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大阪は百花繚乱、セレッソは一致団結。 セレッソ大阪vsパリサンジェルマン

ヤンマースタジアム長居も年1回で公式戦やってもええんちゃうか?老朽化なんてまだまだ程遠いで。


翠も甘いも経験したセレッソの歴史が詰まってる大阪長居で今後も試合をやるなら、今回みたいにどこか海外クラブに毎年来てもらって親善試合をするのが現実的な落としどころか。


毎年が厳しいなら隔年でもいい。こういう海外クラブとセレッソとのエキシビジョンマッチは何度でも見たい。もっとやってほしい。そうでなければもっと本気でセレッソには戦ってもらってACL、あわよくばその先のCWCに出てもらうしかない。


海外クラブとの試合なんてそんな当たり前にできるものではないし見れるものではなく。プロサッカーはなんだかんだでエンタメ要素も含まれている。夢のある試合、夢を叶える試合、超人・スーパースターが見れる試合には皆ワクワクする。

3人は離脱中...


夏の移籍シーズンが始まり、セレッソはかなり衝撃的なOUTと期待感に溢れるINが続いたが...

加藤に関しては、小菊さんが"おめでとう"と言って送り出し、統括部としては移籍金をしっかり取って次の補強、渡邉りょう+柴山昌也の獲得に繋げた。もうこれ以上触れる必要もないかと。
(同じ言葉でも叩かれてた乾や某嫁はさすがにとばっちりか)

自分の周りでは「3ゴールで出て行かれてもなんともないわ」との話も出た。


結局言えるのは「推せる時に推そう」「今いる選手が1番」に尽きる。

応援する側はずっとセレッソにいてほしいと思いをぶつけるけど、それとは裏腹にプロサッカー業界は人の入れ替え、移籍(≒転職)が多く、かといって自分の思い通りに所属先を決められる選手は限られる。
1セレサポとしては、セレッソに関わった選手がそのセレッソを離れる決断をしたとしても、最後は一度きりのサッカー人生をどうか悔いのないようにしてもらえれば、という感じ。
ロティーナも「サッカーで大事なのは次のプレー」だと語っていたし。サポーターとしては切り替えて今いる選手に期待するべきだと思う。


そしてこのパリ戦は、昔の選手の未練は断ち切って今いる選手を推していこうと感じさせる試合になったのではないか。

いいタイミングでスペシャルマッチをすることができた。


Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2023。再入場ができないが全席指定なので急ぐ必要はなかったがなんせ人は多いので早めに行く。いつものセレッソバルはなく、スタグルの出店よりも多くを占めていたのはグッズショップ。
ファナティクスの名前もバッチリ。


8割方パリのロゴオンリーでほかはセレッソとのコラボグッズ。せっかくなのでタオルマフラーをポチっと。


いつものバスの入り口も黒いカーテンが敷かれている。バス待ちの列はパリサポーターとセレサポで溢れかえる。いつもの試合に比べて両チームバスが到着するのが遅くて、スペシャルマッチだとこんな遅いのかというぐらいのんびりしていた。


何から何までいつもの公式戦とは勝手が違った。

ただ後から考えれば、チームとしては前後半でメンバーをガラッと入れ替える方針で、選手としても45分だけ出るつもりで準備すればOKだったので、逆にやりやすかったのかも。

18時頃、パリの青バスが先に到着
大阪の桜バスが後から到着


ただいまヤンマースタジアム長居。大勢のサポーターで溢れ、迫力と開放感もヨドコウ桜スタジアムとは違う雰囲気。俯瞰して観戦できるだけの高さがちょうど良くて好き。

りょうと柴山のようこそ弾幕


試合前にローランド様が「4-1でパリをボコボコにしてほしい」と話した後で西川DJが「3-2で最後は真司がゴールして勝つ」と話していて、その時はそんな展開になるかな?と半信半疑だった。


「できるだけたくさんの選手を起用したい」との小菊さんの意向でアップはいつもより人多かったけど、GKのアップはあきらかに真木がゴール前に入っていなくてキャッチング練習もしてなかったからこりゃ出ないなと... 真木が試合で活躍できる日はいつ来るのか。

滅多に見れないので思わずパシャリ


ET-KINGと倭太鼓飛龍のコラボによるライブでこんなクソ暑いのに炎が舞い上がる。


試合は見応え十分で、結果的に両チーム得点も生まれたしたくさんの選手も見れたのでとても満足。
しばらく2週間ほどはLeminoで会員登録なし、無料で見逃し配信を視聴できるので何度でも見返せる。ちなみに風間八宏・大久保嘉人・佐藤寿人の解説、ローランド様のピッチレポート付き。



ここからは備忘録、見返した分も含めてメモ。


前半のセレッソは助っ人が全員揃い、徳真がキャプテンマークを巻く。
序盤の試合展開は、パリはさすがは欧州のチームらしく速さと緩さが入り混じるパススピードと絶妙なポジショニングが光るが、セレッソは素早いスライドとゴール前での集中力を発揮して守り抜く。

セレッソが攻勢に出るようになるまではかなり時間がかかり、8分にようやくカピシャーバが縦突破を図るも2006年3月生まれ16歳のフランス人ザイールエメリーに阻まれる。

あかん世界にバレてまう

10分ほど経つと果敢にいつも通り前からのプレッシングも増えていく。しかしそのプレッシングを裏返されてロングカウンターで攻め込まれた流れから16分にパリに先制を許す。
クルークスが戻り切れず1枚ザイールエメリーへのプレッシャーが遅れたのもあるが、エキティケが鳥海の背中に入って完全にフリーになった動き出しの速さと、そこにつけこんだエメリーのクロスの精度が嫌らしかった。

ただそこから防戦一方になることはなく陽や徳真もボールをさばけるようになっていく。陽の落ち着きぶりが見事。
21分、ハンビンにボールが戻るとレオが下がりクルークスがDFの裏に抜け出す。ハンビンのロングボールをシュクリニアルとペレイラがお見合いするとクルークスのもとにボールが転がり、得意の形に持ち込んで悪魔の左足ミドルを炸裂!


