Google検索結果を可視化してみる #3 【活用編② 〜リクルート〜】

前回から少し時間が空いてしまいましたが、Googleの検索結果を構造化・可視化してみる取り組みの第3弾です。

第1弾では、導入として可視化の取り組みの紹介を行いました。

第2弾では、実際に取得したデータをどのように活用できるか、ZOZOTOWNのカテゴリを検索キーワードとして見てみました。

さて、第3弾では、第2弾同様にケーススタディを。題材はリクルートです。
リクルートを選んだのには理由があって、Tableauの地図表現を使った事例を出したかったから、です。
前回のZOZOTOWNのようなECサイトだと、東京だろうと北海道だろうと検索キーワードはあまり関係ないのですが、リクルートの事業は例えばタウンワークなら「バイト 東京」、SUUMOなら「賃貸 埼玉」などエリアに関連するキーワードが出てくるのです。
早速例のごとくTableauのダッシュボードを(PCでの閲覧推奨です)。

前提

今回選定したキーワードは、リクルートの各事業のSEOにおける主要キーワード(想定)と都道府県の掛け合わせキーワードとしました。
具体的には、タウンワーク、SUUMO、ゼクシィといったリクルートの各事業について、

キャリア領域:求人、転職、バイト、パート、派遣、就活、開業
ライフスタイル領域:旅行、ホテル、飲食店、グルメ、美容院、ネイル
ライフイベント領域:結婚、住宅、不動産、賃貸、中古車

の各領域のキーワードと都道府県名の掛け合わせキーワード(「バイト 東京都」、「賃貸 埼玉県」など)を集計対象としました。
データの取得期間については、8/4〜27を日次で取得しています。

前回同様、各領域ごとにGoogle検索結果での5位以内のシェアについて見てみることにします。

①キャリア領域

さて、まずはリクルートのメインともいうべきキャリア領域。
就活、転職、アルバイト、派遣、さらには開業と様々なキャリアの転機に接点を持つリクルート。
各キーワードでの5位以内シェアがこちらです。

各キーワードで目立つのが濃い青色のindeed。広告をガンガン投下し、ビジネスモデル的にどのエリアの求人も集まるのだから、SEOでも強くなる、というのが可視化することでより見えます。リクナビをはじめとするもともとのリクルートのサービスを食ってしまうところまで成長している、と言っても過言ではない気がします。同じドメインのプレイヤーからすると、どうやってindeedと付き合うか、は1つの大きいテーマでしょう。

では、リクルート全体で見るとどうかというと、indeedとタウンワーク、リクナビ、はたらいくといったサイトで、キーワードによっては半数以上のシェアを占めていることがわかります。
一方、リクルートのシェアが相対的に低いのは「就活」「開業」です。
これらのキーワードでは、5位以内に入ってくるサイトが分散しており、特に各自治体のサイトが多いのが特徴です。
自治体系のサイトの中身を見に行ってみると、(特に地方において)都道府県あるいは市区町村単位で、若者の就職支援や開業支援等のためのページとわかります。
ドメイン単位で集計した上で詳細分析に入ると、このあたりの調査もスムーズです。

さて、続いては今回やりたかった地図表現です。
その前に、まずは単純にエリアごとの集計をお見せします。

こちらは、各キーワードを

「バイト 東京都」→東京都→関東
「派遣 大阪府」→大阪府→関西

のように都道府県およびエリア分類を行い、ドメイン単位での集計を行ったものです。
いきなり都道府県単位で見ると、47分類と細かくなってしまうため、まずはざっくりと6分類で見ています。
ここからでも、関東・中部・関西(=東名阪を含むエリア)とそれ以外とで傾向が違いそう、というのが見えると思います。

具体的な違いとしては、例えば以下がありそうです。
・青色のindeedやオレンジ色のハローワーク求人検索サイト(ハローワークの本家サイトではなく、求人を転載したサイト)が地方の方がシェアが大きい
・大都市圏ではシェアの取れているサイトが地方では弱い(下図、緑はイーアイデムです)

エリア別でざっくりと整理してみたところで、いよいよ地図表現に入ります。
といっても、上記のエリア別で区切ったものを地図に落とし込んでみたよ、くらいのものだったりはします。

こちらは、キャリア領域のキーワードにおいて、indeedが5位以内にどれくらい入っているかを地図にマッピングして可視化したものです。
色が濃い都道府県ほどシェアが大きい、という意味合いになります。
中身を見てみると、関東・関西くらいの括りでざっくり見た通り、大都市のある都道府県においてはindeedのシェアは相対的に小さいことがわかります。

この地図表現、横並びで比べることも可能です。
パート・アルバイト領域でindeedとタウンワークを比べてみると、全体としてはindeedの方が色が濃いですが、一部の都道府県ではタウンワークの方が濃かったりもします(すみません、理由の深掘りまではできていません汗)。

事業者として考えるとすると、こうしたSEOにおけるシェアと案件数(キャリア領域で言えば求人数)を横並びで見てみる、も意味がありそうです。

②ライフスタイル領域

さて、キャリア領域が長くなってしまったので、あとはサクッと。
ライフスタイル領域は、グルメ、ビューティー、旅行に分類しています。

ここでのリクルートのシェアはというと、

ビューティーはめっちゃ強いですね。。
一方で、グルメは強いプレイヤーも多いので、なかなかシェアを取れていないようです。
※グルメ領域のキーワード、少し悩んだのですが、やはり「飲食店」と「グルメ」だと顔ぶれが変わってきますね。例えば「グルメ 香川県」とかだとホットペッパーよりじゃらん、他にもぐるなびの旅行用サイトやretripなど、旅行系サイトが強くなっちゃいます。

地図表現でも見てみましょう。
グルメ領域でのシェアについて、食べログとじゃらんを比較してみます。
食べログは都市部が強いかなーと勝手に思っていたのですが、そこまでの傾向は見られず。
北陸がやたらと色が濃いのは何かあるのでしょうか。。

③ライフイベント領域

最後、結婚、住まい、自動車から成るライフイベント領域です。
※本当は教育も含めていたのですが、自治体系のサイトが多く分散してしまったため省きました。

全体の傾向としては、
・結婚はみんなのウェディング、ウエディングパーク、ゼクシィの三つ巴
・住まいはSUUMOとアットホーム、ホームズが強いものの、アパマンショップやいい部屋ネットなどのプレイヤーもシェアを獲得している(goo 住宅・不動産が強いのは知りませんでした)
・自動車はカーセンサーの次はカカクコム!ここにもいたのね、という感じです。

次に、エリアごとの状況も見てみます。
ここでは、住まい領域の「賃貸」に絞ってみます。

エリア別の特徴もほとんどなく、おそらく広告で見た・聞いたことのあるサイトが大部分を占めている、という状況です。
テレビは見られなくなったとはいえ、住宅探しのような日常利用の無いサービスにおいては、純粋想起を高めるためのCMの効果ってやはりあるんだろうな、という感じです。

おわりに

今回は、リクルートの事業領域を題材にGoogleの検索結果を見てみました。
地域別の表現を使いたいから、という理由でリクルートを選択しましたが、幅広い事業領域を持つ企業を横串通して見てみるのはなかなか面白いと思いました。
本当は時系列的な変化もあれば良かったのですが、1ヶ月程度の期間だと動かないこともありますね。
※自社では週次で1年以上データを取得しており、それなりに変化が見えています。

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Kengo Hidaka

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