電子カルテのUI/UXを考える その16

患者さんを他科に紹介する際には院内紹介状が必要であるが、電子カルテにおける保存先はメーカーによって異なる。紙カルテのように双方の診療科の記事の中に登録されるものもあるが、F社の電子カルテでは掲示板に表示されるようになる。

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そのため、他科診療依頼のページを見る機会がなければ、紹介状の存在に気がつくことができない。それを防ぐためにも、紹介先の医師がカルテを開いた際に紹介状があることを知らせる機能は備えておくべきであったのではないだろうか。

また、紹介状の返事や検査結果などは必ず確認しなければならないが、そのためには対象となる患者カルテをいちいち開く必要がある。もし、それらを一括して閲覧できる機能があれば、確認作業も楽になり、見落としもなくなるはずである。