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w-inds. × 15周年

先日、w-inds.のデビュー15周年記念ライブを観に行きました。

昨年の「Timeless」ツアー以来の観覧でしたが、やっぱり良いですね、w-inds.。

15周年ライブということもあって、演目はすべてシングル曲。序盤の懐かしいメドレーの時点で「もしや・・・?」と勘付いたのですが、まさか全部シングル曲どころか、歴代のシングルを一回の公演でまるっと振り返ってしまうとは。粋すぎるでしょ!

(「UTALABO」でレポートを公開していますので、ライブ模様についての詳細が知りたい方はぜひそちらをご覧ください http://utalabo.com/archives/4622

実は僕、今のようにw-inds.がバリバリイケイケなダンスミュージックに興じる以前から、彼らの音楽をコンスタントに聴いてきておりまして。

僕が中1から中2に上がろうかという2001年3月14日、彼らのデビュー曲である「Forever Memories」がリリースされました。キャッチーなメロディもさることながら、あの女の子のような甲高い歌声を自分より年上の男の子が歌っていると知り、それはもう驚きました。

と言うのも自分、あの当時ですでに低い”おっさん声”だったもので、声変わりの影響がない男子は尊敬の対象でしかなかったんですよね(笑)。

以降も彼らの音楽には惹かれる部分が多く、リリースがあるたびにチェックを続ける日々。シングル曲のサビはほぼ全てソラで歌えますし、CDも割と持っています(アルバム曲だと1st収録の「Winter Story」がお気に入り)。

もっとも、当時のw-inds.はまだ”アイドル”としての毛色が強く、まわりのファンも当然女の子ばかりだったので、特に誰とも趣味を共有することはありませんでした。だからこそ、至極クールな音楽性で世の男性までもをアッと言わせ始めている今の彼らが、本当に頼もしく見えるのです。


昨年、傑作アルバム「Timeless」がリリースされた際、念願叶って彼らにインタビューさせて頂きました。

一体全体、どんな波を経て現在の境地に辿り着いたのか。さぞかし葛藤にも悩まされたのだろうな、と大層な考えも巡らせながら臨んだわけですが、w-inds.の回答は「好きな音楽で天下を取りたかったから」という至ってシンプルなものでした。

アーティストがそのような野望を抱くのは、言わば通過儀礼のようなもので、今となっては何ら不思議にも思わないしびっくりもしません。だけどその中で、自分が納得のいく形で達成できた人が果たしてどれだけいるのか。

少なくともw-inds.は、自らの思想・指針を作品に淀みなく落とし込み、またその都度、着実に世間の評判を上げている。言わば理想と結果が乖離していない、有言実行の鑑だと思うのです。それこそ、純然たるアイドル街道を直走っていた時代が半ば信じられなくなるほど。そんな彼らが放った先の一言には、成功者ならではのどっしりとした説得力が確かに備わっていたし、今後は受け手として、その並々ならぬ努力に無条件で応えていかなければならないな、とすら強く思わされました。

先日の15周年ライブでいち早く披露された新曲「Boom Word Up」は、昨今のレトロな路線とは異なる次元をゆくクールなダンスナンバー。チャラめなコスチュームをはじめ、新たなw-inds.の萌芽を感じさせる要素が多分に込められている1曲なのですが、僕としてはただただ、彼らがまた次の企みを実施し始めたことに胸が高鳴っています。

これからも容赦なく、我々を裏切り続けてください。そして思う存分、楽しませてください。15周年、おめでとうございます!



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