見出し画像

おもい

前回の記事

スマートニュースにかける想いは、また別の記事としてご紹介できればと思います。

とお約束したので書いてみます。

個人の尊厳と立憲民主主義
ちょっと大それた話になりますが、私は、
- 個人として尊重されたいし、そのためには他者も尊重するべきだ
- そういう個人の尊厳に最大の価値をおく社会を実現する手段として、立憲民主主義は最も優れている
- しかし、立憲民主主義は、人々の(制度に対する)信仰に加えて、寛容さと自制心がないと上手くいかない(寛容さと自制心をもって妥協点を模索するのが民主主義の真髄)
と思っています。

社会の分断と民主主義の死
そして、いまの社会について、
- 寛容さと自制心を失って、異なる立場の人を敵と見做し、(なんとか折り合いをつけて共生しようと模索する努力を放棄して)抑圧・排斥しようとする風潮が高まっている(社会の分断)
- 社会の分断は、有権者の投票行動にも影を落としている(寛容さと自制心をもって妥協点を模索する者よりも、排他的な性向を先鋭化させた者のほうが選ばれやすくなっている)
- 社会の分断を利用して念願を遂げようとする(排他的な性向を先鋭化させた情報で人々を扇動する)ような画策も行われている
のではないか、と感じています。

良質な情報
人の考えや行動は享受する情報に影響されます。社会の分断を助長する情報もあれば、社会の分断を食い止める情報もあるだろうと思います。そして、スマートニュースのミッションは「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」です。
私は、スマートニュースで、

寛容さと自制心をもって、異なる立場の人ともなんとか折り合いをつけて共生する途を模索する努力を継続し、共に民主的な社会を維持発展させていくのに資する情報

を人々に送り届ける仕事をしたいと思います。これが、私がスマートニュースにかける想いです。

私が注目しているテーマは以下の2つです。
- フェイクニュース問題
- 調査報道

詳しくは別の記事で書いてみたいと思いますが、たとえば、

募集
ところで、スマートニュースでは、新たに1名、社内弁護士を募集しています。

日本でもアメリカでも急成長中で、真のグローバル企業になろうとしているスマートニュースの法務を支え、21世紀の報道やメディアのあり方を追求してみたい方のご応募をお待ちしています。

ご紹介
最後に、今回の記事に関連して、あるテレビドラマをご紹介します。

社会の分断が進んだオバマ政権下のアメリカが舞台で、エスタブリッシュメントで共和党員(だが、Tea PartyをアメリカのTalibanと糾弾する)で元検事のニュースアンカーが、ドン・キホーテのように、報道のあるべき姿(有権者の投票行動に資するニュースを報道すること)を体現しようと奮闘する物語です。Amazonプライム・ビデオにあります。

このドラマのをより楽しむためには、背景にあるアメリカ社会の分断と民主主義の衰退に対する危惧を知る必要があります。それを知るための本も一冊ご紹介します。

20世紀から現代にかけて各国の民主主義がどのように死んでいったのか、アメリカの民主主義は(偉大なので)同じように死ぬことはない、と果たしていえるのか、ということが書かれています。


この記事が参加している募集

推薦図書