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地方学生のバンド追っかけ事情

こんちゃー。いちけんです。
花粉始まってますよね?????
筆者2月入った途端くしゃみが止まらなくなってしまいました。本格的に飛散が始まってしまうと薬もあまり効かなくなってしまうので、毎年困りものです…。






今回は地方民のバンドオタク格差についてお話出来ればと思います。
現在は東京におりますが、高校生当時田舎にいた私の苦悶が少しでも伝わればと思います。
これを見ている都会でぬくぬく育ったオタク共は地方民がどんな思いで大型フェス開催を見守っているか知っていただいて、地方民に対する申し訳なさとか少しは持ってください(憤怒)
ちなみに筆者がどれくらい田舎にいたかというと、出身は長崎県です。本土最西端。東京へは飛行機で2時間ですが、8~10万円程が交通費で溶けます。






大型フェス等に行けない

まずデカいのはこれですね。
私が邦ロックに始まりフェス文化というものを知ったのは2018年。それ以降の一大フェスと言えばcoldrain主催のBLARE FEST. ですね。

写真は2020年のメンツ。イかれとんのか❔

当時高校2年生。さすがにWCARやTWA、Volumes、FEVER 333来日とあり、本気で遠征を考えました。
そこで立ちはだかるのが、膨大な遠征費です。
長崎→名古屋と言うだけで7~8万円は考えなければなりません。ホテルの宿泊も考えれば1回の遠征で10万円はかかってしまいます。

私「名古屋でフェスがあって、外タレもいっぱい来るから見に行きたいんだ❗」
母「は?」
私「名古屋まで少なくとも10万くらいいるんだけど、出してくれたりしない?小遣いで返すよ❗」
母「は?」
母「あんたそう言って先月ゲーム買ったじゃない、小遣いも無限に出るわけじゃないんだけど」
私「はい…」
母「あと学校は?まさか休んでまで行くわけはないわよね?成績大丈夫じゃないでしょ」
私「はい… すみません…」

という茶番をもって私のブレア参加はなくなってしまいましたね…。
PTP復活で阿鼻叫喚の𝕏(旧Twitter)のTLを見て、別の意味で涙を流していました…。

他にも福岡でTRIANGLEというフェスがあり、Crossfaithやcoldrainも出演している大規模なフェスなのですが、こちらがなんと、進研模試と大かぶりしておりまして…。進学校(?)だった私はこれの出席も必要で、泣く泣く3年間参戦が叶いませんでした…。

その他にあった事件としては、修学旅行の帰国日とCrossfaithのツアーが大かぶりしてしまい、時差ボケで爆睡して折角の公演を干すという最悪事件ありましたね。
長崎なんて辺境には中々コア系のバンドは来ません。そんな中この失態は普通に今も後悔してます。
この日は対バンがSHADOWSと、急遽参戦の当時NO!を発表したばかりのPaleduskだった上、セトリにはMirrorの文字…。かなり発狂案件でしたね。

地方民、特に学生は、普通科高校であればバイト禁止のところが多く、金銭的に全く余裕がありません。
ライブ行くのも金かかりすぎて話にならん、って感じです。





CDショップがない

2つ目に、フィジカルの入手手段が少ないことを挙げたいと思います。
私の地元の長崎県、何とタワーレコードがありません(確か2015年頃閉店)。当然ディスクユニオンもなく、店頭でCDを手に取る機会が本当にないです。
なので高校卒業まで持っていたCD音源は、アニメイトに置いてあったアニソン系のCDと、当時サブスクのなかったSiMの初期3作くらいでした。何故かアニメイトは長崎にもあります

ではどうしていたかというと、サブスクを当時から活用していました。
何とかSpotifyだけは携帯代にブチ込み、それでひたすら音楽を聴いていましたね。
あとは、今は亡きMusic.FMも使用していました(なくて残念でもないし当然)。
高校では「無料で音楽聴けるすげーアプリ」くらいの認識で、当時アーティストに金を落とすとかいう認識のない私はバンバン使っていました。よくないね。
Music.FMを使っていたのは半年位で、すぐにそのやってることのヤバさに気付き、Spotifyに乗り換えました。なので許してください。

Spotifyで言えば、何故か当時聴いていたままの公式生成プレイリスト「My Summer Rewind」がMade for You欄に残っています。懐かしー

東京に来てからは、CD欲しかったら新宿でタワレコとユニオン巡るという簡単な方法で手に入りますが、田舎時代は音楽聴くのも一苦労でしたね。御茶ノ水ユニオンとか行ってる人が羨ましかったです。







オタクが私しかいない

3つ目はオタク仲間がいないという点です。
東京の人はライブハウスで友人に出会ったり、Twitterで出会ってオフ会、みたいなの平気でできるかもしれませんが、田舎にはそんなものはありません。
クラスメートに好きなアーティストを聞けば、大半は流行り物やイケメンアイドルグループ、ロックバンドでもワンオクを知ってればいいもので、その先に続きません。SiM好き?なんて聞いたところで誰も知らないわけです。長崎出身SHANKですら知ってる人は皆無でしたね。HOTOKEでモッシュしろよ。
HOTOKEと言えば、九州ではHOTOKE主催のMONOTONE FESTなるイベントが行われていたようで…。
2017年のメンツが個人的に刺さりまくりなので紹介します。もっと早く教えて欲しかった…。

多分Saviorがセトリに入ってた頃のPaleduskに、TOLALLやCYANIDE CHRISTなど今でも好きな地元
バンドが集結しております



バンド始めるのも敷居高いですね。都会出身のバンドの方とかは、高校で軽音部入ってメンバーに出会いました!とか、メンバー全員幼馴染です!とかあると思うのですが、我々には一切それがありません。
コピバンもクソも私の高校には軽音部がなく、楽器やってるやつと言ってもアコギで弾き語りしてまーす、みたいなシャバ僧ばかりです。
音楽を始めるはおろか、語ることすら難しい環境でしたね。





終わりに

以上が地方学生バンドキッズの生活でした。
コロナ禍に入って配信ライブが増えると全部課金して見てましたね。ライブ見た事なかったから。
その後東京に出てきて、私は週一でライブに行くバケモノに変貌してしまうわけですが。
地方で燻ってる状況を変えるなら、やっぱり東京に出てくるのが1番手っ取り早いかと思います。東京物も人も多くて狂いますがその分好きな物もたくさんでサイコーっす。出てきてよかった。
とはいえ、地方にもいいところはあります。九州でいえばuniverse last a wardがスケートパークでイベントやるみたいで、すげー楽しそうだなと思います!Judiciary出るのも狂いますね
他にもEvilgloomやROFLENなどなど九州からはえげつないハードコア新進気鋭が進出し始めていて、地方捨てたもんじゃねーなと思います。

今、地方にいて金なくて泣く泣く音源勢してる学生さん、結構いると思います。そういう方も、地方でイベントある時は逃さないようにアンテナ張りたいですし、東京行くチャンスも常に狙っていきましょう!
今月末のTen56.ツアー福岡場所とか、コア系のオタクは逃せないでしょう!

SUGGESTIONSなんかは中々九州ではお目にかかれません。まだ九州にいたら行ってたな〜。


ではでは〜。

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