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熱中症あれこれ

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熱中症関連のまとめです
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#熱中症

学校での熱中症・運動に由来する疾病発生状況

学校安全webによる統計からは色々な情報に触れることができます。 旧来から言われている対策では不十分なことが指摘されている熱中症。その発生件数は以下の通りです(あくまで受給対象となった件数)。 全国規模でみると、、、ですが、防げるものであるだけに増加傾向にあるのはやはり対策が必要です。 ・学校における熱中症件数 各年代でみても熱中症による受給件数は増加しています。だんだん暑くなっているからなぁ、、って話だけではないとも思いましたがH30の数字が間違いじゃないか、、、と思う

熱中症対策~最新のガイドブックと動画を見比べる~

日本スポーツ協会では今年、6年ぶりに熱中症予防のガイドブックが更新されました。 最新のガイドブックと以前との比較新しいガイドブックはこちらからダウンロードできます。 https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/heatstroke_0531.pdf 以前とどこが変わったか、改訂のポイントはこちら↓ https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supok

*2019/6/21更新*競技別熱中症対策

暑さ指数 メール配信サービス(無料)-環境省 バスケットボール *2019/6/17更新熱中症事故の防止について(通知) ラグビー *2019/6/21更新(通達)夏季の練習についての注意ならびに夏合宿に向けて 夏季の大会運営について(日本ラグビーフットボール協会)*2017年度版 サッカー https://www.jfa.jp/documents/pdf/other/heatstroke_guideline.pdf ラグビーで示されているガイドラインとよく似ていま

学校管理下での熱中症による給付件数と予防対策、その歴史

最近暑くなってきました。日焼けの季節、とともに熱中症のリスクが高まる季節。久しぶりに学校安全webのデータから、学校での熱中症による災害給付件数をまとめました。 *参照データ 学校の管理下の災害 [平成30年版] https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/tabid/1912/Default.aspx 死亡件数(平成30年度)中学校・高等学校それぞれで各1件。学校からの帰宅時、部活動中に発生 年代別発生件数以下の

大事なことの中には昔からわかっていたものもある~熱中症予防対策の歴史~

「重度の場合には頸部や腋窩・鼠径部を冷やすだけでは間に合わない」 ということが報告されている昨今ですが、これまで熱中症対策はどのようなことが行われてきたのだろうか。 ということで、 熱中症予防対策の歴史、研究と深部体温判別システムの開発について見つけたものを以下に。 ここから掘り下げていくことはさらに大事なのですが、 そこまでいくと本当に今やるべきことを忘れてしまうので、、、紹介まで。 1)中井誠一「総説 熱中症予防対策の歴史」日本生気象学会雑誌Vol. 48 (2011

WBGT計だって進化する

熱中症対策として不可欠なものにWBGTの測定があります。その数字だけを見て安全かどうかを全て判断できるわけではないけど、知っておかなくてはいけないこと。 日本スポーツ協会で推奨しているWBGT計はこちら http://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/about/pdf/wbgt-203a.pdf もう少し簡易的なものがこちら☟ 先日、知人から同タイプで違う機種を買ったという話を聞き、 また別の方からその精度について質問を受け