスワークを堪能することが出来ます。
https://itunes.apple.com/jp/album/crystal/271784137

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