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0259 拍手わく“そして、バトンは渡された”ハノイ上映

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ベトナム4大都市にて、日本映画祭が開催中。ベトナム渡航1ヶ月半がたつ。映画にふれる良い機会と思い5作品見ることにした。ベトナムの観客の反応も見てみたい。ネタバレあり。

概要

日本映画祭(Japanese Film Festival)2022

ホーチミン、ハイフォン、ハノイ、ダナン、4都市
10月21日(金)から11月27日(日) 
開催国際交流基金ベトナム日本文化交流センター

2020年から2022年に公開の日本映画8作品上映。入場料は、ホーチミン市とハノイ市が大人4万VND(約240円)、子供・学生3万VND(約180円)、ハイフォン市とダナン市が大人3万VND(約180円)、子供・学生2万VND(約120円)。

上映作品(英語、ベトナム語字幕付き)。
1「映画 えんとつ町のプペル」(2020年廣田裕介)
2「ブルーサーマル」(2022年橘正紀)
3「そして、バトンは渡された」(2021年前田哲)
4「BLUE/ブルー」(2021年吉田恵輔)
5「犬王」(2021年湯浅政明)
6「ハケンアニメ!」(2022年:吉野耕平)
7「護られなかった者たちへ」(2021年瀬々敬久)
8「空白」(2021年:吉田恵輔)
https://www.viet-jo.com/m/news/event/221014174125.html

“そして、バトンは渡された”イメージ

最初に見た映画。同名小説は、2019年翻訳大賞作品。装丁が印象的。あ、あれの映画化か。と。

小説読んでない。その前提での読む前の印象

  • 中学か高校の陸上部女子の話か

  • いずれにしても青春活劇の匂い

  • 女の子のキャラクターが際立つのだろう

  • なにか他人と違った感性の女の子の話か

  • バトンが意味するものがそのものなのか、比喩なのか

  • 比喩だとしたら、概念的なものか

  • 比喩だとしたら、メモリー的なものか

  • 本屋大賞受賞から察するに、感動させるストーリー展開のうまさはあるだろう

  • それでいてくどくないうまさが

感想 - 前半の違和感を後半に回収

★★★★☆

前半に説明不足を感じる。田中梨花のキャラクターへの違和感。あぁ、だから小説の映画化は難しい。つめこみすぎて観客をおきざり。ベトナム人の反応をみながら、そんな思いでそわそわ。

が、後半にその伏線というか、自分が気づいていなかった部分が、きれいに回収されていく。一見ありえない設定だが、そのありえなさの前提条件が、ある程度納得のいく理由だったと思えた。このバランスは個人的にはとてもよかった。楽しめた。

ミイタンも〇〇優子も、これ以上ない演技。笑顔が多い役は逆に嘘くさく難しい気がする。だが、あまりそう感じさせない自然さがあった。ひとつだけ少し気になったこと—ややいじめ役の2人の女子生徒と急に仲良くなったところ。ちょっと裏付けシーンがほしかった。そのくらい。

ベトナム観客の皆さんの反応は?

途中にみな啜り泣く音。最後に拍手が湧く。物語がとどいた瞬間だと思った。時間軸のギミックも複雑すぎず、面白みがある。

笑いが起きたシーンもいくつか。優子が結婚の理想を切り出すシーンの父の反応。これは万国共通なんだと思った。

結婚了承のための、”親巡り”。この親巡りが成立してしまうストーリーがよかった。暗くない。少しワクワクさせる思い出めぐりのようで。このとき、ベランダの柵の間で、足ぶらぶらさせてるところも好き。

その他、思い出せないけど、けっこう間をたっぷりとっての演技と掛け合いもよかった。やはり、一定の評価の映画を映画祭にもってきているんだなと思った。残りの作品も楽しみ。

National Cinema Center
ポップコーンとコーラは
どの国も定番
NHAT BAN は、”日本”の意味
大人240円で見れてしまう
予約した席へ
このあと満席に

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