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新型コロナウイルス、WHOは何故パンデミックを宣言しないのか

新型コロナ感染者、全世界で10万人超す

ここまで広がるとコロナ肺炎はパンデミックではないか?と囁かれ始めることでしょう。実際に、一部の専門家の中にはパンデミック宣言している人も居ります。

ウイルスの感染でまず最初に起こるのが「アウトブレイク」です。これは武漢のような地理的に狭い範囲内で、ある疾病が急増することを意味します。

次のステージの「エピデミック」は新型コロナウイルスが武漢から中国全土に広がったように、もしその病気が最初に急増したコミュニティの外に広がった場合を意味します。

そして、「パンデミック」とは、一般的な定義で言えば、エピデミックが国境を越えて広がり、世界中で大勢の人々に影響を及ぼすようになったものです。

2月末時点でコロナ肺炎の感染は6大陸で確認されており、韓国では2300人、イタリアでは650人の感染者が出ていました。多くの国では、アウトブレイクは一部地域に留まっていますが、最も新しいところでは米カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州で発生が確認されています。カリフォルニア州では緊急非常事態宣言が発令されました。

それでも何故WHOはパンデミック発令をしないのでしょうか?パンデミックという言葉を不用意に使うと、不必要かつ不当な恐怖や汚名を増幅させ、各種のシステムを麻痺させる重大なリスクが生じるの予測されるからです。

パンデミックはパニックが造語の一部になってます。それにより、パンデミック発令をした場合、人々がパニック状態に陥り、経済活動は更に萎縮してしまう可能性が発生します。一方、パンデミック発令したとしても、それで何ら変わるものではありません。ただ単に呼び名が変わるだけで、それにより何か法的拘束力のある規則が施行される訳でもありません。

従ってWHOは無闇に人々の恐怖を煽るようなパンデミックというワードを使わないようにしているのだと思います。

立沢賢一

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