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【雑感】宇多田ヒカルのニューアルバム「初恋」について

最近、やけにトピック出しが多いと思っていたら…解禁されましたね。

宇多田がオリジナルアルバムを発表するのは2016年9月リリースの「Fantome」以来、約1年9カ月ぶり。「大空で抱きしめて」「Forevermore」「あなた」「誓い」「初恋」といった楽曲や、本日4月25日に先行配信がスタートした「サントリー 南アルプススパークリング」テレビCMソングの「Play A Love Song」を含む全12曲の収録が予定されている。
また、2018年中の開催が発表されていた全国ツアーのスケジュールも明らかに。11月6日と7日の神奈川・横浜アリーナ公演から12月8日と9日の千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演まで、全国6カ所のアリーナ会場にて12公演が行われる。アルバム「初恋」には、このツアーのチケット先行抽選予約の応募券が封入される。
(以上、音楽ナタリーより引用)

アルバムは秋口ぐらいかな〜と勝手に予想していたのですが、6月末とは思いのほか早い。夏場のオリジナル作は「ULTRA BLUE」以来か。

とりあえず、この新ビジュアルね。まるで禊を終えたかのように何とも爽やかな面持ち。とことんシニカルに内省したり、死生をストレートな言辞で尊んだりというのは「Fantôme」で一段落した。それは、昨年のデジタルシングルの傾向を見れば論を俟たないわけだけど、にしても今回、アートワークからしてやけに吹っ切れていやしませんか。タイトルに違わず幻影的だった前作のジャケットとは、全くもって対照的。イッツ・ア・ナチュラル。

もっとも、自分はそういう気の張らない宇多田さんこそ待望していた身なので、アルバムに収録される新曲にも多幸感溢れるベッタベタなものを期待していたりしてます。今日から配信スタートした「Play A Love Song」が、まさに明朗な方角と舵を切った作品だからなおさら。こんなにも抜けのいい曲調は何年振りだろう(ちょっとエレクトリカルパレード感あるけど)。

あとは、すでに方々で指摘されていますがタイトル。かつて「First Love」で一世を風靡した彼女が、デビュー20年目という節目のタイミングに再び”初恋”と向き合う。原点回帰か、あるいは過去の道程を自らが新たに塗り替えていくという決意の表れなのか。詳しいことは蓋を開けてみないことには分かりませんが、どうやら一波乱ありそうですよ、このアルバム。


そしてそして、以前よりアナウンスがあったツアーの日程も発表されました。これは何としてでも行きたい。というのも私、2006年に開催された前回のツアーを鑑賞し、度肝を抜かれたくちでして。まあDVDで、なんですけど。

明暗が鮮やかに切り替わる圧倒的な演出と、それをも凌駕する神々しいほどの歌唱力。まさに「歌姫」と形容するにふさわしいステージだった。だからこそ今現在の、より円熟味を増した宇多田ヒカルがどういうライブを繰り広げるのかとても興味があるし、忘れがたい時間になるという確信もすでに持っている。行けなかった暁には多分普通にむせび泣くので、よろしくどうぞ。


以上が、「初恋」のニュースを受けての僕の所感です。要するにめっちゃ楽しみ!明らかに「Fantome」とは違う毛色を打ち出そうとしているし、宇多田ヒカルのまっさらなエンタメ性がまたしても萌芽するのではないかと前向き予想。震えて待つとしましょう。

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