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合宿帯同@菅平~医療体制とAED~

毎年恒例となってきた、2校の菅平合宿への帯同。
いつもはもう少し間隔が空くのだけれど、今年は中1日でした。
上田市に宿泊することも考えたけど、結局2泊になってしまうので一度戻ってきて、再び菅平へ。

この時期、特に今年は猛暑で練習も充分にできない状態。
その中で涼しい場所で練習をするということは、その観点からは効果も期待できます。東京が猛暑続きの中から菅平入りしたので、余計に涼しさを感じました。練習だけじゃなく、睡眠が確保しやすいというのもあります。

その一方で慣れない環境、普段と違う生活リズムを強いられること自体はストレス。特に高校生は集団で宿泊するわけなので、そういったことも耐性が低ければ却って負担となる部分もあります。また、病院など医療体制については正直不安が大きい。救急搬送を要請する事態になってもすぐには到着できません。

医療体制の変化(主観的・見聞範囲)

だからと言って、環境整備が何も進んでいないか、というとそういうことでもありません。ここ数年、AEDを設置している宿やグラウンドは増えてきています。菅平のグラウンドマップにもAEDの配備場所が明記されていることに今年気付きました。

ちゃんとしたマップはこちらからダウンロードできます。http://sugadaira.com/cms/wp-content/uploads/2017/07/e7cc45591281529fc9fff93ccd482ab5.pdf

脳振盪への対応についても、状況によって現場に駆けつけて評価をしてもらえる体制もあり、多くの方の尽力によって環境は変わってきているように感じます。

涼しいけれども、、熱中症だって起こる

とはいえ、やはり疲労もたまっていくし、湿度は低いとはいえ陽射しが強い中で活動をしているので、長時間に渡れば熱中症のリスクも高まります。コンタクトスポーツは体へのダメージもあるし、エネルギーも多く利用するのでその分熱産生も高くなる。「涼しいから平気である」ではないんですね。急な環境の変化は睡眠の質も浅くなりがち。

見る目の多さ

この辺りは早期の発見が大事で、そうなってくると同部屋の選手・部員の危険を察知する力、それが大きな助けにもなります。おそらく異変は感じるけど、そこで様子を見るだけになるか報告をしようと思ってくれるか。脳振盪も同じことが言えると思います。実際に選手が異変を伝えてくれたこともこれまでにある。

以前に運動部活動でトレーナー活動をしている方々にアンケートを問った際、選手や指導者への教育活動を行っているという割合は必ずしも高くありませんでした。もしかしたら当人たちが認識していないだけで教育効果はあると思う。それだけではなく、明確な形で伝えることが大事。
今回、そのようにすぐに報告してくれた選手がいたことで改めて見る目が多いことの力を実感しました。

例年より早く菅平帯同が終わり、8月はまだまだ暑さ続く中で過ごすことになりそうです。暑さを避けるために早い時間帯の練習も多くなります。
その分早く終わるので、自分自身も過信せずにちゃんと休んでコンディション整えていかないと、1発で持っていかれそうな、そんな気もしています。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。