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運動部活動のお話

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運動部活動、特に外部指導者についてのこれまでと【トレーナー】の活用について、先行論文や、実際に活動している中で感じていることをまとめていきます。
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競技別の負傷・疾病発生数

【ラグビーは怪我が多い】と言われます。確かにコリジョン(衝突)要素もあるので、そのリスクは上がるだろうな、と思います。 しかし、どのくらい違うのか。先入観も含めてなんとなく形成されているものを改めて確認してみます。 参照データは以下より。部員数などは選手だけではなくマネージャーも含まれている可能性があるため正確ではないかもしれません。また、負傷・疾病に対する給付も課題があるかもしれませんが、これでみてみます。 ・負傷ならびに疾病の発生件数:学校安全webの平成30年にお

【2023.11】東京都高校ラグビー参加チーム数推移調べ

東京都の花園予選は来週決勝戦を迎えますが、そこから1ヶ月後には新人戦も始まります。 今回からグループリーグ方式になりました。花園予選ベスト4チームがシード、その他の学校がグループリーグを戦い1位が勝ち上がりとなります。 新人戦に限らず、データが確認できている平成21年度からの推移に、今回の新人戦編成を加えた最新版です。 合同チーム数、合同参加校数 高校ラグビー人口は残念ながら減少をたどっており、合同チームとしての酸かも増加しています。 合同チーム数と合同チームに参加して

【令和5年度追加】高校ラグビー人口推移

高体連から毎年公表されている登録校数・人数データからラグビーについてまとめました。記録が残っている平成15年度からの推移です。 関わっている身としては普段の活動で感じていることを突き付けられるデータでもあり、正直なところ苦しさもありますが、そういっているだけでは進めない。 特に「見るスポーツ」としてのラグビーは以前よりも広まっているようにも感じます。これは日本代表の強化がもたらしてくれているものでもあります。では、「する」については、、、。 全体推移高校生人口の減少とい

高校で「ラグビー部」に出会う「確率」

過去にまとめた記事をこちらでご紹介いただきました。 それを眺めていて、果たして高校でどのくらいラグビーに出会う確率があるのか。単純な校数だけをこれまでみてきましたが、各自治体ごとに人口も違えば設置されている高校数にも違いがあります。 そんなところが気になってしまいました。 過去に高体連・高野連の登録総数から各競技全体での値は算出してみましたが、今回はもう少し掘り下げてみます。 学校基本調査データと、高体連の登録校数を基に現状はどうなのか、そして、過去からの推移という点に

【2021.10.24】高いレベルに触れて得られるものはかけがえのないもの。それだけじゃなく高い負荷も。どう咀嚼して消化していけるか。今日、負荷を浴びた価値が出てくるのはこれから。そんな想いと同時に、点差が開いたゲームになることのリスクも。少なくとも安全にできるように。仕切り直し

【全種目掲載】高体連・高野連登録数推移(H15-R3)

高校部活動の現状調査、ということで高体連ならびに高野連への登録状況を集計しました。平成15年度に比べて登録人口が増加している競技は10競技ほどでした。競技人口が増えていても登録校数が減少している競技も確認できました。巻末には競技別の増減と、各年度での実数を掲載しています。 3行AIさんにも要約していただきました 高校部活動の現状調査で、高体連・高野連への登録状況を集計した。平成15年度に比べて登録人口が増加している競技は10競技ほどだった。競技人口が増えていても、登録校数

H.15~R2【競技別】高体連加盟校・加盟人数推移

【記事の内容】 高体連の加盟校数、加盟人数について競技別に平成15年度から今年度まで追跡しました 訪問ありがとうございます。 大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。 noteでは日々の雑然としたことや、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。 記事内容毎年、高体連や高野連から報告されているそれぞれの加盟校数・加盟人数をチェックしています。現在の形式で公表されている平成1

増えた競技、減った競技~運動部活動~

訪問ありがとうございます。 大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。 noteでは日々の雑然としたことや、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。 高体連の登録データ、表記されている競技での今年度の登録校数・登録人数ならびに前年度との比較をまとめました。 高校生人数と高体連登録人数学校基本調査(文部科学省)によると、高等学校在籍者数は 令和1年度:3,168,369名

高校ラグビー人口の推移:「減っている」の実態は?

訪問ありがとうございます。 大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。 noteでは日々の雑然としたことや、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。 高体連の登録データが発表されました。例年だと夏~秋くらいに発表されるのですが、今年はこのタイミングとなったようです。それどころじゃなかった部分もあると思います。 高体連のサイトでは平成15年からのデータを確認することができます

花園予選参加校<新人戦参加校:東京都高校ラグビー2020年度

東京都の高校ラグビー新人戦組み合わせが発表されました。それにともなって合同チーム編成や参加校数が出ました。この10年ほどでの春季大会-花園予選-新人戦の参加校推移をまとめました。最新版です。ただ、7人制については追跡できていません。15人制のみです。また、ところどころデータが欠落しているところもあります。 1.参加チーム数推移各大会での参加チーム数の推移です(カッコ内は合同チーム数)。残念ながら年々減っているのは事実です。今年は4年前以上に期待した部分もありましたし、実際に

「高校野球人口減少」を数字で確かめる~高野連加盟校数・加盟選手数の推移と継続率~

ご覧いただきありがとうございます。 スポーツやトレーニングなどに関連する数値を色々と眺めてまとめてみたりしています。今回は高校野球人口について少しだけ。 概要硬式野球人口はここ数年減少傾向にあるけれど、ずっと減り続けてるわけではない。 軟式野球人口は平成2年以降減少を続けている 継続率は90%近くで、以前よりも高い。軟式>硬式 調査項目開催されるかどうか、また開催方法についてもニュースに取り上げられている高校野球。ここ数年、以前よりも「野球人口減少」という言葉が出てきます

日本の高校ラグビーで多い怪我(H25-H30)

毎年公表されている、学校安全webの災害給付。 学校での負傷・疾病に対する給付状況から部位別・種類別の状況を確認することができます。 その中から、高校ラグビー(部活動)での状況を6年間のデータ集計でみてみました。 ・学校管理下の災害:平成26年~令和元年 https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/tabid/467/Default.aspx ・部位別負傷数以下の通り、手・手指部、膝、足関節、肩部の順に多い結果でし

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高校ラグビーの現状【2019】

色々な競技に触れる機会、を高体連登録校数(令和元年度)から考えてみる

高体連各競技の登録人数と登録校数の一覧です。 各競技の人数も大事ですが、何校に設置されているかというのが競技に触れる機会としても重要な部分もあるかな、と思います。人数少なくてもそこで行う土台はあることになりますから。 高等学校の数は速報値で4,887校。男女別/共学といったところまで確認できていないので正確な割合はわかりませんが、男子のバスケットボールではその数字であっても約9割の学校に設置されているということになります。女子でもバスケットボールが約8割の学校に設定されてい