28分には陽が奪いきって(このもうちょっと前からジャッジが怪しい)レオがドリブル突破でシュートまで持ち込む。29分はエキティケが抜け出してループシュートを決めるもヨニッチのギリギリのポジション取りでオフサイド。33分はアセンシオの無回転ミドル。35分は陽からレオへの丁寧なクサビ。43分はボールを引っかけた上門がロングシュート。44分はレオとカピのコンビネーションでゴールに迫る。

前半はオープンな展開。

ドルトムントで半年一緒だった真司とハキミ


後半は一気にメンバーが入れ替わる。
高校生のネルソンと大学生の奥田も入る中で、帰ってきたレジェンドの真司と山下もIN。クロアチア修行から帰ってきた晴樹もIN。


印象を残そうと進藤がミドルを放って幕を開ける。パリは49分にパスミスを拾ってヴィティーニャがエキティケとのワンツーで抜け出して2点目をたたき込む。エキティケのリーチを活かしたヒールパスは見事なもので進藤山下は何もできず。189cmフランス人FW20歳ウーゴエキティケ、今回の試合で一番印象に残った選手。2017年セレッソ対セビージャ戦でプレーしてたエンゾンジみたいに代表にまで登りつめてほしい。

その後は真司と颯太のテクニックが光る。颯太、普段Jリーグでそんなプレー見たことないぞ?普段からやってくれよーと思うぐらいのパフォーマンス。56分には颯太とのコンビネーションで真司がシュートチャンスを迎えるも威力が足りずドンナルンマがセーブ。


60分に夏男レオに代わり渡邉りょう。出だしから飛ばし過ぎなぐらいのプレッシング。前半と同じくお互いに攻め合う展開。65分にカルロスソレールが1対1を外すと直後になべりょーがペレイラに猛烈にプレッシングをかけてボールを奪いきるとすぐさまゴール前にクロスを上げて颯太がワントラップから豪快に叩き込んで同点!

これで展開が分からなくなったのでさらに盛り上がったスペシャルマッチ。セレッソゴール裏はいつも通りムーヴメンタルで鼓舞。

いつのまにかポジションを入れ替えていた奥田とマイクのポジション取りが上手い。翔も視野が広く鋭いパスをどんどん入れていく。試合前に小菊さんが警戒していたアクラフ.ハキミのシュートは清水が見事なセービング。天皇杯で柴山にニアサイドをぶち抜かれたがここではきっちりと仕事をしてくれた。


このあたりからハキミ相手にも強めに圧をかけていた晴樹。78分にンドゥールの後ろからノーファールで(?)ボールを奪い、中央の真司にパス。ゴール右隅に見事なミドルを決めて逆転!

ファールを主審に猛アピールするパリの面々と、ドンナルンマになぜか詰められる進藤と、控えめに喜ぶ真司と。
この後の81分のセレッソのチャンスでアドバンテージを取ってくれず止められるシーンでも谷本主審にブーイングが…
こういうスペシャルマッチで主審の存在感が目立ってしまうのはちょっと残念。

それでもVARがないから覆ることはなく、ここからパリもさらに強度を上げて攻め込んできた。87分のレミナのシュートは枠外に飛び、全身で悔しさをあらわにする。


88分にマルが久しぶりにセレッソの選手として出場。
てっきり3CBにして中央にマルを置くのかと(笑)

翔が左CBに移って4-4-2は保ったまま、最後の笛が鳴るまでセレッソが集中力を切らさず身体を張り続ける。


西川DJの予想通り、背番号8真司の決勝ゴールで3-2でセレッソ大阪勝利!!


南側ゴール裏に大勢いたであろう海外サッカーサポーターのためにもネイマールが出てきて欲しかったなあとは思う。
セレサポとしては充分楽しめて今後に期待する部分も見つかって楽しかった。ネイマールが出てきても彼を止めるマイクと奥田が見たかったけど。


スペシャルマッチとはいえ、まず試合に勝ったことでセレッソの強さをアピールすることができた。
この試合をプレシーズンマッチだと言って結果を認めないのはローランド様の言う通りどこかの大阪じゃない方の人たち。


ルヴァンがなくなった現状なかなか全選手にチャンスが巡ってくるとは思えないがこのパフォーマンスを90分でできるようになればチームの底上げにも繋がる。いろんな選手の様子が見れて良かった。


ただこういう素晴らしい試合を「子どもたちが見やすい値段で」開催できなかったのはどういう大人の事情なのか...
円安の影響もあるけどここまで値段をかけてメインとバックの空席が目立つぐらいなら10年前のマンU戦のように4万人が集まるように仕組みを見直して欲しかった。

PSGの主催とはいえ破格の値段で販売して広告でバンバン打ち出していたエムバペ、メッシは去り、ネイマールは来たのに出ないなかで32,430人は半分以上セレサポの力でしょう。


ここで得たであろう新たなセレッソファミリーとともにもうすぐにやってくる天皇杯とリーグ戦を勝ち取りたい。



スペシャルマッチの裏で手術を決断して、完治に向けて動き出したキャプテンのためにも。


パリでもシティでもモナコでもグラスホッパーでもコヴェントリーでもどこでもいいから来年もまたセレッソと盛り上がる試合をしてほしい。

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