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「昔より減っている」から抜け出して、、~都道府県別での高校ラグビーの現状~

これまで、年次でのラグビーにまつわるデータの変動を追ってきました。高校生の減少も一因かもしれないけど減っているという事実はあります。ただ、それだけでは次に進めない気もしますので各都道府県の現状を算出しました。

データ元

【学校基本調査】e-Stat検索結果へのリンク
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400001&tstat=000001011528

【令和元年度高体連登録データ】
https://www.zen-koutairen.com/pdf/reg-reiwa.pdf

1.登録校数・登録部員数

令和元年度高体連ラグビー部登録校数、登録人数ランキング

2.ラグビー部設置率・平均部員数

令和元年度高体連ラグビー部設置率、平均部員数ランキング

単純な登録校数や登録人数に対して平均部員数やラグビー部設置率(各都道府県の高校数に対する割合)では順位が異なってきます。全国的な割合で見ると設置率は20%ほどでした。都道府県によって学校種別にも違いはあることも影響していると考えられます。


3.都道府県別データ

令和元年度高体連ラグビー部登録校数

令和元年度高体連ラグビー部登録校数-2

4.花園予選出場校データ(2019.11.13調べ現在)

*北海道については支部大会のデータが確認できていないため南北海道大会・北北海道大会出場校のみカウント
*高体連ラグビー専門部、ラグビーマガジンより抽出

令和元年度全国高等学校ラグビーフットボール大会予選出場校

北海道のデータはまだ追跡できていませんが、それを除いても合同チームは全国で90校近くに達しています。予選出場チーム総数の約1割ほど。そして合同チームに参加している学校も全国で300校近くになっています。

大阪府はラグビー部がある学校の割合が全国トップですが、合同チームに参加している学校も多くあります。
それでもラグビーに触れる機会がある、という点から考えると裾野が広いといえるのかもしれません。もちろん以前には単独で出場していた学校もあるので、そういう目的ではないかもしれないですが、続いているということの意義は大きいと思います。

今後、そういった形でも広がっていくためには、、、


・ラグビーを教えられる方が顧問として赴任する、ラグビー部もしくは同好会からでも設立できる環境がある
・地域指導者の方が部活動指導員などの形で指導に参画する(その場合の色々な負担や課題ももちろんあるけれど)

地域別ではないですが、日本スポーツ協会で管轄しているラグビーでの有資格指導者は2,088名

https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/katsudousuishin/doc/20191001_tourokusha_events.pdf

「昔はもっと多かった、、、」からの脱却というか現状を受け止めたうえでの対策や行動、考えていかなくてはいけません。

ひとまずできることは、、、自分のような立場の人間が関わっていることが入部を躊躇う人を減らすきっかけになればいいと思うし、実際に関わっている中では、今やっている生徒たちが充実感を持ってくれるようにサポートすることかな。。
そしてどこでどうつながるかわからないけど、色々な人にラグビーを知ってもらうことになるんでしょうか。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。