中古で入手したLet'snote(CF-NX4)上にLinux mint 19.3をインストールした

コロナ新規感染者が徐々に減少してきた5月末頃、メルカリを眺めていたところ、Let'snote CF-NX4EDHCSの中古動作品が2万強で販売されていました。
高校生時代からのLet'snoteへのちょっとした憧れもあり購入してみました。
せっかくそこそこのスペックのサブ機が手に入ったので、Linuxをインストールして遊んでみようと思います。
Linuxは2014年初頭ぶりなので、今の人気ディストリビューションをインストールしてみようと思い、Linux mint 19.3をインストールすることにしました。
※現状の最新Ver.は20(Ulyana)なので注意

購入したLet'snoteのスペック

CPU:Intel Core i5-5300U (2.30GHz)
SSD:256GB
RAM:8GB

作業工程

1. インストール用ディスクの作成

作業はMacbook Proで実施しました。
まずは公式ページからOSイメージを入手します。
私はCinnamon EDITIONを選択しました。
※Googleに「Linux mint」と入力して検索するとLinux Mint JPがトップヒットしますが、18までしかないようなので最新版を入手する場合は要注意。
ダウンロードが完了したら端末を起動し、以下を実行します。

cd ~/Downloads/
hdiutil convert -format UDRW -o <変換後ファイル名> <ダウンロードしたファイル>

終了まで少しかかるので、待機します。
終わったらUSBメモリをMacbookに接続し、端末から以下を実行します。

diskuti list

実行するとディスクの一覧が取得できるので、
接続しているUSBメモリのディスク名をコピーします。
※ここで間違えるとMacのデータが消えてしまうので注意
例:/dev/disk2

diskutil unMountDisk <上記で確認したディスク名>
sudo dd if=<変換後ファイル名> of=<上記で確認したディスク名> bs=1m

しばらくかかるので、待機します。
Macbookでの作業はここまで。

2. SSDの換装

購入したLet'snoteにはWindows 10がインストールされていました。
私は新しいSSDを購入していたので、そちらにSSDを付け替えました。

【購入したSSD】
メーカー:Apacer
型番:PANTHER AS340
容量:240 GB
価格:4140 円(ヨドバシ.comで当時おそらく最安だった)
スペック:SATA Ⅲ(Read/Write 550/500 MB/s)
     7 mm厚

画像1


これと7 mm -> 9.5 mm変換のスペーサーをポイントを使ったりなんかして600円ちょっとで購入。

事前情報が間違っていたのか、結局スペーサーは不要だったのは秘密。
NX4(おそらくNX3も?)は7 mm厚でOKで逆に9.5 mm厚のSSDは多分入らないので、ご注意ください。

これを内蔵SSDと交換して取り付けました。
取り付けは非常に簡単…なはずなのですが、内蔵SSDを引き出すためのシールが剥がされていたので、結局バラすことになりました。

画像2


本来はバッテリを外した奥の銀色の蓋を外せば、ネジ1本でSSDにアクセスできます。
無事SSD交換も終わったので、ここにLinux mintをインストールしていきます。

※デュアルブートの場合
Windows 10を起動して高速スタートアップを無効化します。
(これを実施しないとBIOS画面に入れません)
実施方法はPanasonicのサポートページを参考に。

3. Linux mintのインストール

先程作成したUSBメモリを挿入した上で電源を投入します。
電源を入れたら Panasonic のロゴが表示されている間にF2キーを連打してBIOS画面に入ります。
そこから起動ディスクにUSBメモリを選択して起動します。
しばらく待ってLinux mintのロゴが表示されれば起動成功です。
さらにデスクトップが表示されるまで少し待ちます。

起動が完了したら、デスクトップから「Install Linux Mint」をダブルクリックして起動します。
インストーラが起動するので、画面に従って進めていきます。
言語選択で日本語を選択すれば、日本語になっているはずなので、あまり迷うことはありません。
途中でWi-Fiの設定を行う箇所があるので、Wi-Fiを設定しましょう。
※ここでWi-Fiを設定しないと追加ソフトウェア(サードパーティドライバー類)がインストールできません

インストールが完了したら、再起動を行うか確認されるので、「今すぐ再起動」をクリックします。
画面に「Please remove installation medium, then press ENTER:」と表示されるので、USBメモリを取り外してEnterキーを押します。

正常にインストールが行えていれば、Linux mintが起動するはずです。

ずいぶん簡単ですね。Wi−Fiやトラックパッドも正常に認識していました。
音が出ない問題とバックライトの輝度調整が効かない問題があります(後で解消)が、たったの6年でここまでインストールがスムーズになったなんてちょっと驚きです。
(以前はWi-Fiカードを認識しない・トラックパッドがおかしい・お豆腐なんてザラだった記憶があります)

4. 環境セットアップ

常用するに当たって必要な環境構築を行います。
手違いで正常起動ができなくなってしまって、修復が面倒なとき用に手順をスクリプト化しました。
GitHub
【実行内容】
・レポジトリの変更(国内レポジトリに変更)
・日本語ローカライズ
・ホイールパッドのクルクルを有効化
・バックライトの輝度調整問題を修正
・スピーカーから音が出ない問題を修正
・Bluetooth接続のイヤホン/スピーカで音飛びする問題を修正
・vim互換モードをOFF
・HW時計の変更
・ntpの同期先変更
・よく使うアプリケーションをインストール
 Google-Chrome
 google-drive-ocamlfuse
 KeePassXC
 Atom
 GitHub Desktop
 Virtualbox
 Slack
・その他システム管理系アプリをインストール
 tlp
 powertop
 hardinfo
 iptables
・開発環境
 Python3
・GoogleDriveの自動マウント設定

参考ページ

Linux mint 19.3 Release notes
Let’sNoteにUbuntu17.10インストール
Ubuntu 16.04 No Sound from Speakers, only headphones working

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?