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0352 エジプト❼世界遺産の礎”アブシンベル神殿”こう過ごした

Day5-アスワン→アブシンベル
Hllol Hotel泊(神殿から20分ほどの距離)
アブシンベル神殿へ。

Day6-朝5時。モスクからのアザーン(お祈りの呼びかけ)で目覚める。そして昨日にひきつづき神殿へむかった。

5時30分。道沿いの別のホテルに立ち寄る。アスワンのホテルからバスで同席だった台湾人のフランクと合流。30歳。中南米も、すべて行っている生粋のバックパッカー。

6時。ゲートに入り、少し歩くと神殿の正面に着く。誰もいない。ナスル湖の波音。少し蒸し暑い。

昨日は、知識を増やし、音と光のショーをみて、写真におさめる一日。むさぼるように写真を撮ってしまった。写真を撮り続けている自分に、いつも妙な罪悪感を感じる。払拭すべく、今日は、人が少ない時間に訪問し観察と内省の日にする。

歴史の基礎知識は大切だ。しかし、史実を詳しく知らないまま、思うままに感想を言葉にすることも、ときにはよしとしたい。ジャーナリングの思考のギアを保つため。それが明日の自分をよい方向に導くと確信して。

観察する。

そして、想像する。空想する。神殿をたてた建築王ラムセス2世。自己顕示欲が強いとされている。遺跡正面に4体の像をたてる場合、普通、それぞれ異なる人物や神をモチーフにすると思う。ラムセスの場合は、全部、自分。全部、異なる様式の自分。ラムセス2世、ラムセス2世。どんな幼少期をすごしたんだろう。強くあれ、というプレッシャーもあったのだろうか。神官たちはひいてなかっただろうか。そんな想像。

内部にはいる。

シンメトリーに立つ像。肘周りのやわらかな曲線と彫りはさぞう苦労しただろう。顔立ちは柔和なものもある。足がなかなかリアル。腕をクロスさせているが、その意味を調べている。生まれ変わりの過程で、ウォータースライダーみたいなのにのるから、ああしているのかなとかバカな想像をして、自分で笑った。

太陽に真っ赤に照らされる寺院。を期待したが、霧の中、いつ昇ったともしれない太陽をうらめしく思いつつ、It’s OK(それでも、きて良かったよ)と口にする。

6時30分。徐々に、人が増えてきた。7時。さらに増える。アブシンベル宮殿内に人々が吸い込まれていく。アリの巣コロリみたい。これもひとりで笑った。

6時45分。いま、アブシンベルを見はるかす硬くて幅の狭いベンチに寝そべって書いている。最後に今の五感を記録しよう。観光客の喧騒と遠くにエジプシャンミュージック。スペイン語の会話の音。気温32℃。やや蒸し暑いが心地よい頬をなでる生暖かい風。匂いはどうか。すこしナセル湖から運ばれる生き物の匂い。嫌じゃないほうの匂い。うでをぽりぽりかく。腰が少し痛み位置を変えた。

今日は13時のバスだ。ゆっくりしよう。

アブシンベル宮殿 2023/8/3 6:30am

ギャラリー

アスワン→アブシンベルを
一緒に移動した台湾人の
Frank(左)とKyle(右)
一泊したHllol Hotel
ヌビアンテイストの素敵ホテル
バスステーション前で便利
アブシンベルで食べた食事
エジプト料理満載
どれも、よい加減の味付けで
美味しくいただきました
初日のアブシンベルは
午後15時ごろに訪問
夜の音と光のショー
上記の画像で見るより
やや映像が見にくかった
その日の月明かりの明るさなどが
絶妙に影響しているかもしれない
内容は日本語の解説もついていて
古代の出来事を順を追って
知ることができる
ショーの後、光に包まれた
ラムセス2世を静かにのぞむ
翌朝、早朝のナスル湖
神殿はナスル湖を
むいて林立している
入り口をみる係の方が
ゆっくりいらっしゃった
まだ他に誰もいない
のんびりした空気
ベンチに座って、寝そべって
ここで書いた

午後、アスワン経由でカイロへもどる。いよいよピラミッドにせまる。

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