見出し画像

『ティール組織』

”エメットの法則”ってご存知だろうか。

「仕事を先延ばしにすることは、片付けることよりも倍の時間とエネルギーを要する」というリタ・エメットの提示した法則。

らしい。やること先延ばしにすればするほど疲れるでってやつ。この現象に名前あったんだ。宿題とかお風呂とかそうだよね。
てことでエメットの法則に巻き込まれる前に卒論バンバン取り組んでいこうと思う。

僕の研究領域はおそらく組織論なのでこれ読まなきゃ始まらないでしょっていう本があったので買ってきた。

どどん。 『ティール組織』。
もしかしたら表紙をちらっと見たことある人もいるかも知れない。

僕も本屋とか寄ったときに見かけて存在は知ってて、なおかつ興味のある分野だったから読みたいな~って思ってたんだけど避けてた。

これ、ページ数とんでもないの。巻末の索引まで入れたら589ページある。
今測ったら厚さは約4cm。辞書かな?そりゃ尻込みするわ。


そんなこんなで読み始めた。これありきで卒論のテーマ設定した節まであるから穴のあくほど読み込む覚悟で臨む。

文量が文量なのでTwitterで実況しながら読み進める。速読には自信がある方だったけど笑っちゃうくらい進まない。内容はめちゃくちゃおもしろい。

それをここではごくごく簡単にまとめていこうかと思う。やってみよう。

この本では組織のシステムの段階を呼称と色で区別している、という前提の元進めてみる。かなり箇条書きみたいになりそうだ。

本当に初期の組織は十数人規模から。人類とそれ以外の区別が曖昧だった頃とかかな。そういった段階を受動的パラダイム(無色)という。

次第に人類が進化していき数百人規模へ。なんでこの現象が起きたのか等の因果関係の認識は曖昧。原始時代とかそういうイメージ。この辺は僕に学がなくてかなり適当な認識になってる。この段階を神秘的パラダイム(マゼンタ)という。

・YESorNOはっきりさせる。かなり強い上下関係があるなど、現代のヤクザやマフィアなどに見られる組織形態。目先の目標が第一で長期的な目標はない。この段階を衝動型パラダイム(レッド)という。

・一気に人類が繁栄しだした時代へ。農業、国家、宗教などが確立され将来への計画などを立てるようになる。同時に他者からどう見られているかを考え始め自身の所属から弾かれないように自分を均質化していくようになる。
この段階を順応型パラダイム(アンバー)という。
この段階からかなり現代の人間ぽくなってきたように感じた。判断基準は常に(世間的に)正しいか正しくないかで今のTwitterみたいだなとか思ったり。

・更に進んで倫理<有効性が評価されるようになる。人々の人生の目標は前に進むこと。社会に受け入れられるような方法で成功することとされる。アンバーを他者評価を気にする精神的な世界観だとするなら、こちらは見える触れるものを信じる物質的な世界観。
この段階を達成型パラダイム(オレンジ)という。
バブルのときの日本なんか特にこの形態ではないかと。「24時間戦えますか」みたいなフレーズも世相を表しているなぁと。ちなみに僕は8時間しか戦えません。

・そしていよいよ現代。あらゆる考えは尊重されるべきと考えるようになる。個人的にはこうなったのもつい最近のように感じるけど。
最近も#カガクでネガイを叶える会社 が社員の願い(男性社員の育休)を叶えない問題があったりと、まだまだでしょ。
この段階を多元型パラダイム(グリーン)という。最も大切なのは組織の文化であり意思決定は前線で戦っている人がしようよっていうのが特徴。

・そしてこれから。メジャーになるのは未来の話。
自分がどう生きたいのか、何が好きなのかなど内省をする回数が激増し、意思決定の基準は世間体などではなく自分の内面と対話して決める。
例えばある決定を下すときに「自分はこっちを選んで後悔しないか?」と思案する感じ。これを進化形パラダイム(ティール)という。
「この方が評判いいから」ではなく「俺がこうしたいから」で意思決定するためリスクが取りやすくなりポジティブなことが起こりやすい。
確かに富とか名声、世間体を気にした選択に良いことが起こった試しってあんまりないかも。

というのが超ざっくりとした自分なりの解釈。まだ80ページちょいしか読めておらず認識が誤ってる箇所はあると思うけどなんとなく全体像は掴めた。
忘れないようにしたいのはレッドやアンバーのような組織形態が必ずしも悪ではないということ。
災害現場のようなシチュだったらレッドが適切かもしれないし、アンバーの時代はそれが適切だった。というかそのおかげで今があるのだと思うし、二項対立にして安易な批判やヨイショはしないように心がけたい。どの組織形態にも光と影は必ずあるものだしね。適材適所だ。

他にも特徴を説明したいんだけど僕の頭が追いついてこなくてただの書き写しみたいになりそうだからやめておこう。
読み切る頃には誰にでも説明できるようになりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?