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【間取りコラム】乳幼児にとって大事なドアの話

ドアには色々な種類がある。
引き戸、開き戸、折れ戸…

このドアの種類は設計打ち合わせ中にどうするか決めていく。
我が家は全箇所“ドアを開ける際にスペースを取らない&取っ手のつかないシンプルなデザイン”の引き戸(横にスライドして開けるドア)にしたかったのだが、引き戸の方が値段が高い。壁の構造でも採用出来るか変わる。


そんなこんなで、めちゃくちゃ考えて今のドア配置にしたのだが、実際に住んでみて、そこで子育てをしてみて、気になる点は思っていたものと違った。

子供の成長と共に振り返ってみようと思う。

まず。
1歳前後になると次男は立ち上がり、ヨチヨチする事が出来るようになった。すると、ドアノブに手が届く。
そこまできたら、大人の真似をして、ガチャガチャし、開き戸を押して開けることが出来るようになるまでは一瞬である。

この時に感じる事は何か。

開けられて欲しくない部屋のドアは引いて開けられるようになっていて良かった〜

我が家のトイレはドアを手前に引いて開けるタイプ。赤ちゃんには開けられない。
ドアを閉めておけば勝手にトイレに入ってしまう事はない。(長男が開けっぱなしにした隙に侵入する事件は何度かあったが。)

それから1か月くらい経って。
タッチがしっかりするようになってきたら。

ドアを手前に引いて開けられるようになった。

うーん、成長は素晴らしい事なのだけど…
気づいたらトイレのドアだって平気で開けられるようになった。
以前書いたが、トイレは次男にとって水遊び場だったので、それから気が抜けない日々が続いた。

引き戸だったら開けられないのにな〜。

デザイン性、利便性ともにドアは引き戸が正解である。確信した。お金はかかるが。

そうこうしているうちに次男は1歳半。
多分トイレは僕の行くべき場所じゃないんだ。
そう察した察しの良い次男はトイレのドアを勝手に開ける事はなくなった。

大変なのは1歳半までだったな。

子育てしていて、今後も沢山の大変が待っているだろうが、こういった間取りで対処できるようなレベルの悩みって、大人の言ってる事が分かるようになる1歳半頃には解決する気がする。

最近「ひゃー!!」「だめー!!」「目を離した隙に…!!」がだいぶ少なくなった。

今、そんなひゃー体験ばかりで困っているそこのあなた、後もう少しで卒業できますよ!と伝えたい。

しみじみしていたところ、次男は1歳8か月。

「んーーーーー!」


と何を踏ん張っているのかと思いきや、仕事中の旦那に会いに、書斎の引き戸を開けようとしているではありませんか。でもまだ開けられない。

やっぱり引き戸は正解だなぁ。一生懸命な次男、かわゆいなぁ。そう思いながら、長男の小さかった頃の動画を見返していた。

今の家に引っ越してきたのは長男が1歳8か月の頃。あの頃は可愛いかった。(今も可愛いけれど。)

その後、イヤイヤ期になって自己主張強めボーイになった。テレワークしている夫にも“かまってかまって❤️が止まらない。
打ち合わせ中だって容赦ない。

イヤイヤ期の頃には引き戸だって余裕で開けられるようになっている。

そんな時思っていた事を思い出した。

引き戸とか関係ない、少しでも開けて欲しくない時間がある部屋には鍵をつけるべきだった…

我が家はトイレ、浴室、脱衣所が鍵付きのドアである。それ以外のドアには鍵がついていない。

家族なんだし、入っているのに気付かないで開けてしまうという事件を除いたら、子供部屋も寝室も書斎も、勝手に開けるような事はないだろう。
そう思い、最小限の部屋にしか鍵をつけなかった。

まさか、子供が小さいと何ふり構わずドアを開けてしまうなんて、マイホーム設計中の子育て前の私には想像出来なかった。

新築工事の時に鍵付きのドアにしておけば差額は生じなかった。家が完成した今、ドアを鍵付きに替えようとするとドア枠から変えなくてはならず、結構大変である。
後悔していたんだった…

長男はもう4歳。
仕事中だと基本的にはドアを開ける事はない。
2年前の事なんてすっかり忘れていた。

数ヶ月後、きっと私は書斎に鍵をつけなかった事で再び大後悔をするのでしょう。イヤイヤ期の前の静かな、平穏な今を噛み締めて過ごそうと思う。

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