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Google検索結果を可視化してみる #1

初noteです。
事業会社で、昨年度までは主にWebマーケ、今年度からはシステム設計を学びつつやっています。
一応コードも書けるタイプの企画職です。

1発目、何を書こうかと思ったのですが、会社でSEOやCVR改善などをやる中での取り組みを共有してみます。
至極当然のことも多々あるかと思いますが、お手柔らかに(笑)お読みいただければと思います。

背景

昨年度までWebマーケの部門にいて、SEO含めサイトの改善全般を担当していました。
SEOは、外部の方にコンサルをお願いしたりモニタリングツールを使ったりしてて、まぁ一般的なところのキーワード順位モニタリングはしてたのですが、結局自社サイトや競合サイトのコンディションがよくわからなくなったりしました。
また、思いもしないようなプレイヤーが気付いたらSEO競合に、というようなこともありました。
最近のGoogle先生は「良いもの」を評価する、なわけですが、何が「良いもの」かをちゃんと深掘りにいきたい、Google先生をきちんと理解したい、ということで、Googleを構造的に可視化してみました。

Google検索結果の構造化

これまで自分が使っていたツールとの違いは、構造化にあります。
特定のサイトのみを追うのではなく、検索結果の全体を取得し、その中で各サイトのポジションを捉える、ということをやってみました。
全体を捉えることで、順位という定量的に見えるものの相対評価のしづらい指標を、市場シェアのように相対評価できるようになります。

また、検索結果全体を捉えることの副次的効果として、「競合を見誤る」ようなリスクを低減できます。
ツールだと各キーワードに対してサイト(ドメイン)の指定が必要だったりすると思うのですが、例えば対策キーワードの10位以内を取得し続けていれば、競合として認識していないサイトがじわじわと順位を上げてくるのを検知できるのです。

BIツールでの可視化の威力

構造化できたこと自体もなかなかに面白かったのですが、社内でTableauを導入し始めたこともあり、定点的にデータを取りつつTableauで可視化するようにしました。
Excelに貼り付けて頑張ることもできなくはないので、BIツールを使っていないのであればそれでも良いかもしれませんが、Tableauを使ったことでのインパクトは大きかったです(いろいろなところで語られていることではありますが)。

①直感的に理解が深まる
何より、可視化されたことによる理解のしやすさ。これです。
モノを見てもらうのが早いですね。
(Tableauはパブリックに公開することもできるんです。)

※上記、Tableauのリンクを貼っているのですが、スマホだと見られるか微妙なようです。。
お時間ありましたらぜひPCでご覧ください。

今回は、サンプルに以下条件でレポートを作成してみました。
ZOZOTOWNのカテゴリーを検索キーワードに
・デイリーで検索結果を取得
・取得結果をキーワードカテゴリ(例えば「Tシャツ/カットソー」「ポロシャツ」などを「トップス」というカテゴリとして定義したもの)ごとに集計
これにより、どのキーワード群で、どのサイトが、何位以内でどれくらいのシェアを持っているのか、その時系列での推移はどうか、これだけの情報をパッと見で理解できるんです。
例えば、どのキーワードカテゴリでもZOZOTOWNが強いのは明白ですが、「トップス」「パンツ」あたりのキーワードカテゴリと比べると「スカート」ではベルーナがシェアを高めていることから検索層が伺えたりします。
可視化することで、直観性や多次元表現を実現し、これが時短にも繋がります。
また、TableauのようなBIツールを使えばレポートを見ながら切り口を変えるのも自由自在。
(今回はありませんが)地図表現に落とし込むのも面白いです。

(注)今回は、単純に「x位以内に入っているかどうか」のみを見ていますが、インプレッションとの掛け合わせで見ることでより精緻にシェアを図ることもできるかと思います。

②議論に時間を使える
①とも関連しますが、定例会議が「資料を見る会」にならず、きちんと議論の場として使うことができます。
例えばExcelでデータをまとめてパワポに貼って、とかしていると、「ここってAの切り口じゃなくてBの切り口だとどうなんだっけ?」みたいな話があがったとき、集計しなおし、ヒドいと次の会議で、となってしまうことも。
でもBIツールならその場で瞬殺です。
貴重な時間を会議に使うなら、資料を見る場ではなく、議論の場に使いたいですしね。

③運用の作業工数がほぼいらない
1回フォーマットを決めてしまえば、定期運用の手間はほとんどかかりません。
完全な自動化も可能ですが、そこまでコストや工数をかけなくても半自動化くらいは十分可能です。
うちでは取得データをCSVファイルとして出力するようにしていたのですが、毎週決まった形式でファイルを出力すればTableauを開くとデータが更新されるため、モニタリングのための作業(なんか無駄に工数かけてる人がいるやつ)もいりません。
②同様に、生産性が低いと言われる日本だからこそ、こういった取り組みは今後重要ですよね。

おわりに

今回、初noteで諸々定まっていない中、ここまでお読みいただきありがとうございました。
未熟ながらSEOに携わってきた中で、自分なりに気付きのあった手法を共有させていただきました。
似た悩みを持つ方の参考になれば幸いです!
レポートからの気付きもそのうち書ければと思っています。

※ご紹介したモニタリング手法、もしご興味ある方いらっしゃれば、ご連絡ください!
一応クラウドソーシングサイトに出品してみてます(小声)

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