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運命の誰か、は誰でもなく自分である。

終電、横浜行各駅電車
大学で仲良くしていた彼女に再開し思い出話をするにはあまりにも短い時間だった。

ドアが開いてから彼女が降りるまでの間、僕らはただ目を合わせ、感動の再会に笑みをこぼし、そして彼女は駅に降り僕は去った。

駅に降りるのと同時期にきたLINE
久しぶりの他愛もないやりとり。

同じくらい過ぎた時間だが、
過ごした中で失ったり得たりした経験はまったく違い、彼女が楽しそうなのがなんとなく嬉しかった。

彼女は言った。

また会えるかな

僕は答えた。

会う日を決めれば会えるし、偶然会うこともできるよ。

かえってくる言葉

偶然がいいな。

つい答えてしまった。

次は必然のほうがかっこいいよ多分

待っていても運命の誰かがきてくれない場合は、きっと自分が運命の誰かなのだと思う。

それは、僕にとっても誰かにとってもだ。

この道はどこに続くのだろうか。
この糸はどこに繋がるのだろうか。

答えはないので、僕が決めることができるこの感じを、僕は幸せになるために使えるといいなと今日も思う。


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